フェラーリ ジェーム・アリソン
フェラーリのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンがチームを離脱するのはほぼ間違いないと La Gazzetta dello Sport が報じている。

2013年にロータスからフェラーリに移籍し、現在はテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンだが、今年に入ってから妻が病死したこともあり、残された子供たちと母国イギリスで暮らしたいという気持ちに傾いていると報じられていた。

F1カナダGPの週末にジェームス・アリソンが離脱するかもしれないとの報道が行われた際には、フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネが怒りをこめてそういう事実はないと反論していた。

一方で、シーズン前にはフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが今季はF1タイトルを奪取するとの目標を掲げていたものの、10戦を終えた時点でフェラーリはいまだに1勝もできておらず、メルセデスとの差を縮めるどころか、逆にレッドブルに激しく追い上げられている状況だ。

La Gazzetta dello Sport にると、フィアット・クライスラーの最高経営責任者であるセルジオ・マルキオンネは、今後フェラーリF1チームの運営にさらに大きく関わることを決め、主要な管理的決定にも活発に口をはさんでいくことにしたという。

そんな中、フェラーリと技術トップに位置するジェームス・アリソンとの間に隔たりが生じ、それが大きくなってきたと La Gazzetta dello Sport は指摘している。

妻を亡くしたジェームス・アリソンは、現在では定期的にフェラーリ本部のあるイタリアのマラネロと子供たちの住むイギリスの間を行き来している。

そして、イギリスのエンストンにファクトリーを構えるルノーに移籍するのではないかとの噂が強くささやかれている。アリソンにとっては古巣への復帰ということになる。

「問題は、誰がフェラーリで彼の跡を継ぐかということだ」と La Gazzetta dello Sport は述べ、かつてフェラーリの技術責任者を務めていたロス・ブラウンの名前が噂に上っているものの、すでにF1界を引退して数年を経たブラウンが復帰する可能性はあまりなさそうだと主張している。

「実際のところ、ブラウンは最近もF1復帰の誘いを断ったばかりだし、そういう重要な役割を担いたいとは考えていないようだ。言うまでもなく、彼が去ってから数年の間にF1は変わってしまっている」

同紙によるとは、チーフデザイナーのシモーネ・レスタを昇格させるという人事が最も可能性が高そうだとしつつ、トロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーの獲得に動く可能性もありそうだとしている。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ