F1 アレクサンダー・アルボンが語るマックス・フェルスタッペンとの関係
レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンが、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンとの関係について語った。

アレクサンダー・アルボンはマックス・フェルスタッペンよりも2歳年上だが、F1での経験値ではすでに81戦を戦い7勝を挙げているフェルスタッペンの方が14戦で未勝利のアルボンよりも優位に立っている。

今年トロロッソ・ホンダでF1デビューを果たしたアレクサンダー・アルボンは、夏休み後ピエール・ガスリーと交代でレッドブル・ホンダに昇格。少なくとも今シーズンの残りのレースではレッドブル・ホンダで走ることになっている。

アレクサンダー・アルボンは、新しいチームメイトからできるだけ多くのことを吸収しようとしていると認める。

「マックスは『アレックス、ここに来てコーナーをどのように解釈しているか教えて』というようなことはしない。彼はまずブリーフィングなどでそうすることが多い。僕は彼がクルマをどのように解釈しているか、速くするために何を望んでいるのかを聞いているし、彼がチームにどのように話して、どのようにコミュニケーションをとっているかを聞いているだけだ」とアレクサンダー・アルボンはコメント。

レッドブルは英国のミルトン・キーンズを拠点としており、トロロッソはイタリアを拠点にしている。2つのチームでDNAは共通しているものの、スタッフのコミュニケーション方法には大きな違いがあるとアレクサンダー・アルボンは語る。

「それぞれのチームには異なるボキャブリーがある。特にレッドブルはそうだ。非常にイギリス的なチームだし、内部に多くのイギリス人がいる。トロロッソはイタリアだったし、とても多くの国の人々がミックスされている。コミュニケーション方法ひとつを取っても様々な言葉がある」

「だから、マックスに『このコーナーで君はとても速いので、どうやって攻略しているか理解する必要がある』と尋ねるよりも、どうやって学んだのかを誰にも気づかれずにこっそり見聞きしている」

一例として、アレクサンダー・アルボンは、チームメイトが互いに誤解を招く情報を提供する可能性があるため、特定のコーナーについてのアドバイスを共有することは“危険”だと語る。

「それが尋ねることも助言をすることもない理由だ」

二人には歴史がある。マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンはカード時代に戦っていた。10年前にフェルスタッペンに初めて会ったときには彼は若すぎてレースに出場できなかったと語る。

「父と一緒にトラックに来ていたね。彼はとても速かったけど、レースへの出場が許可されていなかったので木曜日には家に帰っていた。2010年に僕はカートシリーズのKF3の2年前だった」

「僕は経験があって、レッドブルが支援するドライバーだった。ある意味で僕はすべてを手に入れていたし、マックスはヤングガンだった。僕たちはほぼ一年中戦っていた。何度かクラッシュやバトルなどいろんなことがあった。彼はWSK選手権で僕を倒し、そのあと僕は世界選手権で勝った。僕が彼を鍛えたと言えるかもしれない・・・」

だが、今ではお互いをリスペクトしており、“変な駆け引きはない”とアレクサンダー・アルボンは語った。

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