WRC 2025年以降の公式タイヤサプライヤーはハンコックに決定
WRC(世界ラリー選手権)の2025年以降の公式タイヤサプライヤーにハンコックが選定された。

FIA(国際自動車連盟)は今年7月に2025年から2027年までの期間を対象とした入札手続きを開始。ハンコックは、4年間の最後となる来シーズン終了後にピレリからWRCへのタイヤ供給を引き継ぐことになる。ピレリは、WRCへの参戦を継続するための入札を見送っていた。

「WMSCは、ハンコックを2025年から3年間の契約でFIA世界ラリー選手権の公式タイヤパートナーおよびサプライヤーに任命するというWRC委員会の勧告を承認した」とFIAは声明で発表。

「この決定は、サプライヤーの能力、持続可能性、技術的品質、タイヤ1本あたりのコスト、マーケティングなどの基準に基づき、FIAが7月に開始した詳細な入札プロセスを受けたものである。ハンコックは、2024年のキャンペーン終了をもってWRCの単独サプライヤー契約が終了するピレリに取って代わることになる」。

韓国のタイヤメーカーであるハンコックは、2011年から2020年までオフィシャルサプライヤーとしてWRCにタイヤを供給する権利を保持していたミシュランとの競争を退けた。同社は2017年末に選手権から撤退する前にDMACKに加わっていた。

ハンコックにとってこれがWRC初参戦となる。この入札は、2027年から導入される可能性が高いWRCの新しいRally1レギュレーションの初年度と一致する。

ハンコックは、2000年代からラリー用タイヤを開発しており、ラリーでの経験がある。今年、同ブランドはジュニア・ヨーロピアン・ラリー選手権の公式タイヤサプライヤーに指名された。

FIAの入札によると、応募者はグラベルとターマックのタイヤ、スノー(スタッドレス)タイヤとターマックのウィンタータイヤの最低2つの仕様(スタッドレスタイヤが許可されている場合)とスタッドレスタイヤなしを製造しなければならない。この2種類のタイヤは、異なるタイプ/コンパウンドでも構わない。

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カテゴリー: F1 / WRC (世界ラリー選手権)