フェルナンド・アロンソ 2025年F1シーズン総括「ドライバーズ10位はひどい」
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2025年シーズンを振り返り、自身の走りには誇りを持ちながらも、最終的なドライバーズ選手権10位という結果には強い不満を示した。アブダビGPでは予選6番手、決勝6位と堅実にまとめたが、「表には反映されていない」と語っている。

アロンソは、シーズン終了後すぐにシルバーストンのシミュレーター作業に戻る予定で、2026年の大規模なレギュレーション変更に向けた準備をすでに開始している。

アロンソ「10位はキャリアでも最悪の部類。ひどい結果だ」
アロンソは2025年の最終リザルトについて率直だった。

「ドライバーズ選手権で10位というのは、僕のキャリアでもひどい部類の順位だ。自分にとって本当に“ひどい”」

「アブダビでは予選6位、決勝6位だった。レースでは何も起きなかった。セーフティカーも、悪いピットストップもなかった。僕には“タダでもらえるポジション”なんてない。いつも戦って自分で獲らなければいけない」

その一方で、自身のパフォーマンスには満足しているという。

「シーズンを通して自分が示したレベルは良かったと思っている。ただ、正直なところ、早く終わってほしかった」

「24年間ずっと同じ。倒すべき相手はチームメイトだけ」
現在のF1での自身の目的について、アロンソは明確だ。

「僕にできる唯一のことはチームメイトより前でフィニッシュすることだけだ。ドライバーは20人いて、10人はチームメイトに勝ち、10人は負ける。それが唯一のベンチマークだ」

「24年間ずっと同じことをやってきたし、ほとんど問題を抱えたことはない」

2026年は“未知の領域”。本当に重要なのはシーズン序盤後の開発力
アロンソはアブダビから間を置かずにイギリスへ戻り、アストンマーティンの新シミュレーターで2026年マシン開発に取り組む。

「これから未知の領域に入る。期待値は“事実以上”に高い。誰も来年の速さを語ることはできない。参考になるデータも噂もないからだ。バルセロナとバーレーンでようやく全体像が見えてくる」

特に重要なのは開幕仕様ではなく、その後のアップデートだと強調する。

「僕にとって希望があるのは、オーストラリアで発表するマシンよりも4戦目のマシンだ。こういう大きな革命期では、2か月後に突然コンマ5秒速くなることだってある」

ニューウェイ加入への期待「彼が手掛ける初のアストンマーティン」
アロンソは、アストンマーティンの新体制に明確なポジティブ要素を見ている。

「新しいファクトリー、新しい風洞、そしてエイドリアン・ニューウェイが初めてこのチームのマシンに関わっている。誰が最も良い仕事をするかで前に行くかどうかが決まる」

「もし最初にうまくいかなくても、2回目で正さなければならない。それだけの話だ」

フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

ノリス初タイトルに賛辞「3人とも“ふさわしい”シーズンだった」
アロンソは2025年ワールドチャンピオンとなったランド・ノリスについても温かい言葉を述べた。

「ランド、おめでとう。本当にうれしい。3人ともチャンピオンにふさわしいシーズンだった。ピアストリは非常に堅実で、マックスは間違いなくグリッドで最強だ。そしてランドはとても速かった」

さらに、自身との縁にも触れている。

「僕がマクラーレンを去ったとき、彼はテストドライバーだった。その後デイトナで一緒に走った。彼はいい奴で、信じられないほどのドライバーだ」

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / アストンマーティンF1チーム