ウィリアムズF1、チーム売却とバーニー・エクレストンとの関係を否定
ウィリアムズF1は、新しいオーナーであるドリルトン・キャピタルと元F1最高経営責任者のバーニー・エクレストンとの関係を否定。しかし、投資ファンドの背景にいる人物については明らかにしなかった。

先週、ウィリアムズF1は、アメリカの民間投資会社であるドリルトン・キャピタルにチーム全体を買収したことを発表。経営権は同社に移るが、ウィリアムズF1というチーム名とグローブのファクトリーはそのまま残ることになった。

ニューヨークに本拠地を置くドリルトン・キャピタルは、1億5200万ユーロ(約190億円)で買収を完了している。

売却の際に提出された書類によると、ウィリアムズF1チームはドリルトン・キャピタルが管理するファンドであるBCE Limitedと呼ばれる会社に売却されたことが明らかになっている。

BCEという会社名は、元F1の最高経営責任者のバーニー・エクレストンのイニシャル(Bernard Charles Ecclestone)と一致することから、エクレストンが何等かの関与をしているのではないかとの推測を生んだ。

しかし、ウィリアムズF1の副チーム代表を務めるクリア・ウィリアムズは、バーニー・エクレストンが買収に関与していないことを確認した。

「今週初めにエクレストンと話をして、彼が後ろにいるのかどうか尋ねました」とクレア・ウィリアムズは語った。

「それは冗談ですが、それは事実ではありません。バーニーは我々の新しいオーナーとは何の関係もありません」

「ドリルトン・キャピタルは完全に独立しており、バーニーはウィリアムズの新しいオーナーではありません。私は自分の役割を果たしており、ここにいます。自分の仕事をしていますし、業務は平常通りです」

取引の一環として、ドリルトン・キャピタルは、チーム創設者で大株主のフランク・ウィリアムズ卿、アメリカのビジネスマンであるブラッド・ホリンガー、メルセデスF1チームのボスであるトト・ヴォルフ氏(5%の株式を保有)を含む、F1チームのすべての株式をウィリアムズから購入した。

ウィリアムズF1は、ドリルトン・キャピタルが投資ファンドであることを確認ているがが、後援者の身元については「コメントはありません」とした。

「ドリルトンの背後にいる人々について、詳細を明らかにすることはできません。いずれに明らかになるでしょう。もしくは今後数週間から数か月でそれを明確にすることができるでしょう」

「しかし、彼らはこのプロセスの開始以来、相当量のデューデリジェンスを行ってきました。彼らは最初からこのプロセスにいました」

「彼らは、我々のチームを理解するだけでなく、スポーツを理解するために彼らが経験すると想定されるすべてのことを舞台裏で討議することに非常に多くの時間を費やしてきました」

「私は、彼らがこのチームを前進させるのにふさわしい人物であると確信しています」

チームのマネジメントとしての自信の将来、および、チームプリンシパルを継続するフランク・ウィリアムズの将来について質問されたクレア・ウィリアムズは「まだ時期尚早です」とコメント。

「今のところ、業務は平常通りです」

「私はバルセロナとその前のレースでチームを運営していた立場でここにいますが、それは今後も続くでしょう」

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / バーニー・エクレストン