マックス・フェルスタッペン、2021年F1シーズンの最多勝利獲得が確定
F1メキシコGPで今季9勝目を挙げたマックス・フェルスタッペンは、2021年F1シーズンの最多勝利の称号を手にすることが確定した。

2014年にF1にV6ターボハイブリッドが導入されて以来、全シーズンでルイス・ハミルトンが最も多くのウィナーとなっている。今年も残りのレースですべて勝てば、フェルスタッペンの9勝に並ぶことはできるが、超えることはできない。この先、フェルスタッペンが1勝でも挙げることができれば、単独でシーズン最多ウィナーとなる。

ちなみに、最近のポイントシステムでシーズン最多勝利を挙げてタイトルを獲得できなかったのは、2018年のフェリペ・マッサ(フェラーリ/6勝)、2016年のルイス・ハミルトン(メルセデス/10勝)となっている。

F1メキシコGPでは『19』という数字が重要となった。マックス・フェルスタッペンはキャリア通算19勝目、バルテリ・ボッタスは通算19回目のポールポジション、そして、19回目のファステストラップを記録した。

バルテリ・ボッタスは、F1ワールドチャンピオンを獲得したことのないドライバーでなかで、ルネ・アルヌーの合計18回を超えて最多ポールポジション獲得者となった。ルネ・アルヌーのベストチャンピオンシップポジションは1983年の3位だったが、バルテリ・ボッタスは2回のランキング2位を記録している。

また、バルテリ・ボッタスは、トップ10圏外でフィニッシュしたため、ボーナスポイントを獲得しなかったものの、レースのファステストラップを記録した。これでスターリング・モスと、マーク・ウェバー、デイモン・ヒルとアイルトン・セナの回数と並んだ。

メキシコでの21回目のF1レースでは、同国のドライバーが初めて表彰台を獲得した。セルジオ・ペレスは3位を獲得した。彼のチームメイトであるマックス・フェルスタッペンは、ザントフォールトで母国で表彰台に立った最初のオランダ人ドライバーになった。

母国ドライバーが表彰台に上がったことのある国の数はいくつか? 19だ。しかし、それはそれほど単純ではない。

ダニエル・リカルドは、2014年にオースラリアで表彰台に上がった唯一のオーストラリア人ドライバーとなったが、その後、燃料流量違反のために2位から失格となった。そのため、記録によれば、ホームレースでトップ3に分類されたのは18人のドライバーだけだ。

レッドブルのコンストラクターズトロフィーを授与するために最高技術責任者のエイドリアン・ニューウェイが表彰台に立った。このレースは、ニューウェイがデザインしたウィリアムズ・ルノー FW14
でリカルド・パトレーゼが1991年にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで勝利を挙げてから30周年となる。

セルジオ・ペレスはまた、メキシコでホームレースをリードした最初のメキシコ人ドライバーになった。彼は6周にわたってトップを走った。しかし、ペレスは他のどのドライバーよりもチームメイトの前を走ったラップ数が少ない。マックス・フェルスタッペンと同時にコース上にいたすべてのラップで先行したのはわずか9.4%だ。レッドブルがマックス・フェルスタッペンを勝たせるためにチームオーダーを発令する可能性についてあまり心配していなかったのも不思議ではない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1メキシコGP