角田裕毅、日本人F1ドライバー誕生へ正念場も「やることは変わらない」
角田裕毅は、2021年のアルファタウリ・ホンダでのF1デビューに向けてFIA-F2の残りレースでF1スーパーライセンス取得という目標のために正念場を迎えるが、「やることは変わらない」と平常心を保っている。

レッドブルF1首脳陣は、角田裕毅を2021年にアルファタウリ・ホンダでのダニール・クビアトに代わってF1デビューさせることを計画していることを明言しているが、そのためにはF1スーパーライセンスを取得する必要がある。

現在、ランキング3位につけている角田裕毅は、残り4レースで4位以内を維持できれば、F1デビューを果たせることになる。仮に5位となった場合でも、F1のフリー走行に出走することでF1スーパーライセンスポイントが加算されれば、取得は可能な状況にあるとレッドブルF1首脳陣は説明している。

そのフリー走行出走に必要な練習専用のF1スーパーライセンス取得の条件を満たすために、アルファタウリ・ホンダF1と角田裕毅は11月4日(水)にイモラ・サーキットでプライベートテストを実施。2年落ちのトロロッソSTR13で約350km(合計72周)を走り込み、その条件をクリアした。

FIA-F2はバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる第11戦(11月28/29日)、第12戦(12月5/6日)の4レースとなっているが、角田裕毅は特にストレスは感じていないと語る。

「そこはシーズン前に決めたターゲットから何も変わっていませんし、何もストレスも感じていません」と角田裕毅は語る。

「2回のフルスケジュールをこなすだけです。フリー走行がかって、最初のコーナーがあって、最初のブレーキがある。今までと同じようにやるだけです」

ヘルムート・マルコは、角田裕毅がF1スーパーライセンスの資格を満たせば、2021年に間違いなくF1デビューするだろうとほのめかしている。

ヘルムート・マルコから何かアドバイスはあったかと質問された角田裕毅は「特になかったです」と語る。

「ここに来る前にはカーリンからお願いされて、フォーミュラ・ユーロ・オープンの車両のテストにスパに行っていたので話をしていません」

だが、ヘルムート・マルコは、角田裕毅をF1に集中させるためにユーロ・フォーミュラ。オープンへの出場をブロックしている。

「カーリンから誘われたので、ヘルムートに尋ねると『ノー。F1に焦点を合わせなさい』と言われました。とにかくイモラで300kmを達成することに集中しなさいと言われた以外、アドバイスはありませんでした」

角田裕毅は、FIA-F2と同じ日程で開催されるF1バーレーンGPでフリー走行デビューを果たすと可能性がある。

「バーレーンでプラクティスで走ることになれば、両方のマシンを走らせるのでかなりタイトなスケジュールになると思います」と角田裕毅は語る。

「F1とF2には大きな違いがあるので、難しい週末になるでしょう。まだ、走るかどうかは分かりませんが、そうなるとすれば、僕にとって大きな挑戦になるでしょう」

角田裕毅がF1デビューが実現すれば、小林可夢偉以来、7年ぶりの日本F1ドライバー誕生となる。次の日本F1ドライバーになることに興奮しているかと質問された角田裕毅は「来年(F1で)レースをすることになったら、私は間違いなくのファンの前で鈴鹿を体験したいですね」と角田裕毅はコメント。

「日本のファンの前でレースをすることができれば、人生で最も楽しいレースになると思います」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / ホンダF1 / スクーデリア・アルファタウリ