ゴルフ オールトラック
フォルクスワーゲンは、コンパクトカーの世界的ベストセラー、「ゴルフ」シリーズでは初めてとなる、本格的なクロスオーバー4WD ステーションワゴン、「ゴルフ オールトラック(Golf Alltrack)」を21日(火)より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで発売した。

「ゴルフ オールトラック」のベースとなるモデルは、「いまを生きる人のためのジャーマン・ステーションワゴン」として、2014年1月から国内販売を始めた「ゴルフ ヴァリアント」。

当然のことながら、「ゴルフ オールトラック」にも「ゴルフ ヴァリアント」の美点である優れた積載力(605L〜1,620L)と幅広い用途に対応できる使い勝手などがそのまま生かされている。

そのほかの特徴として挙げられるのは、車名の「オールトラック」が示すとおり、オンロードからラフロードまでのあらゆる路面状況下でも、高い信頼性と快適な走破性を提供するフォルクスワーゲンが誇る独自の四輪駆動システム「4MOTION」など。

力強さと都会的洗練を兼ね備えたエクステリアとインテリアデザイン
「ゴルフ オールトラック」は、クロスオーバー4WD モデルであることを強調するさまざまなアイテムを専用装備している。前後の専用バンパーには、クローム装飾をアクセントに用い、さらに、左右ドアの下部には黒いサイドシルとホイールアーチを取り囲むように、同じく黒いホイールハウス エクステンショなどを装着している。さらに、ベースモデルの「ゴルフ ヴァリアント」と比べ、25mm 高くなった車高との視覚的な相乗効果によって、とてもパワフルでタフなイメージの外観に仕上がっている。さらに、スタイリングの重要な決め手とも言える足元も、205/55R17 のタイヤと 7JX17 インチの専用アルミホイールを採用することで、アウトドア的な雰囲気だけでなく、都会の背景にも映える洗練された存在感も同時に醸し出している。また、インテリアも同様に、専用デコラティブパネル、ドアシルプレート、シートバックに「オールトラック」のロゴが入った専用のファブリックシートを採用するなど、「オールトラック」専用アイテムを数多く採用することで、ノーマルの「ゴルフ ヴァリアント」とは一線を画す、クロスオーバーモデル特有の雰囲気を強調している。

「ゴルフ」シリーズ初の 1.8L TSI エンジンと 6 速 DSG トランスミッション
「ゴルフ オールトラック」に搭載するエンジンは、「ゴルフ」シリーズでは初めてとなる 1.8L TSI。この最新のパワーユニットの最高出力は 132kW(180PS)で、280Nm(28.6kgm)の最大トルクは、アイドリング直後の 1,350 から 4,500rpm までの幅広い回転域で得られる。そして、このエンジンに組み合わされるギアボックスは湿式多板クラッチ式の 6 速 DSG で、オンロードはもちろんのこと、粘り強い走りが求められるラフロードでも、「ゴルフ オールトラック」のクロスオーバー4WD モデルとしての卓越したドライバビリティを如何なく発揮する。

オールマイティな走りを支える専用サスペンションと最新の四輪駆動システム「4MOTION」
「ゴルフ オールトラック」は本格的なクロスオーバー4WD モデルとして、ラフロード走行での高い走破性も考慮した専用サスペンションを全車に標準装着している。これにより、最低地上高が「ゴルフ ヴァリアント」に比べ25mm 高くなり、ラフロード走破性がさらに高まった。これに、フォルクスワーゲン独自のフルタイム四輪駆動システムで最新(第 5)世代のハルデックスカップリングを採用した「4MOTION」を組み合わせることで、ラフロードでもつねに優れた走行性能を実現する。

最新世代の「ハルデックス 5」カップリングは、前後アクスル間のトルクを配分し、車両の瞬間的な運転状況を把握するためのプロアクティブな制御システムを採用。システムは、車輪がスリップを始める前から反応して、あらゆる条件下でトラクションのロスを最小化する。エンジンの負荷が比較的小さい、あるいはアクセル オフで空走(コースティング)するような状況では、リヤアクスルを駆動系から切り離し、フロントアクスルだけに駆動力を伝え、無駄な燃料消費を削減する。そして必要に応じて、コンマ秒単位の素早い制御でリヤアクスルに相応の駆動力を配分する。電子制御油圧式オイルポンプで作動制御する最新式のハルデックスカップリングが、こうした細密な駆動力の分配を司っている。

コントロールユニットが、つねにリヤアクスルに必要な駆動トルクを計算して、オイルポンプを作動させることで、マルチプレート カップリングの接続頻度を制御しています。状況によっては、駆動トルクのほぼ100%をリヤアクスルに伝えることもできる。一方、前後アクスルの横方向のトルク配分については、標準装備の ESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム)機能のひとつである EDS(エレクトロニック ディファレンシャルロック)が働いて、実質的に制御する。さらに、「ゴルフ オールトラック」の前後アクスルには XDS も装着しており、タイトコーナーを高速で走り抜けるような場合、必要に応じてブレーキに介入し、ステアリングの反応を適正化する。

本格的なラフロード性能
「ゴルフ オールトラック」のドライビングプロファイル機能には、通常の「ノーマル」、「エコ」、「スポーツ」、「カスタム」に加え、「ゴルフ オールトラック」用に専用開発した「オフロード」モードを追加。このモードを選択すると、下記のようなアシスタンス システムをラフロード走行用プログラムに変更して、より安全なラフロード走行を提供する。
・ ABSの調整 制動距離をより短縮するためホイールロックの間隔を制御
・ ヒルディセントアシスト 下り勾配で車速が一定になるよう自動制御
・ アクセルペダルの特性変更 踏み込みの反応特性を変更し、緻密にアクセルをコントロール
これにより、「ゴルフ オールトラック」は、ラフロードでも SUV に匹敵する高い走破性能を有している。

Volkswagen Golf Alltrack

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カテゴリー: F1 / フォルクスワーゲン