ホンダ MotoGP
ホンダが、3月10日~12日にロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されたMotoGP カタール公式テストを振り返った。

テストでは、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が順調にオフシーズンテストを消化し。最終テストとなるカタール公式テストを総合3番手で終えた。また、ペドロサ以外のHondaライダーも同様に、ライトアップされたサーキットで好成績を残している。

熾烈なタイム争いとなった前回のテストと同様に、カタールのMotoGPプレシーズンテストでも、トップから1.2秒差までに16台がひしめく展開となった。Hondaライダーは、マレーシアテストでティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が負傷してテストをキャンセルする不運にも見舞われたが、フィリップアイランドで行われたオーストラリアテストに引き続き、今回も順調にメニューをこなし、オフシーズンテストを消化。3月26日(日)に行われる今シーズン初戦のカタールGPに備えた。

今回、ダニ・ペドロサの3番手タイムに続いたのは、カル・クラッチロー(LCR Honda)の9番手、そして昨年のMotoGP王者マルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、3日間のベストラップからわずか0.6秒差で11番手だった。

Repsol Honda Teamは、スペイン・ヘレスでのプライベートテストを終えてカタール入り。両ライダーとも「RC213V」のセッティングをさらに詰め、チームは電気系・新エアロダイナミクスを重点的に設定、またレース用のセットアップも入念に見直した。

ダニ・ペドロサは冬季テストを順調に進め、RC213Vの17年仕様のエンジンによる、スムーズなパワーデリバリーを賞賛。土曜の夜にレースシミュレーションを行ったあと、速く、そして安定したペースで走れるセットアップに満足していた。日曜の夕方は、ひたすらスピードを追求。ベストラップは、最速タイムを記録したマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)とわずか0.139秒差だった。

ロサイル・インターナショナル・サーキットは比較的滑りやすいコースで、マルク・マルケスも3日間を通して何度かスリップを喫していた。初日に2度、日曜の夜には3度、スライドしてコースを離れている。すぐに起き上がれない場面もあった。しかし、そんな状況の中でも、初戦からトップコンディションで挑めるように、密度の濃いスケジュールをこなしてきた。数ラップ単位での安定性を見る限り、初戦に向けた準備は万全だ。ロサイルでのテストメニューの一部として、今シーズンから変更されるエアロダイナミクスのレギュレーションに合わせたフェアリングも2種類テストできている。

カル・クラッチローは最終手前のコーナーで転倒して、カタールテストを終えた。テストの序盤では、電気系のトラブルで苦戦していたが、テスト全体を通して、レースペース、スピードともに満足していた。

ジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)とチームメートのラバトは、最後のプレシーズンテストを17年型エンジンに慣れるのに費やした。ミラーにとって、スロットルへ即座に反応するパワーデリバリーと、トップスピードが上がった今年のエンジンとの相性はよく、開幕に向けてポジティブな結果となった。3日間のテストを通して、ミラーは着々とマシンのセットアップを進め、新型エンジンと昨年11月に初めて使ったフレームを、マッチングさせることに成功した。

2月上旬にマレーシア・セパンでヒザと肩を負傷して以来のテスト参戦となる2014年のMoto2チャンピオンのラバトは、走り出してから数ラップでヒザの痛みを感じたにもかかわらず、メニューをしっかりとこなした。今回のテストではターンインからコーナー半ばの加速に重点を置いた。

2017年シーズンの初戦カタールGPは、3月23日(木)のプラクティスセッションで開幕する。

ダニ・ペドロサ (総合3番手 1分54秒469)
「今日は全体的にポジティブでした。昨日から課題はいくつかありましたが、一つひとつフィーリングを確かめながら、ラップタイムと全体的なリズムを改善できました。まだやらなくてはいけないことがあるかもしれませんが、確実に前進しているので、自信を持って、いいかたちでプレシーズンテストを終えることができました。ロサイルは一番好きなサーキットとは言えませんが、チームがいい仕事をしてくれていたので、絶えず改善点が見つけられました。昨年の今ごろと比べると、今年は非常にいい状態です。この自信をモチベーションとして、初戦のカタールGPでベストを尽くします」

カル・クラッチロー (総合9番手 1分54秒821)
「今日はポジティブな一日で、チームとしていい仕事ができました。自分たちで設定したプランをしっかりとこなし、16周のロングランもできました。ただ、途中でハンドルのボタンを押し間違える、小さなミスをしてしまいました。それ以外は、この3日間でやり遂げたことに満足しています。終盤にラップタイムを伸ばそうとプッシュして、クラッシュしたのは、よくありませんでしたが。昨日のクラッシュで破損した部分の影響もあったのかもしれません。でも、これもレースの一部です。今はカタール戦を楽しみにしています。ファンの応援にも期待しています」

マルク・マルケス (総合11番手 1分54秒990)
「今日のペースには満足していますが、これまでのプレシーズンテストと比べると、いい方ではありませんでした。3回もクラッシュしてしまいました。最初の転倒はスタートしてから、4コーナーでマシンがふらつき、ブレーキングが遅れたためでした。夜にもフロントが滑り2度、特にレースシミュレーション中に起きた最後のクラッシュは、自分のせいでした。ただ、ロングランをしているときは、自分が実際にどの位置にいるのか分からなくなるため、プッシュするしかありません。とにかく、問題はテスト中に起きた方がいいので、このサーキットにレースで戻ってくるときには、もっとスムーズに進められたらと思います。今回、走行中のリズムはいいと思います。(マーベリック)ビニャーレス選手だけが飛び抜けて速いですが、明日ここでレースをしたとしても、表彰台は狙えると思います」

ジャック・ミラー (総合16番手 1分55秒455)
「今日もいい一日でした。マシンもいいですし、メニューを着々とこなせました。ロングランでの安定感と強いペースにも満足していますので、レースで戻ってくるときは同じ方向性で戦えると信じています。テストの最後にいいラップタイムが出せたこともうれしいです。すべてがカチっと合わなかったせいもあり、自分が目指すタイムには届きませんでしたが、その分ここに戻ってくるときには、さらに速く走れる自信があります。すぐにでもレースがしたいです」

ティト・ラバト (総合20番手 1分56秒214)
「ケガがあったので、こんなにいい気分になれるとは思いませんでしたが、想像していたよりもはるかにスムーズに走れました。今朝はヒザが痛みましたが、午後には気にならなくなり、より安心してマシンに乗れました。ほぼ一日中レースタイヤを履き、1レース分走り込んだタイヤで1分56秒台を叩き出せたことは素直にうれしいです。自分にとっては、単発でいいラップタイムを出すよりも、こちらの方が重要だと思いますが、ソフトタイヤで予選並みの速いタイムを出すことも重要。今日、ソフトタイヤでは満足いくタイムが出せなかったことを考えると、このサーキットに戻ってくるときの課題だと思います。ただ、全体的にはプレシーズンテストに満足していて、レースに挑むことを楽しみにしています」

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