角田裕毅 レッドブル移籍決定との報道…F1日本GPからホンダが追加資金

この意思決定は、レッドブルのシニアマネジメント、チーム代表のクリスチャン・ホーナーやアドバイザーのヘルムート・マルコを含むメンバーがドバイで会合を開いた後に起こったという。レッドブルは、セルジオ・ペレスの後任としてリアム・ローソンを信頼していた。
リアム・ローソンは角田裕毅を抑えてレッドブル・レーシングの2025年シーズンのドライバーに選ばれたが、チームでの生活は苦難のスタートとなった。オーストラリアでの開幕戦ではQ1敗退とDNF(リタイア)に終わったローソンは、先週末の上海では予選で最下位となり、またしてもノーポイントに終わった。
リアム・ローソンを解雇するという非情な決断を下すのではないかという憶測が流れる中、ローソンはレッドブル・RB21のトラブルを克服するのにあまり時間がかからないことを認めていた。
リアム・ローソンの惨めな結果は、ホーナーとマルコにとって大きな打撃となった。2人は、昨シーズン最後の6グランプリのデータを分析した結果、23歳のローソンのポテンシャルは、チームメイトだった角田裕毅よりも高いというフィーリングを持っていたのだ。
そして今、フランスのCanal+とオランダのDe Limburgerは、レッドブルが来週末の角田裕毅のホームグランプリを前に、角田とローソンを交代させることを決定したと報じた。
報道によると、パワーユニットのサプライヤーであるホンダが、角田裕毅に今年ドライブのチャンスを与えるために、レッドブルに1000万ユーロの追加支払いに応じる用意があったと報じている。ホンダはすでに角田裕毅のシートのために1000万ユーロをレーシングブルズに支払っていると主張されている。当時、ホーナーはローソンを好んでいたため、この動きは拒否された。
さらに、ホンダは最近再びアプローチを受けており、レッドブルが角田裕毅をマックス・フェルスタッペンの隣のシートに座らせるのにいくら払う用意があるか問い合わせたと伝えられている。ホンダは「数百万」を支払う用意があると示唆されている。
角田裕毅は中国でこの件について尋ねられた際、鈴鹿でレッドブルを運転する機会があれば「100パーセント」飛びつくつもりだと述べた。彼は、自身のVCARB 02よりも速いマシンだと考えている。
マックス・フェルスタッペンは、リアム・ローソンがレーシングブルズならばもっと速く走れるだろうと発言している。
レッドブルからのオフィシャルな確認はないが、火のないところに煙は立たず、2025年の開幕戦で印象的なパフォーマンスを次々と披露した角田裕毅を、アドバイザーのヘルムート・マルコが絶賛している。
「裕毅は以前とは別人のようだ」とマルコはオートスポーツに語った。
「彼は今、人生で最高の調子にある」
「明らかに彼はマネジメントを変えた。アプローチも変わった。より成熟している。時間はかかったが、今ではうまくいっているようだ」

レッドブルの決定はリアム・ローソンにとって不公平な仕打ちのように見える。ローソンは最初の2つのトラックでレースをしたことがなく、今シーズン、4度のF1チャンピオンであるチームメイトのマックス・フェルスタッペンも苦戦しているRB21に明らかな問題があるようだ。
しかし、ローソンはポイントを獲得できていない一方で、フェルスタッペンは36ポイントを獲得しており、ランキング2位につけている。
リアム・ローソンはスーパーフォーミュラで鈴鹿サーキットを走った経験があり、またバーレーン・インターナショナル・サーキットでもプレシーズンテストに参加しているが、中国グランプリの週末、ホーナーもマルコもドライバー交代の可能性を否定しなかった。
しかし、コンストラクターズタイトル獲得の望みをかけ、レッドブルは「姉妹チーム」でさまざまな役割を担ってきた角田裕毅を起用することを決めた。
ついにレッドブルのマシンをドライブするチャンスが訪れたのは、昨年末のアブダビでのシーズン後1日テストまで待たなければならなかった。そのテストでは素晴らしい走りを見せたようだが、最終的にはリアム・ローソンが優先され、角田裕毅はレーシングブルズに残留することになった。
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