ウィリアムズF1チーム代表ジェームス・ボウルズが新たな長期契約にサイン

ボウルズは2023年シーズン開幕前にメルセデスF1からウィリアムズに加入。メルセデスではモータースポーツ戦略ディレクターを4年間務め、それ以前にはB.A.R、ホンダ、ブラウンGPでも重要なエンジニアリングと戦略部門で要職を歴任し、F1で通算21年の経験を積んできた。
ウィリアムズの歴史の中で3人目のチーム代表となったボウルズは、2020年にドリルトン・キャピタルが同チームを買収して以来、組織改革とパフォーマンス改善に注力してきた。
2025年シーズンに入ってからは、アレックス・アルボンとカルロス・サインツが定期的にポイントを獲得し、チームはコンストラクターズランキングで現在5位と好調。第9戦終了時点での獲得ポイントは55で、これは過去3シーズンを合わせた総得点を上回っている。
契約延長について、ボウルズは次のように語った。
「アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングと新たな契約を結べたことを大変うれしく思っている。このチームは、最初に足を踏み入れた瞬間から自分の居場所だと感じさせてくれた」
「この象徴的なチームは、すでに僕に素晴らしい思い出を与えてくれたし、我々は皆、伝統を土台にしながら再びワールドチャンピオンを目指すという野心を共有している」
「過去2年間で基盤の修復に取り組んできたが、いまはその土台の上に栄光を築く準備が整った」

また、ウィリアムズおよびドリルトン・キャピタルの会長マシュー・サベージは、ボウルズの契約延長を次のように歓迎している。
「ジェームスがアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングとの契約を新たにし、我々のミッションの完遂に向けて将来をコミットしてくれたことを非常にうれしく思っている」
「彼は経験、エネルギー、戦略的リーダーシップをもたらし、ウィリアムズを再び表彰台の頂点に導くという使命に真摯に取り組んできた。我々はまだその頂に到達してはいないが、グローブのファクトリーに明確な勢いが生まれつつあり、これからの未来に大きな期待を寄せている」
なお、今回の契約延長の具体的な年数は明かされていないが、ウィリアムズが長期的な再建を本気で目指していることは明らかだ。特にボウルズのリーダーシップの下で、カルロス・サインツというレース勝者を獲得したことは、チーム改革の成果の象徴的な一歩と言えるだろ。
カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング