角田裕毅の「ブラウンフラッグ」がF1公式の2024年の“最も笑えた瞬間”選出
角田裕毅の「ブラウングラッグ」発言がF1公式サイトの2024年のオルタナティブ・アワードの“最も笑えた瞬間”に選出された。

F1公式は2024年の「オルタナティブ・アワード」を発表。これは、娯楽として、過ぎ去った1年の奇妙で素晴らしい側面を評価する、でっちあげの祝典である。それでは、2024年の「受賞者」を見てみよう。

最も成長したドライバー：オスカー・ピアストリ
まずは、半ば真剣に、そして主観的に、オスカー・ピアストリが架空の王冠を手にするという「賞」から始めよう。マクラーレンのドライバーである彼は、2年目のフルシーズンで初めてのグランプリ優勝を飾っただけでなく、その安定性もチームの26年ぶりとなるコンストラクターズチャンピオン獲得に貢献した。

また、角田裕毅がF1キャリアで過去最高のシーズンを送ったことは特筆に値するが、2024年のドライバーズ投票でトップ10に3つ順位を上げたピアストリの功績は、さらに正当性を増している。

2024年のF1世界選手権 オスカー・ピアストリピアストリは2024年、F1参戦2年目にして初のグランプリ2勝を挙げた。

最も不運なドライバー：アレックス・アルボン
5回のリタイアとブラジルでのDNS（不出走）を記録した。ウィリアムズのアレックス・アルボンは、メキシコでのオープニングラップでのクラッシュ（9番グリッドからスタート）と、予選7位を確保していたにもかかわらずブラジルでDNSとなったことで、このカテゴリーを余裕で制した。

さらに、「最もアンラッキーなチーム」賞を贈るとしたら、ウィリアムズのメカニックたちに贈るべきだろう。

最も笑えた瞬間：角田裕毅の「ブラウンフラッグ」
ピアストリが「騒ぎを起こした」ことから、記者会見のソファをベッドとして使ったことまで、2025年も振り返る面白い瞬間はたくさんあった。しかし、2024年の賞は、ラスベガスでの「ブラウンフラッグ」の瞬間を起こした角田裕毅に贈られる。

レース後、RBドライバーがピットレーンから出る際に発泡スチロールのブロックにぶつかったという予期せぬ出来事についてF1 TVに語ったところ、日本人レーサーのよくある答えのように、彼の答えは単刀直入だった。


最高の無線メッセージ：「君なら勝てるぞ、ジョージ！」
オーストリアGPでは、マックス・フェルスタッペンとランド・ノリスの2人が先頭を争う中で、今季の重要な火種の一つが生まれた。

しかし、メルセデスのボスであるトト・ヴォルフがすぐに無線に飛び乗り、3位のジョージ・ラッセルに向かって「お前なら勝てるぞ、ジョージ！」と叫んだ。

「運転させてくれ！」というのが英国人ドライバーのそっけない返事だった。彼は2022年のサンパウログランプリ以来の初勝利を収めた。

「ブレーキング中に話しかけてしまって悪かった。ただ…参ってしまったよ」とレースでの勝利が決まった後、ウォルフは無線で謝罪しながら笑った。ラッセルは「トト、すごく興奮してたね！」と答えた。

案の定、ヴォルフはその無線メッセージを「メルセデスで12年間やってきた中で最も愚かなこと」と呼んだ。

最高のスペシャルリバリー：モナコでのセナにインスパイアされたマクラーレン
デッドプール＆ウルヴァリンから、ラスベガスのきらめきまで、2024年に披露された特別塗装には多くのインスピレーションがあった。しかし、3度のワールドチャンピオンに輝いたアイルトン・セナの死から30年という節目の年、モナコでのマクラーレンの特別塗装は特別な思い出として記憶されるだろう。

モナコの街並みに映えるブラジルカラーは、セナが6勝を挙げた常勝の地で、その華麗な才能を披露しただけでなく、地元の英雄シャルル・ルクレールに次ぐ2位でオスカー・ピアストリがフィニッシュし、表彰台に上った。

2024年のF1世界選手権 マクラーレンマクラーレンは、今年のアイルトン・セナをイメージしたカラーリングをモナコで披露した。

最高のスペシャルレーススーツ：マイアミでのフェラーリのブルー
今年、デザイン賞は1つだけとはいかなかったため、マイアミでのフェラーリの特別なブルーのレーススーツとチームキットも特別に言及する価値がある。

主に1950年代にアルゼンチンの公式レースカラーであったアズーロ・ラ・プラータ（スペイン語で「銀と青」の意）の水色で装飾された衣装は、伝説のドライバー、アルベルト・アスカリがフェラーリ初のワールドチャンピオンに輝き、1952年と1953年にタイトルを獲得した最も成功したF1シーズンで着用したカラーを彷彿とさせる。

2024年のF1世界選手権 スクーデリア・フェラーリフェラーリはマイアミ・グランプリの週末に特別なブルーのレーシングスーツを用意していた。

最高の統計値：クラーレンは、1999年にランド・ノリスが生まれる13日前に、フェラーリによってコンストラクターズチャンピオンの座を奪われた
マクラーレンが最後にコンストラクターズチャンピオンシップを制してからどれほど長い年月が経ったかを如実に示すものがあるとすれば、それはバーチャル・スタットマン、ショーン・ケリーによるこの統計だろう。 間違いなく、パパイヤ・チームにとって26年ぶりの勝利は、今シーズンのストーリーのひとつとなった。

最高の議論：フェルスタッペン vs ラッセル
この賞は、コース上でのセルジオ・ペレスとの口論により、リアム・ローソンが受賞すると思われた。ニュージーランド人ドライバーは後に謝罪することになる。しかし、シーズン終了間際には、マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルが、カタールでのスチュワード室での対立について口論を繰り広げた。

ヒアリングの結果、ポールポジションをラッセルに奪われたフェルスタッペンが「メルセデスドライバーに対して完全にリスペクトを失った」と発言した後、ラッセルは次の週末のアブダビで、「フェルスタッペンは個人的な恨みを持っている」と反撃した。将来に向けてのライバル関係が芽生えた？

2024年のF1世界選手権 マックス・フェルスタッペンスチュワードルームでのヒアリング後、フェルスタッペンとラッセルが口論

最も感動的な瞬間：ダニエル・リカルドのシンガポールでのインタビュー
当時は気づいていなかったが、ダニエル・リカルドのシンガポールでのレース後のインタビューは、オーストラリア人ドライバーのF1での現役生活がこれで終わりになることを示唆していたように思えた。

その後、ファンのお気に入りのドライバーはリアム・ローソンと交代し、残りのシーズンをRBで戦うことになったが、テレビ局の取材エリアで、それが現実になるかもしれないという現実を直視したあの感動的な瞬間は、決して忘れないだろう。

リカルド、F1での先行きが不透明な状況に「さまざまな感情が溢れ出す」
最高のジョークを飛ばした人物 - フレデリック・バスール
フェラーリチームのボスは昨年もこの賞を受賞している。つまり、このフランス人はいたずらの名人なのだ。

マイアミでのノリスのF1初勝利の祝賀会では、バスールはノリスの勝利に無関心でいることができず、祝賀会の写真撮影が終わるとすぐにシャンパンボトルを準備して、ノリスがシャンパンを浴びるようにした。マクラーレンとフェラーリがお互いの写真を撮影し合うことは、シーズンが進むにつれて、ある種のテーマとなった！

2024年のF1世界選手権 フレデリック・バスールフレデリック・バスールは、マイアミでのノリスとマクラーレンの祝賀会にも同様に参加したがっていた。

F1ファミリーに最高の加入者：レオ・ルクレール
F1にルーキーが参入することを歓迎するし、来年も楽しみなことがたくさんあるが、2024年の圧倒的な勝者はレオ・ルクレールだ。彼を見てみろ！


最高のチェイス - シンガポールのマーシャル対トカゲ
モントリオールでのウェットコンディションの中、カナダ人マーシャルたちが走って競ったレースも候補のひとつだが、間違いなく受賞に値するのは、シンガポールでの人間対トカゲのスリリングな戦いだ。

厄介な爬虫類がプラクティスを一時中断させたが、マーシャルたちがトラックから安全な場所に移動させようとしたところ、トカゲは素早い動きを見せた。 その脚を見てみろ！

2024年シンガポールGP FP3：コース上にトカゲが現れたため、最後の練習は赤旗で終了



このエントリーをはてなブックマークに追加


カテゴリー： F1 / 角田裕毅 / ビザ・キャッシュアップRB