F1:ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングの売却が252億円で成立
ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング(Williams Advanced Engineering/WAE)が、オーストリアの企業フォーテスキュー・メタルズ・グループ(Fortescue Metals Group/FMG)に1億6400万ポンド(約252億円)で売却された。

フォーテスキューは、株式の100%を買収。創設者兼会長のアンドリュ・フォーテスキュー博士は、彼の会社が「クッキングから地球を救う」ことを目指して2030年までにを完全にカーボンニュートラルにするという野心的な目標に向かっており、この取引が成立したと述べた。

グループの子会社であるフォーテスキュー・フューチャー・インダストリーズ(Fortescue Future Industries/FFI)は、グループが自分たちのために、そして、世界の二酸化炭素排出量の約20%を占める重工業部門全体でこの目標を達成するのを支援することを目的としている。

FFIは、WAEと直接協力して、企業の持続可能性の目標に向けて支援する。彼らは、世界で最も汚染の激しい産業の1つをより環境に優しいものにするための道筋を作るという課題に備える準備ができている。
「これは我々の生涯のレースであり、地球をクッキングから救うためのレースだ。スピードが重要だ」とアンドリュー・フォレスト博士は買収について語った。

「FFIとWAEは協力して、フォーテスキューの脱炭素化に取り組む。これは、世界中の誰よりも速く、より効果的にそれを達成することを目的としている」

「これは、WAEファミリーをFortescueファミリーに迎え入れるという当社の将来の歴史的な瞬間だ」

WAEの最高経営責任者であるクレイグ・ウィルソンは「高性能バッテリーと電化システムは、我々がWAEで行っている中核であり、この買収と投資は、自動車、モータースポーツ、オフハイウエイなどの既存のセクター、また、新しいセクターでもゼロエミッション製品とサービスの提供をサポートするための会社のさらなる成長を促進する」

元ウィリアムズF1の副チーム代表であるクレア・ウィリアムズも、世界的な排出量を削減しようとすることへの幅広い影響を考慮して、この取引への支持を表明した。

「チームが数年前にWAEの過半数の株式をEMKキャピタルに売却して以来、EMKと経営陣はビジネスを前進させる上で素晴らしい仕事をしてきました」とクレア・ウィリアムズは語った。

「フォーテスキューがそのマントルを引き継いで、今日、私たちの世界が直面している最大の問題に取り組む上で、会社とその人々の価値を理解していることを嬉しく思います」

「彼らはビジネスを通じてかなりの成功を収め続け、重工業の脱炭素化と地球温暖化の問題への取り組みにおいてさらなる成果を達成すると確信しています」

WAEは、エンジニアリングおよびテクノロジーセクターのリーダーになることを目的として、ウィリアムズF1チームから生まれた、故フランク・ウィリアムズ卿によって2010年に設立された。

ドリルトン・キャピタルは、2020年の夏にウィリアムズF1チームの運営を引き継ぎ、ウィリアムズ家による43年間の所有権を終了した。

その結果、チームの財務基盤は改善され、新しいドライバーのアレクサンダー・アルボンは、彼らにとって「本当にエキサイティングな時代」が訪れると信じていると語っている。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング