角田裕毅 レッドブルF1での不振に「プレッシャーを感じている」と吐露
角田裕毅が、レッドブル・レーシング昇格後の適応に苦しむ現状や、自身が感じているプレッシャーについて率直に語った。

F1通算100戦目となったカナダGPで、角田裕毅はフリー走行3回目中の赤旗提示時にマクラーレンのオスカー・ピアストリを追い越したとして10グリッド降格のペナルティを受け、予選11番手ながら決勝を最後尾からスタートすることになった。

レースではハードタイヤでのロングスティントからミディアムに履き替えて追い上げを図ったが、最終的には12位フィニッシュ。これで3戦連続のノーポイントとなった。

スタート位置やトラフィックを踏まえて、今回の結果が最大限だったかと聞かれると、角田裕毅は次のように振り返った。

「はい、まあそんな感じですね。

ペースは悪くなかったですけど、すごく良かったわけでもなかったです。まあ、全体としてはそんなところです。少なくともポジティブな点としては、クルマのパフォーマンスですね。ここ最近のレースよりも、クルマのペースが普通に感じられたり、少し良くなっていたので、そこには少しモチベーションを感じられました」

シーズン第3戦の日本GPからレッドブルへ昇格した角田裕毅は、新マシンRB21への適応の難しさを「理科室みたい」と例えるなど、開発理解に苦労していることを以前から明かしてきた。

それでも、バーレーン、マイアミ、イモラではポイントを獲得するなど、前向きな結果も見せていたが、モントリオールではこう語った。

「土曜日はすごく厳しい一日でした。あの10グリッド降格の、ちょっと納得いかないペナルティもありましたし」と角田裕毅はコメント。

「特にFP3では、アップグレードも入っていて、クルマをしっかり学びたいタイミングだったのに、そこで多くの時間を失ってしまいました」

「もちろんチームとしては、できるだけ上を目指したいですし、僕自身もそこに向けて努力してます。でも、このチャレンジ自体は、ある意味楽しんでいる部分もあります」

「こういう時って、正直すごくプレッシャーを感じますし、楽しめていない時もあります。でも、そういう時間って、自分を成長させたり、証明したりするチャンスでもあると思っています」

レッドブルは角田裕毅に対し、2025年シーズン終了までの起用を継続する方針を示しており、チーム代表のクリスチャン・ホーナーも「自信を取り戻すための時間とサポートを提供する」と繰り返し述べている。

ただし、レーシングブルズで印象的な活躍を見せているルーキー、アイザック・ハジャーの存在もあり、角田裕毅の将来を巡る憶測はやむ気配がない。

角田裕毅は、次戦オーストリアGP(6月27~29日)での巻き返しを目指す。レッドブルのホームレースとなるこの一戦は、彼にとっても今後を占う重要なターニングポイントとなりそうだ。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング