ケビン・マグヌッセン
ケビン・マグヌッセンは、ジェンソン・バトンが2014年末でF1を引退する意志を固めており、2015年のマクラーレンのシートは自分のものになるはずだったと明かした。

ケビン・マグヌッセンは、2014年にマクラーレンでF1デビューを果たしたが、長引く交渉の末にシートを喪失。マクラーレンは新たに加入したフェルナンド・アロンソのチームメイトとして経験豊富なジェンソン・バトンの方を選んだ。

傍観者としてこの1年を過ごしていたケビン・マグヌッセンだったが、すでにマクラーレンとの契約は解除している。

だが、ほんの1年前にはチームからレースドライバーとしての地位を約束されていたとケビン・マグヌッセンは打ち明けた。

「2015年のシートは僕のものだと聞かされていた。心配しなくていいとね」とケビン・マグヌッセンは Ekstra Bladet に述べた。

「正確な時期がいつだったかは思い出せないけど、シーズン末だった」

ジェンソン・バトンをキープするという決断は、終盤にバトンが良い走りを見せたからだった。その活躍によってマクラーレンはコンストラクターズ選手権5位の座をフォース・インディアから守ることに成功している。

ケビン・マグヌッセンは、この終盤のジェンソン・バトンの復活劇は彼が引退を決意したことからくるものだったと考えている。

「ジェンソンは最後に2戦続けて最高のレースをした。本当に素晴らしかった。でも、彼は自分の部屋に全キャリアを振り返る写真をたくさん飾っていた。すでに“グッバイ”と書かれたヘルメットまで用意されていた。最後の2レースは、ストレスもプレッシャーもなく、ただ楽しむためにドライブしていた。100%、F1はそれで最後にするつもりだったんだ」

今年もジェンソン・バトンは引退について同様の決断を迫られたが、再び契約を2016年まで延長。来年もフェルナンド・アロンソのパートナーを務めることになる。

ケビン・マグヌッセンは、元チームメイトであるジェソン・バトンのことを心から尊敬していると語り、自分が2015年に走れなかった理由は理解していると述べた。

「ジェンソンはワン・オブ・ザベストだ。僕あちの間に遺恨は何もない。同じスポーツにいて、同じシートを争っているんだ。彼の全てを尊敬している。なぜ彼がシートを得たのかもわかるし、彼と僕の間には本当に何もない」

ケビン・マグヌッセンは、今年10月の誕生日にEメールでマクラーレンのリザーブドライバーの職を解かれている。

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カテゴリー: F1 / ケビン・マグヌッセン / マクラーレンF1チーム / ジェンソン・バトン