笹原右京
笹原右京が、先週バレルンガで開催されたフォーミュラ・ルノー2.0アルプスでのシングルシーターでのデビューレースを振り返った。

今回のフォーミュラ・ルノー2.0アルプスの開幕戦には、上位カテゴリーであるフォーミュラ・ルノー2.0ユーロカップから練習として参戦したドライバーを含め、36名のドライバーが参戦。

12番グリッドからスタートした第1レースでは、8番手まで順位を上げたものの、直前を走るチームメートを攻略できずに8位のままでフィニッシュ。2番目に速い予選タイム順で決まるレース2でも、10番グリッドから再び8位でフィニッシュし、初のシングルシーターレースでしっかりとポイントを獲得した。

「まず、無事に開幕大会を終えられて、代表、エンジニア、メカニックなどチームのすべてのスタッフにありがとうの言葉を贈ります。また、応援、支援してくださるすべての皆さまに感謝申し上げます」

「さて、練習走行はブレーキングでクルマが不安定で、開幕前のテストよりも早めにブレーキを踏まざるを得ない状態でした。トラフィックの処理もうまくいかず、1回くらいはちゃんとアタックしたかったですね。ただ、それを調整し直して臨んだ予選では、走り始めた瞬間にクルマが良くなったと感じました。不満だったブレーキングも改善され、安心してコーナーへ突っ込めるようになりました。もっとも、1セット目の新品タイヤでのアタックは良かったのですが、2セット目の新品タイヤでのアタックは少し不満です。1分32秒台突入は十分に見えていましたし、セクタータイムをきちんとそろえたらもう少しグリッドを上げられたと思います」

「レース1決勝のスタートの瞬間はあまりよくありませんでした。本番では初めてのスタンディングスタートだったからかもしれません。でも、その後の速度が伸びて何台か抜けました。レース前半のペースは良かったのですが、後半はオーバーステアでペースが上がらず、チームメートに食らいつくだけで精一杯でした。でも、初めてのフォーミュラカーレースで最後まで走りきり、8位入賞できたのは良い経験になったと思います。ただ、このレースの満足度は20%くらいです。終盤の数周でミスを犯したための8位でしたし、感触的には前の2台は抜けるだけのスピードがありましたから」

「レース2決勝では前日の反省をもとに特にリアタイヤを念入りに温め、あとは回転数をしっかり合わせるだけと考えていましたが、ホイールスピンをさせて大失敗のスタートでした。ただ、クラッシュで赤旗になったので、自分の失敗が帳消しになったのはラッキーでした。赤旗後のスタートは、シグナルが消えた瞬間の出足は最高でしたが、後ろのクルマがすごいスタートで僕を抜いて行きました。レース中は冷静に状況を把握して戦えたと思いますが、前日のデータをもとに変更したクルマのセッティングが大外れで厳しかったですね。この大会を終えての課題は、スタート前にもっとリアタイヤを温めることとスタート練習を積むことです。収穫は、スタートで遅れても頭は冷静であったことで、抜けるか抜けないかという判断がきちんとできたことです。4月10日にはミサノでテストがあるので、5月12日にイタリア・イモラで開催される第2大会への準備をしっかり整えたいと思います」

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カテゴリー: F1 / 笹原右京