角田裕毅 2026年にリアム・ローソンとともにレッドブルF1放出の可能性も

これは元F1ドライバーのラルフ・シューマッハの主張であり、彼はレーシングブルズのシートがアービッド・リンドブラッドとアレックス・ダンのコンビに入れ替わるかもしれないと考えている。
ローソンと角田裕毅は、2025年シーズン第2戦中国GP後にシートを入れ替えたが、先週末のバクーでシーズン最高のパフォーマンスを見せた。
予選で3番手に食い込んだローソンは、決勝でキャリア最高位の5位を獲得。後方から角田裕毅、ランド・ノリス、そしてルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのフェラーリ勢が連なる中、しぶとく守り切った。
角田裕毅は、ローソンより18周新しいミディアムタイヤとDRSを使いながらも追い抜くことはできなかったものの、レッドブルでのキャリア最高位となる6位を記録した。
広く信じられているのは、ローソンのチームメイトであるアイザック・ハジャーが2026年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルのトップチームに昇格し、F2のスター、アービッド・リンドブラッドがレーシングブルズでハジャーの後任となるというシナリオだ。
そうなれば、翌シーズンにリンドブラッドの隣のシートが1つ空くことになり、角田裕毅とローソンが残留を争うことになる。
角田裕毅とリアム・ローソンがF1 2026年のレッドブル残留を逃す可能性?
PlanetF1.comは今月初め、現在F2に参戦しているマクラーレン・ジュニアのアレックス・ダンが、レッドブルのヘルムート・マルコの関心を引いていると報じた。
マルコはダンとその代理人と直接会談したとされるが、これは2026年契約を視野に入れたものというより、初期的な接触のためであると考えられている。
マクラーレンは現在、オスカー・ピアストリとランド・ノリスを長期契約下に置いており、2024年には自チームのジュニアドライバーに他チームでの機会を与える姿勢を見せていた。
元マクラーレン・ジュニアのガブリエル・ボルトレトも、昨年末にマクラーレンとの契約を解除され、2025年にはザウバーからF1デビューを果たした。
シューマッハは「Backstage Pit Lane」ポッドキャストに出演し、バクーでの好成績にもかかわらずローソンと角田裕毅は依然としてリスクにさらされていると語った。そして「2026年シーズンにダンがリンドブラッドとレーシングブルズで組む可能性は十分ある」と主張した。
シューマッハは「バクーの前なら、僕は2人とも来季はいないと言っていただろう」とシューマッハは語った。
「若手にチャンスを与えるなら、2人にとっては依然として非常に厳しい状況だ。なぜなら、ハジャーはレッドブルに行けるし、マクラーレンからアレックス・ダンを獲得し、さらにアービッド・リンドブラッドをレーシングブルズに昇格させることも可能だからだ。それは確かに一つの選択肢だろう。しかしレーシングブルズは好成績のおかげで期待値が高まっている。F1経験を持つドライバーを一人も残さないのは不公平だ」

シューマッハは、現時点で2026年にフェルスタッペンのチームメイトとなる最有力はハジャーだと考えている。
しかし、今年7月にクリスチャン・ホーナーの後任としてレッドブルのチーム代表兼CEOに就任したローラン・メキースの存在が、ホンダとのエンジンパートナー解消を控えた状況にあっても、角田裕毅の残留の可能性を高めていると見ている。
「角田は走れるし、レーシングブルズでもいい走りをしていた」とシューマッハはコメント。
「レッドブルの鋭い挙動は彼には合わなかった。時にはフェルスタッペンもそれに苦しんでいた。2人ともバクーではいい走りをした。しかしゴール時点で2人の差は30秒以上だった。これは大きな違いだ」
「ただし角田は、セルジオ・ペレスがもっと良いパフォーマンスをしていた頃の位置にはすでにいた。現時点では、僕ならハジャーに賭けるだろう。しかし、チームが角田も有力な選択肢だと考え、角田がマシンに近づき、逆にマシンも彼に近づいているなら、それは選択肢となる」
「ローラン・メキースは人間的な対応が非常に上手で、彼は角田をよく知っている。レーシングブルズを見れば、ローソンが少し時間を与えられ、クルマが運転しやすくなったときに何が起きるか分かる」
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