マックス・フェルスタッペンはマクラーレンF1の失格を「事前に知っていた」
マックス・フェルスタッペンは先週末のF1ラスベガスGPで、マクラーレンの2台が失格になることを「事前に知っていた」と父ヨス・フェルスタッペンが明かした。

4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、ラスベガス名物ストリップを舞台にした土曜夜の決勝で最大ポイントを獲得。ライバルのランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、それぞれ2位と4位でチェッカーを受けた。

しかし、FIA車検で必要最低厚さを下回る“プランク摩耗”が判明し、マクラーレンの2台はともに失格となった。

父ヨス「マックスはラスベガス出発前にすでに知っていた」
この裁定により、フェルスタッペンはノリスに24ポイント差まで迫り、ピアストリとは同点に並んだ。残り2戦を前にしてタイトル争いは一層激化している。

そんな中、フェルスタッペンの父ヨスは、マックスが「2台とも失格になることをすでに理解していた」と語った。

ヨス・フェルスタッペンは Formule1.nl に対し次のように明かした。

「マックスが(モナコの自宅に戻るために)ラスベガスを出発する前に少し話した。彼はその時点ですでに、(マクラーレンの)2台が失格になると分かっていた」

タイトル争いの力関係はどう変化したのか
ラスベガスでの失格という最悪のタイミングでポイントを失ったノリスとピアストリだが、数字上は“逆転現象”も起きている。もしノリスの2位、ピアストリの4位が有効とされていれば、両者のポイント差は30点だった。しかし、失格により差は24点に縮まり、ピアストリがやや得をした形だ。

それでも、タイトル争いは依然としてノリス優勢である。

次戦カタールはスプリント週末。土曜の100kmレースだけでは王者確定には届かないものの、週末全体でフェルスタッペンとピアストリの両者に対して「2ポイント以上の上積み」ができれば、最終戦アブダビを待たずにタイトル獲得の可能性が見えてくる。

ただし、ラスベガスが示したように、F1は常に予測不能だ。どちらかのレースでDNFやノーポイントとなれば、ノリスの戴冠は大きく揺らぎかねない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1ラスベガスGP