ラリージャパン デイ2:エバンス首位堅守 オジエ2位・パヤリ3位・勝田貴元4位

ソルベルグ脱落で流れが一変
愛知県のオバラ、岐阜県のエナ、マウント・カサギを各2回走行し、さらに新設されたフジオカSSSを2回走るデイ2は、8ステージ合計120.22kmという今大会最長の競技日程となった。
朝から好天に恵まれた一方で、気温は30度を超え、マシンやタイヤ、ドライバーに厳しいコンディションとなった。
首位エバンスと総合2位ソルベルグの差は午前中に15.7秒から10.6秒まで縮小。ソルベルグはSS7とSS9でベストタイムを記録し、エバンスを強く追い上げた。
しかし午後最初のSS10「マウント・カサギ2」で状況は一変する。滑りやすくなったコーナーでソルベルグがラインを外し、電柱に接触。右リアサスペンションを破損して走行不能となった。
このアクシデントにより、オジエが総合2位、パヤリが総合3位、勝田が総合4位へ浮上した。
GR YARIS Rally1が全ステージ制覇
午後に入るとトヨタ勢の勢いはさらに増した。
SS10ではオジエ、SS11とSS13、SS14ではパヤリ、SS12ではエバンスがベストタイムを記録。前日のデイ1に続き、GR YARIS Rally1が全ステージ最速を独占した。
その結果、エバンスは総合首位を維持。オジエが17.8秒差の2位、パヤリが44.4秒差の3位、勝田が1分11.3秒差の4位につけた。
チームはソルベルグ車両の修復作業を進めており、最終日には再出走する予定となっている。
エバンス「気を引き締めて走る必要があった」
「全体的には良い一日でした。すべての面で完全に満足できたわけではありませんが、それもこのラリーならではのことです」
「私たちのチームメイトは今日非常に調子が良かったので、気を引き締めて走る必要がありました。それでも、この順位で一日を終えられたのは間違いなく良いことです」
「明日もまだ長い距離が残っているので重要な一日になるでしょうし、最後までベストを尽くして戦います」
オジエ「昨日失ったタイムは取り戻せなかった」
「今日はクルマのフィーリングが良くなりペースもまずまずでしたが、スピードに関しては依然として私が望んでいたほどではありませんでした」
「一日を通してエルフィンと戦い、あちらこちらでコンマ数秒を争うなどかなりの接戦でしたが、結局、昨日失ったタイムを挽回することはできませんでした」
「チームと一緒になって改善を図り、これまで見落としていた細かな部分を良くするためのアイデアもいくつかあります」
勝田貴元「完全にリセットできた」
「昨日よりも、はるかに良い一日でした。危ない場面やトラブルもなく、普段通りの非常にスムースな走りができました」
「今日は完全にリセットして総合4位まで順位を挽回できたのは良かったです」
「まだもう少しペースを上げる余地があると感じていますし、日本のファンの皆さんの前で、このクルマでこのような道を走ることを楽しみたいと思います」
パヤリが存在感 3度のステージウイン
デイ2で最も印象的な走りを見せた一人がパヤリだった。
午前中は満足できる状態ではなかったと振り返りながらも、午後に向けた改善が奏功。SS11、SS13、SS14の3ステージでベストタイムを記録し、一気に総合3位へ浮上した。
「3本のステージウィンを取れましたし、何より重要なのは手応えと自信が感じられ、ペースも最高だったことです」
「今日の午後の調子を維持して走り続けたいと思います」
ラリージャパン デイ2終了時点の総合順位
1位 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(トヨタ GR YARIS Rally1) 2時間32分05秒6
2位 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ(トヨタ GR YARIS Rally1) +17.8秒
3位 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン(トヨタ GR YARIS Rally1) +44.4秒
4位 勝田貴元/アーロン・ジョンストン(トヨタ GR YARIS Rally1) +1分11.3秒
5位 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア(ヒョンデ i20 N Rally1) +2分05.2秒
6位 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ(ヒョンデ i20 N Rally1) +2分17.0秒
7位 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード(ヒョンデ i20 N Rally1) +3分41.8秒
8位 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン(フォード Puma Rally1) +4分33.7秒
9位 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ(ランチア Ypsilon Rally2 HF Integrale) +7分17.7秒
10位 アレハンドロ・カチョン/ボルハ・ロサダ(トヨタ GR Yaris Rally2) +7分23.4秒
26位 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン(トヨタ GR YARIS Rally1) +50分00.0秒
(日本時間5月30日21時50分時点)
最終日はパワーステージが勝負の鍵
5月31日の最終日は、額田と三河湖の2本のステージを各2回走行し、クラガイケSSSを挟む計6ステージで争われる。
総走行距離は74.06kmと大会最短だが、最終SS20「レイク・ミカワコ2」はパワーステージに指定されており、上位タイムを記録したドライバーとマニュファクチャラーには追加ポイントが与えられる。
エバンスが今季タイトル争いを有利に進めるために勝利を掴むのか、それともオジエが逆転への足掛かりを築くのか。さらに勝田貴元が地元日本でどこまで上位陣に迫れるかも大きな見どころとなる。
カテゴリー: F1 / WRC (世界ラリー選手権)
