角田裕毅とフェルスタッペンに悲報 レッドブルF1「大型アップデート終了」
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、2025年シーズンの残りにおいてRB21への「大型アップデートは今後行わない」と明言した。タイトル防衛を目指すマックス・フェルスタッペンにとってはもちろん、近年で初めてレッドブル・レーシングの正ドライバーを務める角田裕毅にとっても厳しい現実となる。

フェルスタッペンは現在、ドライバーズランキング3位。首位を走るオスカー・ピアストリには49ポイント差をつけられており、5連覇の夢が遠のきつつある。

スペインGPでは、セーフティカー導入のタイミングや戦略のミス、さらにはジョージ・ラッセルとの接触なども重なり、わずか1ポイントしか獲得できなかった。

マルコは、マシンの性能自体に一貫性が欠けており、それがシーズンを通じた安定した戦いを妨げていると指摘している。

「タイトルを獲得するには、特定のサーキットだけでなく、すべてのコースで戦えるクルマが必要だ。それがなければ、世界選手権は勝てない」と、マルコはSpeedweekのコラムで述べている。

「マクラーレンのような強力なチームと戦うには、すべての要素が完璧でなければならない。我々には完璧なドライバーがいるが、戦略、ピットストップ、マシン、タイヤの摩耗など、どれもが高いレベルで揃っている必要がある」

さらにマルコは、今後のアップデートは「細部の微調整にとどまる」とし、「これまで投入してきたアンダーボディやサイドポッドのような大規模な開発は、もう予定していない」と断言した。

角田裕毅 レッドブル F1

一方で、チームメイトの角田裕毅も、昇格以降は思うような結果を出せていない。スペインGPではQ1最下位敗退に終わり、決勝でも入賞圏外に沈んだ。ここ数戦はマシンの挙動に不満を示しており、「このままでは何も改善されない」と率直な言葉でチームに問題提起している。

マルコは、「フェルスタッペンにチャンスがある限り開発は続けるが、可能性が潰えた段階で焦点は2026年の新プロジェクトに切り替える」と強調しており、角田裕毅にとっても限られた時間の中で結果を残す必要性が高まっている。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン