クレア・ウィリアムズ、F1チーム売却後はレースを見れず「辛かった」
ウィリアムズはクレアの父であるフランク・ウィリアムズ卿が1977年に設立した家族経営のチームで、1980年代から90年代にかけて7度のドライバーズタイトルと9度のコンストラクターズタイトルを獲得した。
以前はチームの広報業務に携わっていたクレアは、2013年3月にフランク・ウィリアムズ卿から日々のチーム運営を引き継いだ。
しかし、チームが資金繰りに苦しみ、コース上でも不振に陥っていたため、ウィリアムズ・ファミリーは最終的に2020年8月、投資グループのドリルトン・キャピタルに1億5200万ユーロで売却することを決めた。
この料金には、未払い債務の清算に加え、チームがイギリスのグローブに本拠地を置き、ウィリアムズの名前を保持するという約束も含まれていた。
クレア・ウィリアムズにはチーム代表に留まるチャンスもあったが、彼女は2020年イタリアGP後に即座に退くことを選んだ。
チーム代表代行はサイモン・ロバーツとなり、その後任には元フォルクスワーゲン・モータースポーツチーフのヨースト・カピートが就任した。カピートは昨季限りで退任し、元メルセデスF1の戦略チーフであるジェームズ・ボウルズが後任に就いた。
クレア・ウィリアムズは、自分と父親が長い間指揮を執ってきたチームを他の人間が運営しているのを見るのは辛いと認めた。
「もう見ていません」とクリア・ウィリアムズは The Sunに語った。
「これは本当に意識的な決断。私はまだ一歩引いたところから立ち直れていません」
「チームを離れたことで、大きなギャップが生じました。私たちは不本意な売り手でした。人生は私たちを売らざるをえない道へと導きました」
だが、クレアは徐々に新しい現実に慣れてきており、アレックス・アルボンがモントリオールとシルバーストーンでトップ10入りを果たしたことで、チームが調子を上げていくのを楽しんでいると語った。
「苦難を乗り越え、ようやく手に入れた成功は、より報われるものだと父は教えてくれました」とクリア・ウィリアムズは語る。
「かつて私たちのファミリーであり、人生でもあったチームを他の誰かが運営しているのを見るのは、まだかなり辛いですし、難しいことですが、今は再び観戦を始めるところまで来ています」
「ジェームス（ボウルズ）がそこにいることで、チームは正しい方向に進んでいるように見えます。ジェームスだと言われたとき、『なんてこと。まさに天才だ！』って思いました。彼は素晴らしい選択です」
「ウィリアムズの名前がまだF1に残っているのはうれしいことです。父もその決断に本当に満足していたと心から信じています」
そしてクレアは、ジョージ・ラッセルがメルセデスで成功を収めたことも喜んでいる。彼は2019年のオーストラリアGPでウィリアムズからF1デビューを果たした。
「ジョージのことを本当に誇りに思っているし、とても幸せよです」とクレアは認めた。
「私たちは契約を守ることで、彼をウィリアムズに引き留めたんです」
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