角田裕毅 F1イタリアGP木曜会見「トラブル続きの過去を断ち切る」

これまでモンツァでは苦戦が続いているが、「毎年リセットして臨んでいる」と語り、過去の不運を断ち切りたいと意気込む角田裕毅。新代表ローラン・メキースの下で結果を出すことの重要性を認めつつ、全力を尽くす決意を示した。
前戦ザントフォールトで再びポイントを獲得し、マシンへの適応が進んでいるのではないかと問われた角田裕毅は「最初からこの車で進歩を感じていました。最初の数戦では結果に表れていなかったかもしれませんが、自分の感触としてはそうでした。自分が正しい方向に進んでいると確信していて、ただ一歩一歩でした」と答えた。
「シーズン途中に飛び込むのは簡単ではありませんし、レッドブルチーム内でも多くの変化がありました。だから毎戦全力を尽くしてきました。でも特に直近数戦では、確実に近づいてきていると感じています。全てをまとめることが大事で、フィールド全体が非常にタイトなので、Q1、Q2、Q3のすべてでコンマ数秒が大きな差になります」
「ザントフォールトでは全てをまとめることができました。週末を通じての進歩という点では、自分にとって最高の週末のひとつでした。セーフティカーなどもあって簡単ではなかったですが、ポイントを絞り出せたのはとても嬉しかったです」と振り返った。
モンツァでの過去の不運について問われると、角田裕毅は「毎年リセットしています」と語った。
「ただ、言われた通り、4回中3回はトラブルでリタイアしています。今年はそうならないことを願っています。このサーキットは今でもとても楽しいですし、自信があれば速いラップを出せます。レースも他と比べてオーバーテイクがしやすいトラックです。だから楽しみにしています」
レッドブル・レーシングの新代表ローラン・メキースへのアピールについて角田裕毅は「それを毎戦やろうとしています」と強調。
「できるだけ結果を出すことが必要です。期待を超えるように努めて、それを続けていきたいと思います。大きく変える必要はないと思っています。ローランが加わってからの自分の結果も悪くなかったです。もちろん、それで十分かどうかは自分が決めることではありません。でも全力を尽くします」

また、夏休みの過ごし方についても話題が及び、ルイス・ハミルトンと角田裕毅が偶然にも同じ時期にギリシャで休暇を過ごしていたことが明らかになった。
ハミルトンが「実際には違う島だったと思う。隣同士の島だったのかもしれない。知っていたら会えたのに。ギリシャは美しい。ミコノスは人が多すぎたけれど、南の島々は本当に息を呑むほど美しかった」と語ったのに対し、角田裕毅も「実は僕もルイスが反対側の島にいたことを知りませんでした。どの島も海がすごくきれいで、食べ物は特に新鮮で、美味しいシーフードをたくさん食べました。とても楽しめましたし、トレーニングにも最適でした」と明かした。
角田裕毅はさらに「天候もいつも安定していて、暖かいですが、心地よい風が吹いていました。僕にとっては最高の場所でした。島はあまり大きくないので、自転車に乗れば一周できて、その島の大部分を見て回れます。本当に素晴らしい場所でした」と締めくくった。
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