角田裕毅はどうなる?マルコがレッドブルF1の年内ドライバー交代を否定せず

当初のレッドブルの構想では、リアム・ローソンをマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてフルシーズン起用する予定だったが、ニュージーランド出身のルーキーはわずか2戦でレーシングブルズに降格された。
しかしマルコはその判断を正当化している。
「いや、なぜならローソンはネガティブなスパイラルに陥っていたからだ」とマルコはモナコでViaplayに語った。
「今では彼はトップ10に入っており、それが回復の兆しを示している。彼がマックス・フェルスタッペンの隣で成功することはなかっただろう」
ローソンに代わって昇格したのは角田裕毅だったが、彼を支援するホンダは来年アストンマーティンへとスイッチする予定だ。最近、マルコは角田の「プレッシャー下での脆さ」を指摘するようになっている。
一方で、82歳のマルコはレーシングブルズの新人アイザック・ハジャーに熱い視線を送っている。
「ハジャーとキミ・アントネッリを比較すると、キミは旧型車で1万kmほどのテストを行ったと聞いている」とマルコは語る。「ハジャーがテストしたのはせいぜい500~800kmだ。それだけこの若者には大きなポテンシャルがあるということだ」
「彼は将来グランプリウィナーになり得る存在だと思っている」

一部では、角田裕毅がレッドブル・プログラムから完全に外される可能性も囁かれており、その場合ハジャーがレッドブル本隊に昇格し、アービッド・リンドブラッドがF2から昇格するという見方もある。
ローソンのレッドブル・プログラム内での地位もまた、安泰とは言いがたい状況だ。
「我々がドライバーの将来について話すのは通常サマーブレイク後だ」とマルコは強調する。「だから今の段階で何かを語るには早すぎる」
ただひとつ確かなのは、マルコがレッドブルの4つのF1シートについて、さらなる動きの可能性を排除していないということだ。
「レッドブルにおいて最も重要なのは常にパフォーマンスだ」と彼は断言した。
さらに事態を複雑にしているのが、フェルスタッペンの契約にある“夏休み明けの解除条項”が近づいていることだ。
「それについても、サマーブレイク後に見ることになる」とマルコは重ねて語った。
「今の段階では時期尚早だ。彼には2028年までの契約がある」
「すべての契約には解除条項がある」とマルコは続ける。「それらは主にパフォーマンスに関わる内容だが、今はそれが問題ではない」
「我々としては、マックスにとって戦える、あるいは少なくともタイトル争いができるだけのマシンを用意する必要がある。そうすれば、こうした議論はすべて消えるだろう。現時点では、彼は契約を全うする意志を示しているが、それに見合ったマシンを我々が与えなければならない」
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