ウィリアムズF1には「勝利のマインドセット」が必要とパット・フライ
ウィリアムズ・レーシングのチーフ・テクニカル・オフィサーであるパット・フライは、チームがF1タイトルへの挑戦という「究極の目標」を達成するためには「勝利のマインドセット」を身につける必要があると主張する。

F1がグランドエフェクトマシンに回帰した昨年は4年間で3度目の最下位に終わったウィリアムズだが、2023年は7位まで順位を上げた。

6月のカナダGPでアップグレードパッケージを導入しただけにもかかわらず、アルファタウリの終盤の追い上げを抑え、ここ6シーズンで最高の順位を獲得した。

ウィリアムズの復活は元メルセデスF1チームのストラテジーディレクターであるジェームス・ボウルズがF1チーム代表として監督しており、元マクラーレンとフェラーリのフライがチームの技術陣を強化している。

フライは、アルピーヌにはトップチームと競争するために必要な「熱意」が欠けていると感じていたことを認め、今年初めにチームを去った。

ボウルズに説得され、ウィリアムズの戦線復帰を手助けすることになったフライは、イギリスのチームが勝利のメンタリティを即座に身につける必要があると宣言した。

「最終的な目標は、チャンピオンシップのコンテンダーになることだ」とフライは語る。

「2、3、4年後には、我々は戦いに参加してトップ3に食い込む必要がある。我々がいる場所から構築するときにそれを行うのは難しい要求だが、すべて可能だと思う」

「ロン(・デニス)と仕事をしたことで、2位は敗者の筆頭であるというマントラに縛られ、フェラーリで5年間働いたことで、勝利を祝うことはあっても、それ以外のことは何もなかった。そういう意味で、僕はある意味で汚染されているんだ。だから、勝てるチームになるために、このスペースを作り直す必要がある」

「資金不足に陥ったチームでは、結局、それぞれの場所に個別のシステムが存在することになり、全体的なビジョンがないまま会社を立ち上げることになる」

「まず第一に、全体的なビジョンは何か?「5年後に優勝する』とか、そういうところから始まる。そして、その下にツールを配置しなければならない。人を育て、考え方を育てなければならない。計画を立てるのは簡単だが、実行するのは難しい」

ウィリアムズ・レーシング

アルピーヌ時代と同じポジションを占めるフライは、ウィリアムズの短期的な願望を超えて、各技術部門ですでに先の計画を立てていると説明する。

「まず最初にやっているのは、5年後に必要なツールやテクノロジーを特定することだ」とフライは付け加えた。「こういったものの多くは、導入するのに長い時間がかかるので、ずっと先のことを考えなければならない」

「私はすでに各部門のマネージャーたちとそのような話をしているので、彼らの考えを聞いて、私たちがどこにいて、どこに到達する必要があるのかを理解し、すべてをまとめようとするのはいいことだ」

「実際にどこに到達する必要があるのか、何が必要なのかを総合的に判断することになる」

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング