角田裕毅 レッドブルF1での苦悩「今のレースペースはF1初走行時のよう」
角田裕毅は、2025年F1オーストリアGPでの厳しいレースを経て、自身の不振について「F1を初めて運転したときのような感覚だ」と語り、現状に対する深い危機感を示した。

角田裕毅はレース中にフランコ・コラピントとの接触でフロントウイングを破損し、10秒のタイムペナルティも受けた結果、完走者中最下位の16位でフィニッシュ。唯一2周遅れでチェッカーを受けるなど、レッドブル移籍後でも最も厳しい週末となった。

今季ここまでの11戦で、角田がポイントを獲得したのはわずか3回。レッドブルでのスタートは困難続きだ。

レース後、角田裕毅は次のように振り返った。

「正直、レースペース自体もすごく悪かったです。自分が目指すレベル、到達したい位置からは完全に外れていました」

「自分がすべて間違っているとは思いたくないですが、ライバルとのペース差が大きすぎます。なぜこうなっているのか、理由を見つけないといけない。現時点ではその原因を見出すのが本当に難しいです」

「データを確認します。マックスと比べて自分が何を間違っているのか、まだ見えていません。違うアプローチや視点が必要かもしれない。今のレースペースはまるでF1で初めて走っているかのようです。それぐらい差があります」

「自分が間違っているとは思いたくない。シーズン序盤は違うマシンで良いレースをできていたし、同じF1マシンである以上、原因を突き止める必要があります」

角田裕毅 レッドブル F1

また、接触の責任についても角田裕毅は潔く認めた。

「完全に僕のミスでした。彼(コラピント)には申し訳ない気持ちです。チームにも大きな迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳なく、許されない内容でした」

この厳しい展開に対し、レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表も厳しい言葉を口にしている。

「裕毅にとってはひどいレースだった。すべてはQ1から崩れ始めた。最初のランは良かったが、2回目でミスをして予選順位が悪くなった」

「その結果、渋滞にはまり、オーバーテイクもできず、さらにはペナルティも受けた。悪循環だった」とホーナーは語った。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング