F1 カナダGP 消滅
F1カナダGP存続に向けての交渉は決裂。今後のF1カナダGPに対する救済は行われないことになった。

16日(日)、モントリオール市のジェラルド・トランブレー市長と、ケベック州のレイモンド・バシャン経済開発大臣、そして交渉役として活動を続けていたカナダのマイケル・ フォルティエ元国際貿易相が会見を開き、この事実が明らかになった。

バーニー・エクレストンOとの間で、何週間にも及ぶ話し合いが行われ、政府、州、市の支援、そしてモントリオールのホテル協会からは1%のルームチャージ料増額など、F1唯一の北米ラウンドを守るための最終的な救済案が14日(木)に提出された。

しかし、合意を得られず、F1カナダGP開催の可能性は消滅した。

バシャン氏は、いくつかの経済プランが提示したが、“現在の世界中の経済情勢にもかかわらず”、エクレストンは向こう5年間で合計1億4,100万ドル(約137億円)の保証を主張した当初の要求を一切曲げることはなかったことを明らかにした。

カナダGPの提案は、2013年までのに8,900万ドル(約86億6,000万円)を用意し、独占的なトラックサイド収益に加え、最終収益の75%をFOMに渡すものだったという。しかしながら、その計画も拒絶された。

「我々の最後の経済的切り札がテーブルの上にある。エクレストンの要求にはほど遠いところにいる。それが今の我々が立っているポジションだ」

バシャン氏は、例えば“非常に意欲的だった”シルク・ドゥ・ソレイユなどの他の支援団体も、要求があまりに非現実的なため、救済計画への参加を拒否したことを明らかにした。

「やれることはすべてやり尽くしたので、我々は納得している」とトランブレー市長は語る。

「最終的なカレンダーが決まる12月1日までにミスター・エクレストンが考えを変えない限り、終わりだ」とバシャン氏は宣告している。

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