ピレリ
ピレリのモータースポーツ・ダイレスターを務めるポール・ヘンベリーは、F1ベルギーGPの決勝レースでセバスチャン・ベッテルのタイヤがバーストしたのは、タイヤを長く使いすぎたためであり、フリー走行2回目で起きたニコ・ロズベルグの件とは無関係だと述べた。

レースの残り2周、セバスチャン・ベッテルの右リアタイヤは、全開走行のオー・ルージュ区間のすぐ後で突然バーストした。レース後、セバスチャン・ベッテルは興奮した様子でピレリを激しく非難している。

2日前にはニコ・ロズベルグがフリー走行2回目で同じく右リアタイヤがバーストしたが、これについてピレリは“外部からのカット”が原因と説明。考えられるのはメルセデスのボディワークの一部だと述べた。

セバスチャン・ベッテルは、ポディウムの最後の一画をめぐってロマン・グロージャンの猛攻をしのいでおり、1ストップ作戦に挑んでいたが、27周を走行したところでタイヤがバーストした。

セバスチャン・ベッテルの反応についてコメントを求められたポール・ヘンベリーは「摩耗だ・・・摩耗が限界に達してしまったんだ。そこまで使ってしまっては、世界中のどんなタイヤでも問題が起きる」とコメント。

ピレリが推定するタイヤ寿命は40周とされていたが、その数値は多くの要因によって変わるとポール・ヘンベリーは述べた。ピレリは、レース中に2〜3回ストップを予想していたといい、他のドライバーは実際にそうしている。

「我々としては2回から3回ストップの戦略が基本だと考えており、大多数がそうしていたはずだ。だが、彼らは1ストップで行けると考えた。摩耗の限界は40周程度と示唆されているが、それはあくまで示唆であり、レースコンディションによって変わり得る。レースに含まれるいくつかの要因によって、必ずしも正確なデータではないこともある。他チームは明らかに異なる方向性を選んでいた」

セバスチャン・ベッテルは、ニコ・ロズベルグの問題を受けて、初日にFIAに問題提起をしていており、怒りが収まらない様子だった。

しかし、ポール・ヘンベリーは、2人のドライバーに起きたトラブルに類似性はないと述べた。

「それらに関連性は一切ない。ロズベルグは外部からのカットによるもので、これはただの摩耗によるものだ。映像を見れば、カーカスが損傷を受けていないことがわかるはずだ。2つ目のものは摩耗が原因で、金曜日のものはカットが原因だ」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / スクーデリア・フェラーリ / セバスチャン・ベッテル / F1ベルギーGP