ヴァージン
ヴァージンは、期待はずれなシーズンスタートを受け、テクニカルディレクターのニック・ワースを解雇したことを発表した。

ヴァージンは、定期的なQ2進出を目標としていたが、開幕6戦では10列目以上からのスタートを果たせていない。

その結果、ワース・リサーチ社はチーム運営から離れることになった。

現在は、元ルノーのエンジニアリング責任者のパット・シモンズが、チームの再調査を監督しており、2012年マシン「MVR-03」の計画を率いているとみられている。

「チームは、自らの運命をより大きくコントロールするという決断を下した」とマルシャ・ヴァージン・レーシングのアンディ・ウェブCEOは述べた。

「ここ数週間、既存の技術パートナーとの協議により、我々は彼らとのパートナーシップを終了することになった」

「我々が目指している技術的なリーダーシップおよび運営上の優秀さは、今後数年でのパフォーマンス目標を達成するために必要な力強い基盤をもたらしてくれると信じてる。大胆ではあるが、自信をもって前進するためのポジティブなステップだ」

技術的な方向転換にも関わらず、チームはすでにワース・リサーチ社によってなされてきた大量のアップグレードと開発を今後数ヶ月で導入する予定だが、シーズン後半にはMVR-02に実験的な新しい開発の方向性を望んでおり、大幅な改良になる可能性がある。

「シーズンのこの段階で、残りのシーズンのために既存マシンの開発を続けながら、次のレースシーズンに目を向け始めることは全チームにとって当たり前のことだ」

「夏のレースで予定していたアップグレードは、現在デザインフェーズから生産ステージに移行してつつあり、我々の焦点はより2012年に向いている」

「長期的な計画を考慮し、我々はアグレッシブにこの戦略を続けてはいくが、来年のレギュレーションはあまり変化がないので、MVR-03を担う開発作業の一部を既存マシンから見出せることも願っている」

ヴァージンは、リーフィールドになる元スーパーアグリの施設などで、独自の技術基盤を確立する計画を進めているとみられている。さらには、フォース・インディアと同様のマクラーレン/メルセデスとの技術提携も報じられている。

またヴァージンは、すべてCFDでマシンを開発するという戦略を打ち切る準備も整えており、CFD作業と平行して風洞でのテストプログラムも開始するとみられている。

「現段階においては、継続的に費用効率の高い商業モデルをコミットし続けていくことを強調したい」

「特に毎年、費用効率は高まり続けているおり、我々はテクノロジーとしてのCFD(Computational Fluid Dynamics)へ絶大な信頼を寄せている」

「当然、マシンの空力を改善させるためにあらゆる手段を使い続けていくつもりだ」

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カテゴリー: F1 / ヴァージン