佐藤琢磨
佐藤琢磨は、インディカー第11戦 エドモントンで自己ベスト、日本人ドライバー最上位タイとなる2位フィニッシュ。トップとの差はわずかに0.8367秒と最後まで激しいトップ争いを繰り広げた。

アルバータ州エドモントンの空港を使ったコースは、昨年から新しいレイアウトが採用されていたが、昨年、佐藤琢磨はキャリア2回目、ロードレースでは初となるポールポジション獲得をしており、佐藤琢磨にとって非常に相性がいいコース。

スタート直後に一瞬4位にポジションを下げた佐藤琢磨だったが、すぐさまブレーキング競争で1台をパス、3位へと順位を挽回。

1回目のピットストップでエリオ・カストロネベス(Team Penske)に先行され、佐藤琢磨の順位は再び4位へと下がったが、フランキッティに勝負を挑んでこれをオーバーテイクし、2回目のピットストップの後にはタグリアーニも抜き、佐藤琢磨は2位へと浮上する。

残る相手はカストロネベスのみとなった佐藤琢磨でしたが、強敵2人をパスするまでに差を3秒以上に広げられてしまっていた。しかし、2回目の、そしてこの日最後のピットストップを終えてからの佐藤琢磨は、凄まじい勢いでトップを行くカストロネベスとの距離を縮めて行く。

勝負は完全にカストロネベスと佐藤琢磨の2人の戦いに絞り込まれた。佐藤琢磨は持ち前のアグレッシブな走りで果敢にアタック。しかし、キャリア26勝のベテラン・ブラジル人ドライバーは、冷静かつ巧みにゴールを目指していた。

佐藤琢磨は最後まであきらめず、一切のミスを犯すこともなく、フェアに、そしてクリーンに75周を戦い抜き、今年の第4戦ブラジルで記録したキャリアベストの3位を更新し、自己ベスト、そして日本人インディカー・ドライバー史上の最上位タイとなる2位でゴール。ウイナーとの差はわずかに0.8367秒しかなかった。

佐藤琢磨 (2位)
「レース終盤のトップ争いは本当に激しく、バトルを思いきり楽しみました。相手をオーバーテイクできていたら、もっと喜べたのですが、今日の自分たちとしては持てる力を出し切っての戦いができており、最善の結果を手に入れたと思います。2位は本当にうれしい結果です。インディ500以降は厳しいレースが続いていただけに、今回こうして表彰台に上る2位フィニッシュを記録できたのは、自分にとってだけでなく、チームが自信を取り戻すために大きな力を発揮してくれることと思います。エンジニアをはじめ、クルーたちは本当にすばらしい働きをし続けてきてくれています。これで勢いを取り戻すことができました。残る4レースが非常に楽しみです」

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カテゴリー: F1 / 佐藤琢磨 / インディカー