マクラーレン F1 オーストラリアGP
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、F1オーストラリアGPの決勝レースを振り返った。

F1オーストラリアGPでは、ストフェル・バンドーンが13位に入り、レギュラードライバーとしてのデビュー戦を完走で終えました。一方、チームメートのフェルナンド・アロンソは、10番手を力強く走行し、今季初のポイントを獲得するかにみえたものの、その後、ボディーの損傷によりトップ10圏外に脱落。最終的には、ピットでマシンをリタイアさせる結果となった。

「2017年オーストラリアGPをマクラーレン・ホンダの輝かしい歴史のひと時として記憶されることはないし、実際、今日メルボルンで楽しい夜を送ることもないと思う」とエリック・ブーリエはコメント。

「それでも、両ドライバーに対して敬意を表したいと思う。2人とも全く違う意味で、すばらしい働きをしてくれた」

「フェルナンドのマシンは、序盤で発生した左側フロントのブレーキダクトの損傷によって厳しい状態だったにもかかわらず、彼は見事な走りを見せてくれた。損傷を負ったマシンから毎周0.1秒単位のほんのわずかな時間を削り出す勢いで走り続け、一時はポイント獲得の可能性があるように見えた。しかし、レース終了間際になって、その損傷がリタイアにつながる問題に発展した。フロアが修理できないほど壊れてしまったため、マシンをガレージに戻し、リタイアせざるを得なくなった。フェルナンドが果敢で、すばらしい走りをみせてくれていただけに、とても残念な結末だったが、これもレースということだろう」

「ストフェルにとっては、非常にフラストレーションのたまるレースとなった。序盤でダッシュボードの機能を失い、ステアリングの液晶画面が使えなくなったため、ギアチェンジのたびにシフトアップとダウンの回数を数えながら、今何速目に入っているのかを自分で覚えておかなくてはならない状況だった。この問題は、ピットストップの際にシステムの再起動を行うことで解決できた。結果的に、ストフェルは完走という立派な結果を残してくれた。彼のレースは難しく、満足できるものでもなかったと思うが、レースを走り切ったという意味では小さな光明が見えたと思っている。実際、ストフェルがこれまでに出場したF1のグランプリがたった2回しかないことを考えると、彼のパフォーマンスは絶え間ない努力のたまものだったと言えるだろう」

「非常に難しい状況の中で、よくやってくれたと思う。我々はここからウォーキングとさくらに戻る。両拠点では、2週間後に控えた上海とバーレーンでの連戦に向けてMCL32を改善すべく、マシン本体とパワーユニットの徹底的な開発が絶え間なく続けられる」

関連:【動画】 F1オーストラリアGP 決勝レース ハイライト

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1オーストラリアGP