角田裕毅 レーシングブルズF1残留も黄信号 Sky Sports記者「ローソン優勢」

しかし、英Sky Sportsのテッド・クラビッツはサンパウロGP後の番組で「2026年のレーシングブルズのラインアップはおそらく角田裕毅ではない」と語り、リアム・ローソンが有力視されていることを明かした。
クラビッツによれば、ローソンはブラジルGPでチームメイトのアイザック・ハジャーを上回り、評価を急上昇させている。一方で、レッドブルとホンダの提携終了が迫る中、角田裕毅の立場は不透明。F2で活躍中のアービッド・リンドブラッドにも昇格の可能性があるとされ、角田裕毅にとって厳しいシーズン終盤となっている。
テッド・クラビッツ「おそらく角田裕毅ではない」ローソン残留を予測
テッド・クラビッツはサンパウロGP後の「ポストレース・ノートブック」で次のように語った。
「おそらく2026年のレーシングブルズのラインアップは角田裕毅ではないだろう。リアム・ローソンが残り、そしてアービッド・リンドブラッドにも1か月前よりチャンスが出てきたようだ」と発言。レッドブル・グループ内の人事構想が大きく動いていることを示唆した。
リアム・ローソンは序盤戦で苦戦したものの、中盤以降は安定感を取り戻し、ブラジルGPでは1ストップ戦略で7位を獲得。リスクを抑えた堅実な走りでアイザック・ハジャーを抑え込み、チーム内評価を一気に押し上げた。クラビッツの分析は、チームが若手を中心に再編成を進めている現状とも合致している。
角田裕毅の進路、ホンダの後押しで再起なるか
一方で、レッドブルとの関係が希薄になるなか、角田裕毅の今後の焦点はホンダとの連携に移りつつある。ホンダは2026年からアストンマーティンとワークス契約を結び、F1唯一のホンダ勢として新体制を築く。関係者の間では、角田裕毅が同チームのテスト兼リザーブドライバーとして加わる可能性も浮上している。
また、トヨタとの関係が深まるハースF1チームも候補のひとつだ。チーム内ではエステバン・オコンの不調や、オリバー・ベアマンのフェラーリ昇格が取り沙汰されており、2027年シーズンに向けてドライバー市場が再編される可能性もある。角田裕毅がホンダやトヨタを通じてその枠を狙うシナリオも現実的だ。

レッドブル内での立場変化と2026年シート情勢
現在、レッドブル・レーシングではマックス・フェルスタッペンの残留が確定しており、アイザック・ハジャーが昇格候補として最有力視されている。このため、レーシングブルズの2つのシートは事実上リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドで争われており、角田裕毅の復帰は極めて厳しい状況にある。
レッドブルとホンダの提携終了により、角田裕毅がこれまで築いてきた後ろ盾も薄れつつある。今後のキャリア継続には、ホンダ系チームや他メーカーとの協力関係の構築が鍵を握る。F1における「第2章」を切り開けるかどうか、その動向に注目が集まっている。
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