マックス・フェルスタッペンの影響力「F1チームを進化させる」スメドレーが明言
マックス・フェルスタッペンは新たなF1チームに混乱をもたらすことはなく、むしろスタッフの士気を高めて新たな高みへと導くだろう。そう語るのは、元フェラーリおよびウィリアムズのレースエンジニアであるロブ・スメドレーだ。

今季序盤に苦戦が続くレッドブルF1では、フェルスタッペンの去就を巡る憶測が続いている。契約に盛り込まれた解除条項を行使して、他チームへ移籍するのではないかという声も上がっている。

4度のワールドチャンピオンであり、史上最高のドライバーの1人とも称されるフェルスタッペンは、F1において比類なき魅力を持つ存在だ。

しかし一方で、彼の性格がチーム内の調和を乱す可能性があるのではないかと懸念する声も、パドック内には存在する。

最近では、元同僚でもあるウィリアムズF1のチーム代表ジェームス・ボウルズが、フェルスタッペンの起用に慎重な姿勢を示した。メルセデスに対して「チーム内の安定した環境と文化を守るべき」と助言し、「フェルスタッペンを迎えるのは正しい選択ではないかもしれない」と述べた。

しかしロブ・スメドレーは、その見方に異を唱える。27歳のフェルスタッペンが持つスピードと、成功を求める貪欲な姿勢を高く評価している。

「私なら彼を迎える。あの才能、あの根性、そしてあの覚悟は何物にも代えがたい」と、スメドレーはF1 Nationのポッドキャストで語った。

「彼が関心を持つのはただ1つ、レースに勝つことだ。F1の周辺で騒がれるようなくだらないことには、まったく興味がない」

「そんなモチベーションの高い、集中力に満ちた才能をチームに加えられるなら、たとえそれがエンジニアであれ、商業部門であれ、あるいはドライバーとしてであれ、100パーセント欲しいと思うのが当然だ」

マックス・フェルスタッペン F1

「F1というのは、才能を活かし、それをいかに連携させるかがすべてだ。マックス・フェルスタッペンのような才能がいれば、チームは毎日100パーセントどころか101パーセントの力を出すようになる。手を抜く日なんて1日もない。“今日はちょっと軽くやろう”なんて日も存在しない。チームの全員が365日、常に全力を尽くさなければならない」

「そんな人材がチームにいれば、組織全体が次のレベルへと押し上げられるんだ」

スメドレーのこの発言は、彼が最近「メルセデスは2026年に向けてジョージ・ラッセルと新契約を結ぶべきだ。ただし、フェルスタッペンが市場に出るようなことがあれば話は別だ」と語った流れを受けたものである。

現在のF1界では、フェルスタッペンがもしレッドブルF1との契約を途中で終える決断をすれば、移籍先としてメルセデスF1やアストンマーティンF1が有力視されている。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング