セバスチャン・ベッテル ハーバード・ビジネス・スクールの短期課程を修了
4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルが、ハーバード・ビジネス・スクールでの4日間のプログラムを修了した。

ベッテルが受講したのは「エンターテインメント、メディア、スポーツビジネス」に関する講座で、F1引退後のキャリアに向けた動きを示唆している可能性がある。

この4日間のコースは、受講料が9,400ポンド(約190万円)とされており、ハーバード大学の公式サイトでは「リーダーシップ、マネジメント、ネットワーキング、プロフェッショナル開発」に重点を置いた上級ビジネスクラスと説明されている。

現在37歳のドイツ人であるベッテルは、昨年11月にドイツのRTLとのインタビューで、学び直しの計画を明かしていた。

「実は学校に通っているんだ。農業の勉強をしている」とベッテルは語った。「とはいえ、凝縮された内容だよ。これが終われば自分でビジネスを始められる。この分野にはとても魅力を感じているんだ」

「農業の未来に関しては非常に興味深いと感じている。とはいえ、このトレーニングはフルタイムではない。子どもが3人いるからやることも多いしね。でも以前よりずっと静かで、あまり移動することもないよ」

セバスチャン・ベッテル F1

2022年にF1を引退、歴史に名を刻む名ドライバーに
ベッテルは2022年シーズン限りでF1から引退。グランプリ史上でも有数の成功を収めたドライバーとして知られ、2010年から2013年にかけてレッドブルとともに4年連続でワールドチャンピオンを獲得した。

通算53勝という勝利数は、ルイス・ハミルトンとミハエル・シューマッハ(ともに7度のチャンピオン)、そして同じく4度の王者であるマックス・フェルスタッペンに次ぐ歴代4位にランクされている。

F1引退後、最初のキャリアステップとしてベッテルは2023年にドイツのSailGPチームに出資。オリンピック銅メダリストのエリク・ハイルと提携し、新たな挑戦をスタートさせた。

ベッテル、レッドブルF1復帰の可能性も?
最近では、ベッテルがレッドブルF1にマネジメントの立場で復帰する可能性がささやかれている。現在チームのアドバイザーを務めているヘルムート・マルコの後任としての起用が噂されているのだ。

マルコ自身も、ベッテルが理想的な後継者になり得ると述べている。

「セバスチャンは理想的な後継候補だと思っている」とマルコはSky Germanyに語った。

「だが、年齢的なこともあり、いずれ私もこの役目を続けられなくなる日が来るだろう。移動の負担も小さくはないしね。だからこそ、セバスチャンのような人物が引き継いでくれれば素晴らしい。彼はジュニアプログラムの面でも実績があるし、F1チームの戦略的リーダーシップという面でも大きな価値を発揮できるはずだ」

「彼はすでにサウジアラビアで女性カートドライバーの指導もしているしね」

とはいえ、ベッテル自身はこうした噂に巻き込まれることには慎重な姿勢を示している。

「ヘルムートは唯一無二の存在だ。あれは彼の役割だ」とベッテルはSky Germanyに語った。

「確かに、その挑戦は全体として魅力的だと思っている。そして、私とヘルムートの経験には似たところもある。彼もモータースポーツの世界で育ち、時代は違えど本質的な部分では変わらない。F1のルールは大きく変わったけど、基本的な原理は昔と同じだよ」

「でも、今は全く新しくて違う方向に発展させていく必要もあると思う」

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル