角田裕毅 「リアウイングの判断は我々のミス」とレッドブルF1技術者

予選では最下位に沈み、角田裕毅本人も困惑した様子を見せていた。レッドブルレーシングのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンがより遅いコンディションでラップを終えたにもかかわらず、角田裕毅は0.6秒遅れを取る結果となった。
さらに決勝では、レッドブルF1は角田裕毅をピットレーンからスタートさせる判断を下したが、序盤で大きく順位を上げることはできず。終盤にセーフティカーが導入されたものの、最終的に13位でレースを終えた。
レース前にレッドブルF1のテクニカルディレクターであるピエール・ワシェは、予選後のメディア取材で、角田裕毅のマシンに関して「我々のミスだった」と認めた。
ピエール・ワシェによると、角田裕毅のマシンにはパルクフェルメ下でリアウイングの仕様変更が行われ、これがピットレーンスタートの理由となったという。
「これまでとはまったく異なることを試した。予選で大きなリアウイングを使ってパフォーマンスを出せるかどうか見たかった。我々のミスだった」とピエール・ワシェは述べた。
また、今後については次のように語った。「角田裕毅には新しいアンダーフロアを投入する予定だ。イモラでのクラッシュによるダメージの影響で、現状ではなかなか結果が出せていない。モントリオールで準備が整うことを願っている」

角田裕毅にとっては、レッドブルF1でのシーズン序盤が苦しい展開となっている。チームは開幕2戦でリアム・ローソンを降ろし、角田裕毅を起用したが、現時点ではローソン時代と大きく変わらないパフォーマンスにとどまっており、コンストラクターズ争いへの影響は限定的だ。
現在のコンストラクターズランキングでは、マクラーレンF1が362ポイントでトップ。スクーデリア・フェラーリが165ポイント、メルセデスF1が159ポイントで続き、レッドブルF1は144ポイントで4位となっている。
スペインGPの予選後には、マックス・フェルスタッペンも角田裕毅について言及し、「ローソンが最初の2戦で苦労したように、今は角田がRB21の運転の難しさを実感しているのだと思う」と語っている。
角田裕毅の予選での平均タイム差は約0.7秒とされており、これは昨シーズンのセルジオ・ペレスとほぼ同じだ。ただし、ペレスはこの時点で100ポイント以上多く獲得していた。
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