角田裕毅、レーシングブルズF1内ではローソンより高評価「誰も悪く言わない」

レッドブル側ではアイザック・ハジャーの昇格が確実視され、レーシングブルズは残る1席を角田裕毅とローソンの間で選ばなければならない状況だ。
その中で、角田裕毅の“チーム適応力”と“作業姿勢”の評価がシート争いを大きく左右し始めている。
レーシングブルズ内部での評価:角田裕毅は“チーム適応力”で優位
レーシングブルズ(旧アルファタウリ/トロロッソ)は過去4シーズンにわたり、様々な体制の中で角田裕毅と共に戦ってきた。
ジャーナリストのベン・アンダーソンは、ポッドキャスト番組『The Race F1 Podcast』で、チーム内部の角田評価について次のように語っている。
「角田はチーム内で非常に好かれており、彼の人柄やコミュニケーション面で悪く言う人は誰もいない」
アンダーソンはまた、大小の経験値を含めて角田裕毅とローソンは「パフォーマンス面では接戦」としつつも、新人育成の基準となる“環境へのフィット感”では角田がリードしていると指摘した。
ローラン・メキース代表もジュニアカテゴリー時代から角田裕毅の実力を高く評価しており、現在の成績低迷を「本来の姿ではない」ととらえているという。
ローソンは“安定性不足” マルコはハジャーを絶賛
リアム・ローソンについて、レッドブルのヘルムート・マルコは一貫して「不安定すぎる」と評価している。
これはシート争いにおいて明確なマイナス材料だ。
その一方でマルコは、アイザック・ハジャーをアイルトン・セナやミハエル・シューマッハと比較するほど絶賛している。
「多くのサーキットが初めてでも、わずか3周で競争レベルに到達する。私はシューマッハもセナも近くで見てきたが、彼らと同じ資質を持っている」
この発言は、すでにハジャーがレッドブル昇格“内定レベル”とみられていることを裏付ける。
メキースは角田裕毅の放出をためらう状況がローソンに逆風
チーム代表ローラン・メキースは、角田裕毅をチームから外す判断に「強い迷い」を持っているとされる。
これはローソンにとって非常に厳しい材料で、「角田を戻したい」というレーシングブルズ側の感情が依然として強いことを示している。
角田は2025年のレッドブルで苦戦しランキング17位に沈んでいるものの、レーシングブルズ側は「本来の角田なら戦える」と信じており、再合流を歓迎する姿勢が崩れていない。

2026年レーシングブルズは“リンドブラッド+角田裕毅”が最有力か
現時点の情勢を整理すると、
■ レッドブル:フェルスタッペン+アイザック・ハジャー(確度極めて高い)
■ レーシングブルズ:リンドブラッド(濃厚)+角田裕毅(優勢)
という並びが最も現実的だ。
ローソンは時折光る走りを見せるものの、安定性の欠如が最後の決め手を失わせており、角田裕毅の“チーム適性”が最終判断を動かしつつある。
Source: F1 OVERSTEER
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