WRC | トヨタ:第10戦 ラリー・トルコ 2日目レポート … ラトバラが4位
2018年 FIA世界ラリー選手権(WRC) 第10戦 ラリー・トルコの競技2日目が9月14日(金)にトルコ南西部のマルマリスを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(ヤリスWRC 7号車)が総合4位に、オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組 (8号車)が総合5位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(9号車)が総合7位につけ、ヤリスWRCは全3台がデイ2の難しいコースを走りきった。
ラリー・トルコのデイ2は、マルマリス北西の山岳地帯で3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は144.84kmと、4日間でもっとも長い1日になり、路面は一部濡れていたが、強い日差しと高い気温により全体的にはドライコンディションになった。事前の予想通り路面は非常に荒れており、クルマのボディとタイヤに大きな負荷がかかる過酷な環境下でのラリーとなったが、ヤリスWRCは全車がトラブルなく6本のSSを走破。ラトバラは経験に裏打ちされた安定した走りを実践し、トップと16.3秒差の総合4位で1日を終えた。また、タナックは午前中はやや苦しい展開となったが、デイ2最終のSS7で今大会初のベストタイムを記録。タナックはチームに加入した今シーズンの開幕戦からすべてのラリーでSSベストタイムを記録してきたが、その記録をさらに伸ばす事に成功した。
競技3日目となる9月15日(土)のデイ3は、サービスパークの西側エリアで3本のステージを各2回走行する。そのうちSS8/11「イェシェレベレデ」は全長34.24kmと、今大会2番目に走行距離が長いステージ。6本のSSの合計距離は130.62km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は306.32kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
今日は非常に厳しいコンディションに直面しましたが、それでもヤリスWRC全車が技術的な問題なくサービスに戻って来られたのは喜ぶべき事です。ドライバーは皆、冷静にラリーを戦い、クルマにも強さがありました。また、最後のSSでのベストタイムには勇気づけられました。もしパフォーマンスの改善にもう少し集中して取り組めば、きっと継続的に良いタイムが出るはずです。明日はまた新しい1日ですし、このようなラリーでは依然あらゆる可能性が残されていると、私は思います。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
今朝の最初のステージは、前走車の土煙で視界が悪かったにも関わらず、良いタイムが出ました。その後のステージでは少しタイムを失ってしまいましたが、午後は状況が良くなりました。ステージはとても荒れていたので、とにかくクレバーに安定した走りを続けるよう集中し、ミスをしないように注意して走りました。その結果、1位と16秒差の4位で1日を終える事ができました。明日のステージは路面コンディションが今日よりも少し良いので、我々にとってはチャンスだと思います。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
朝の路面コンディションは、予想していたよりも悪くありませんでした。ただし滑りやすいルーズグラベルによってタイヤのグリップレベルが十分に得られず、さらなる改善の必要性を感じました。午後は非常に大変でしたが、問題が起きないように走った結果、順位を上げる事ができました。そして、最後のステージは路面がとてもスムーズだった事もあり、良い走りができました。明日はさらにクルマが良くなるように、エンジニアと共に一生懸命努力しています。総合1位とのタイム差はまだそれほど大きくないので、トップ争いに加わるべく頑張りたいと思います。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
今朝のステージではかなり苦戦しましたが、それでも何とか問題なく走り切りました。午後の再走ステージでは路面がさらに悪くなる事が予想され、クルマが沈み込んだ際に岩で下まわりを打つ可能性が高まると考え、サスペンションのセッティングを硬めに変更しました。しかし、その結果タイヤのグリップ力が落ち、長いステージではかなりのタイムを失いました。そこで移動区間のリエゾンでいくつか調整を加えた所、グリップ力が回復しました。今日の終盤の良い流れを明日も保ち、安定したタイムを記録し続けられるように走りたいと思います。まだまだ長い距離が残っているので、いかなる事も起こり得るでしょう。
ラリー・トルコ デイ2の結果
1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1h52m28.2s
2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +0.3s
3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.6s
4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +16.3s
5 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +31.9s
6 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +35.1s
7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +36.8s
8 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +50.1s
9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1m02.9s
10 ヘニング・ソルベルグ/イルカ・ミノア(シュコダ ファビア R5) +6m52.0s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
ラリー・トルコのデイ2は、マルマリス北西の山岳地帯で3本のステージを各2回走行。6本のSSの合計距離は144.84kmと、4日間でもっとも長い1日になり、路面は一部濡れていたが、強い日差しと高い気温により全体的にはドライコンディションになった。事前の予想通り路面は非常に荒れており、クルマのボディとタイヤに大きな負荷がかかる過酷な環境下でのラリーとなったが、ヤリスWRCは全車がトラブルなく6本のSSを走破。ラトバラは経験に裏打ちされた安定した走りを実践し、トップと16.3秒差の総合4位で1日を終えた。また、タナックは午前中はやや苦しい展開となったが、デイ2最終のSS7で今大会初のベストタイムを記録。タナックはチームに加入した今シーズンの開幕戦からすべてのラリーでSSベストタイムを記録してきたが、その記録をさらに伸ばす事に成功した。
競技3日目となる9月15日(土)のデイ3は、サービスパークの西側エリアで3本のステージを各2回走行する。そのうちSS8/11「イェシェレベレデ」は全長34.24kmと、今大会2番目に走行距離が長いステージ。6本のSSの合計距離は130.62km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は306.32kmとなる。
トミ・マキネン(チーム代表)
今日は非常に厳しいコンディションに直面しましたが、それでもヤリスWRC全車が技術的な問題なくサービスに戻って来られたのは喜ぶべき事です。ドライバーは皆、冷静にラリーを戦い、クルマにも強さがありました。また、最後のSSでのベストタイムには勇気づけられました。もしパフォーマンスの改善にもう少し集中して取り組めば、きっと継続的に良いタイムが出るはずです。明日はまた新しい1日ですし、このようなラリーでは依然あらゆる可能性が残されていると、私は思います。
ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC 7号車)
今朝の最初のステージは、前走車の土煙で視界が悪かったにも関わらず、良いタイムが出ました。その後のステージでは少しタイムを失ってしまいましたが、午後は状況が良くなりました。ステージはとても荒れていたので、とにかくクレバーに安定した走りを続けるよう集中し、ミスをしないように注意して走りました。その結果、1位と16秒差の4位で1日を終える事ができました。明日のステージは路面コンディションが今日よりも少し良いので、我々にとってはチャンスだと思います。
オット・タナック (ヤリスWRC 8号車)
朝の路面コンディションは、予想していたよりも悪くありませんでした。ただし滑りやすいルーズグラベルによってタイヤのグリップレベルが十分に得られず、さらなる改善の必要性を感じました。午後は非常に大変でしたが、問題が起きないように走った結果、順位を上げる事ができました。そして、最後のステージは路面がとてもスムーズだった事もあり、良い走りができました。明日はさらにクルマが良くなるように、エンジニアと共に一生懸命努力しています。総合1位とのタイム差はまだそれほど大きくないので、トップ争いに加わるべく頑張りたいと思います。
エサペッカ・ラッピ (ヤリスWRC 9号車)
今朝のステージではかなり苦戦しましたが、それでも何とか問題なく走り切りました。午後の再走ステージでは路面がさらに悪くなる事が予想され、クルマが沈み込んだ際に岩で下まわりを打つ可能性が高まると考え、サスペンションのセッティングを硬めに変更しました。しかし、その結果タイヤのグリップ力が落ち、長いステージではかなりのタイムを失いました。そこで移動区間のリエゾンでいくつか調整を加えた所、グリップ力が回復しました。今日の終盤の良い流れを明日も保ち、安定したタイムを記録し続けられるように走りたいと思います。まだまだ長い距離が残っているので、いかなる事も起こり得るでしょう。
ラリー・トルコ デイ2の結果
1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) 1h52m28.2s
2 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) +0.3s
3 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +2.6s
4 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +16.3s
5 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリスWRC) +31.9s
6 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +35.1s
7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ ヤリス WRC) +36.8s
8 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン C3 WRC) +50.1s
9 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (フォード フィエスタ WRC) +1m02.9s
10 ヘニング・ソルベルグ/イルカ・ミノア(シュコダ ファビア R5) +6m52.0s
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)