角田裕毅 バルセロナで2026年F1タイヤテスト参加 150周を走破

レッドブルのマシンを用いて2日目に走行した角田裕毅は、1分16秒839のベストタイムを記録し、メルセデスから参加したアンドレア・キミ・アントネッリとともに、最も硬いコンパウンドを中心とした評価走行を行った。
ピレリは2026年に導入予定のF1タイヤに向けた開発プログラムの一環として、カタロニア・サーキット(バルセロナ)で2日間のテストセッションを実施した。タイヤへの負荷が大きいこのトラックを舞台に、各種構造と最も硬いドライコンパウンドの比較評価が行われた。
2日目:角田裕毅とアントネッリが150周ずつ走行
2日目となる水曜日には、メルセデスAMGペトロナスF1チームからアンドレア・キミ・アントネッリ、オラクル・レッドブル・レーシングから角田裕毅が参加。両者はそれぞれ150周を走破し、イタリア人ルーキーのアントネッリは1分14秒903の最速タイムを記録、角田は1分16秒839をマークした。

ピレリ・モータースポーツディレクターのマリオ・イゾラは、以下のようにコメントしている。
「今回のテストは、我々の開発プログラムの決定的な段階に差し掛かっていることを示している。構造のホモロゲーションは9月1日までに、コンパウンドの決定は12月1日までに行う必要がある。ここバルセロナでは最も硬いコンパウンドの評価を行い、7月のイギリスGP後に予定されているシルバーストンでのテストで、そのデータを検証する予定だ。トリプルヘッダー直後にテストに協力してくれた3チームとドライバーたちに心から感謝している」
初日:ラッセルとハジャーが合計282周を走行
火曜日の初日には、メルセデスからジョージ・ラッセル、レーシングブルズからアイザック・ハジャーが参加。両者はそれぞれのチームの2024年型マシンをベースにした「ミュールカー」を使用し、ラッセルは136周(ベスト1分16秒920)、ハジャーは146周(ベスト1分18秒334)を記録した。
特にラッセルはスペインGP直後にもかかわらず精力的な走行をこなし、ハジャーも3戦連続ポイント獲得中の勢いを活かして着実なデータ収集に貢献した。

次回テストは6月19・20日、フェラーリがウェットタイヤを担当
次回の2026年向けピレリ開発テストは6月19日と20日にフェラーリの本拠地であるフィオラノで実施される予定で、ここではウェットタイヤのプロトタイプが評価される見込みだ。
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