角田裕毅 2026年は「レーシングブルズ復帰が有力」とF1パドック情報筋
レッドブル・レーシングの角田裕毅は、F1アゼルバイジャンGPで今季自己最高の6位を記録し存在感を示した。しかし、来季2026年の去就については「レーシングブルズ復帰が有力」との見方がパドック情報筋から伝えられている。

チーム内での厳しい評価やアイザック・ハジャーの昇格説が強まる中、角田裕毅に残された猶予はあとわずか。メキシコGP前後に発表される見通しのレッドブルの来季ラインアップを前に、今後の数戦が大きな意味を持つことになりそうだ。

角田裕毅はバクーで6番グリッドからスタートし、6位でフィニッシュ。日本GPでリアム・ローソンに代わってレッドブルへ昇格して以来、最高の結果となった。しかし、その前までの獲得ポイントはわずか9にとどまり、コンストラクターズ争いへの貢献度を不安視する声もあった。ここ数か月の不振により、来季はアイザック・ハジャーがフェルスタッペンのチームメイトに昇格するとの見方が広まっている。

実際、アゼルバイジャンGPでもローソンが予選3番手から5位入賞を果たし、角田裕毅の6位を上回った。この状況についてスカイスポーツF1のテッド・クラヴィッツは、バクー後の「テッドのノートブック」(9月21日放送)で次のように語った。

「ここに裕毅がいる。今日は本当に素晴らしかった」

「本来の角田裕毅が戻ってきた。ブレスレットを受け取ったばかりのようだが、とても堅実な6位だった」

「非常に良い走りで、彼が再びレッドブルのポイント圏内に戻ったのは嬉しいことだ。これでレッドブルのドライバープログラムに残るための足掛かりになるだろう」

「そう、来年はおそらくレーシングブルズに戻ることになると思う。だが、こうしたポイントを重ねれば、レーシングブルズのあのチームに確実に居場所を得られるだろう。素晴らしい仕事ぶりだ」

レース終盤、ランド・ノリスはフレッシュなタイヤで角田裕毅を追い、チームメイトのオスカー・ピアストリとの選手権争いの差を縮めようとした。

角田裕毅にとっては個人的な戦いでもあったが、ノリスを抑えたことはフェルスタッペンのタイトル争いにわずかながらも希望を残すことにつながった。フェルスタッペンは首位ピアストリとの差を69ポイントに縮め、残り7戦を迎えている。

ノリスは角田裕毅とのバトルについて次のように語った。

「僕たちは悪くなかったと思うけど、角田についていくのがやっとだった」

「コースの一部では、レッドブルは信じられないほど速かった」

「一部のセクションではまったくついていけなかった。今回は明らかに苦しんだよ」

もし角田裕毅がレーシングブルズに復帰する場合、チーム代表アラン・パーメインはローソンを残すか、それともアービッド・リンドブラッドを昇格させるかという難しい決断を迫られる。

レッドブル首脳陣の中にはローソンの振る舞いに懸念を抱く者もいるが、この段階で彼はレースごとに改善を見せている。

一方、リンドブラッドは今季のF2で苦戦しており、F1でのパフォーマンスの物差しにはならない面もあるとはいえ、18歳という若さを考えるともう1年F2で経験を積むのが妥当だという見方もある。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / ビザ・キャッシュアップRB