トヨタ:2016 WEC 最終戦 バーレーン6時間 プレビュー
TOYOTA GAZOO Racingは今週末、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるバーレーン6時間レースにおいて、激戦が繰り広げられた2016年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)を締めくくる最終戦を迎える。
このシーズン最終戦で、TOYOTA GAZOO Racingはドライバーズ選手権の逆転タイトルと、マニュファクチャラーズ選手権の2位、そして今季2勝目を目指す。
小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名が駆るTS050 HYBRID #6号車は、ドライバーズチャンピオン争いで現在、首位のポルシェ#2号車と17ポイント差の2位。チャンピオン獲得は簡単ではないが、最終戦では最大26ポイントを獲得出来、逆転の可能性がある限り全力を尽くす。
前戦、上海で今季初の表彰台に上った中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの#5号車もまた、マニュファクチャラーズ選手権の順位を上げるために全力を上げる。前戦上海で選手権のタイトルは決定したが、現在ランキング3位につけるトヨタと、2位のアウディとは15ポイント差。今大会での、2台揃っての最大獲得ポイントは44ポイントで、ランキング2位獲得へ逆転可能な範囲と言える。
第5戦メキシコ以降の4レースで、トヨタは1勝を含む5回の表彰台を獲得し、選手権ポイント争いにおけるライバルとの差を着実に詰めながら最終戦のバーレーンを迎える。ここバーレーンはトヨタにとって良い思い出の詰まったサーキットだ。バーレーンでWECが行われた過去4年のうちトヨタは2013年、2014年の2勝を含む3年連続の表彰台を獲得している。それだけでなく、2年前にはデビッドソンとブエミの2人がドライバーズタイトルを獲得した地でもある。
1周5.412km、15のコーナーを持つバーレーン・インターナショナル・サーキットは、今季、新開発された2.4リッター直噴ターボエンジンと8MJ対応のハイパワー型バッテリーで構成されるハイブリッドシステムから1,000馬力を発生するTS050 HYBRIDにとって、様々なドラマのあった2016年シーズンを締めくくる舞台となる。
アウディ、ポルシェとの厳しいレースが展開された2016年シーズン、TS050 HYBRIDは常に勝利を目指して争い続けた。ル・マン24時間レースは衝撃の結末となったが、チームはホームレースである富士戦では劇的なシーズン初勝利を飾った。
今シーズンは11月19日(土)の決勝レースで幕を閉じるが、チームはそのままバーレーンに残り、WECのルーキーテストに参加する。そこではLMP2クラスで戦ってきた23歳のブラジル人ドライバー、ピポ・デラーニがTS050 HYBRIDをドライブする予定になっている。
佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racingチーム代表)
今週末のバーレーンでの今シーズン最終戦が楽しみです。このレースには、年間ドライバーズチャンピオンとマニュファクチャラーズ選手権での2位争いがかかっており、LM P1-H車両で参戦する3社の間で、間違いなく熾烈な戦いが展開されると予想されます。実際のところ、我々がドライバーズチャンピオンを獲得するのは簡単ではありません。いくらかの運も必要な状況です。しかしながら我々の目標は力強くレースを戦い、少しでも良い成績を残すことです。その結果、一年間チームが頑張った成果として、マニュファクチャラーズ選手権については2位を獲得したいと思います。いつものように全力でこのレースに臨みます。
中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車)
バーレーンは我々の得意とするコ−スで、TS050 HYBRIDでレースをするのが楽しみです。昨年は苦戦が続きましたが、その中でもバーレーンでは良いレースが出来ました。今年はTS050 HYBRIDで大きな進化を遂げましたので、しっかりしたレースが出来ると思っています。バーレーンでは力強さを発揮し、上位争いが出来るものと信じています。2戦連続で好結果を得るべく全力で頑張ります。
アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車)
これで2016年シーズンも最終戦を迎えるのかと驚いてしまいます。随分厳しいシーズンでした。バーレーンは設備も充実し、とても気持ちの良いコースです。ここではいつも良いレースが出来ているので、今回も好結果でシーズンを締めくくるべく、#5号車のスタッフの士気は上がっています。目標はもちろん優勝であり、スパ戦やル・マン24時間では不運に見舞われながらも速さを発揮出来ているので、充分に可能性はあると思っています。勝利のために全力を尽くします。
セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車)
前戦上海でようやく表彰台に上れてほっとしました。この勢いを継続し、バーレーンでも力強いレースが出来るように願っています。不運の多かった今シーズンでしたが、前戦が転機となって、良い結果で締めくくれればと思っています。バーレーンは好きなコースで,これまでに何度も好成績を上げていますし、長いストレートからのハードブレーキ、そして一気に加速と、我々の車両に向いているコースだと思っています。勝利のために戦うのが楽しみです。
小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車)
最終戦バーレーンを迎えるに当たって、タイトル獲得のチャンスがあるということが我々にとって大事な意味を持ちます。もちろん容易ではありませんが、その目標へ向けて全力で戦います。自分自身としては、今季はLMP1-Hでの初勝利を飾るなど、とても素晴らしいシーズンでした。バーレーンのコースは過去の経験でとても良く知っていますし、ここでレースをすることをいつも楽しんできました。それだけに今大会にも十分な自信があります。我々のTS050 HYBRIDはこのコースに向いていると思っていますので、勝利を目指して頑張ります。
ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車)
バーレーンでの戦いに気分が高揚しています。シーズン最後の締めくくりになり、毎年独特な雰囲気の下で行われる素晴らしいイベントだからです。我々はまだドライバーズタイトル争いに留まっています。17ポイント差は確かに大きいですが、何が起こるか分からないのがレースなので、諦めずに最後まで戦い続けます。ここ数戦、我々は素晴らしい競争力を発揮出来ており、また、頼もしい走りをしてくれるチームメイトは心強いばかりです。最後のレースに向けて充分な準備を整えて、全力を尽くします。
マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #6号車)
バーレーンではこれまでに良い結果を残しており、大好きなサーキットです。私にとってのWECの初勝利はバーレーンでしたし、昨年唯一の表彰台もバーレーンでした。我々はまだタイトル争いをしており、このシーズン最終戦が楽しみです。日々の改良を続けて来たことで、ここ数戦は予選でも良い結果が出ています。バーレーンでも同じように上位を戦い、チームにとって素晴らしい結果でシーズンを締めくくれることを願っています。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)
このシーズン最終戦で、TOYOTA GAZOO Racingはドライバーズ選手権の逆転タイトルと、マニュファクチャラーズ選手権の2位、そして今季2勝目を目指す。
小林可夢偉、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの3名が駆るTS050 HYBRID #6号車は、ドライバーズチャンピオン争いで現在、首位のポルシェ#2号車と17ポイント差の2位。チャンピオン獲得は簡単ではないが、最終戦では最大26ポイントを獲得出来、逆転の可能性がある限り全力を尽くす。
前戦、上海で今季初の表彰台に上った中嶋一貴、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの#5号車もまた、マニュファクチャラーズ選手権の順位を上げるために全力を上げる。前戦上海で選手権のタイトルは決定したが、現在ランキング3位につけるトヨタと、2位のアウディとは15ポイント差。今大会での、2台揃っての最大獲得ポイントは44ポイントで、ランキング2位獲得へ逆転可能な範囲と言える。
第5戦メキシコ以降の4レースで、トヨタは1勝を含む5回の表彰台を獲得し、選手権ポイント争いにおけるライバルとの差を着実に詰めながら最終戦のバーレーンを迎える。ここバーレーンはトヨタにとって良い思い出の詰まったサーキットだ。バーレーンでWECが行われた過去4年のうちトヨタは2013年、2014年の2勝を含む3年連続の表彰台を獲得している。それだけでなく、2年前にはデビッドソンとブエミの2人がドライバーズタイトルを獲得した地でもある。
1周5.412km、15のコーナーを持つバーレーン・インターナショナル・サーキットは、今季、新開発された2.4リッター直噴ターボエンジンと8MJ対応のハイパワー型バッテリーで構成されるハイブリッドシステムから1,000馬力を発生するTS050 HYBRIDにとって、様々なドラマのあった2016年シーズンを締めくくる舞台となる。
アウディ、ポルシェとの厳しいレースが展開された2016年シーズン、TS050 HYBRIDは常に勝利を目指して争い続けた。ル・マン24時間レースは衝撃の結末となったが、チームはホームレースである富士戦では劇的なシーズン初勝利を飾った。
今シーズンは11月19日(土)の決勝レースで幕を閉じるが、チームはそのままバーレーンに残り、WECのルーキーテストに参加する。そこではLMP2クラスで戦ってきた23歳のブラジル人ドライバー、ピポ・デラーニがTS050 HYBRIDをドライブする予定になっている。
佐藤俊男 (TOYOTA GAZOO Racingチーム代表)
今週末のバーレーンでの今シーズン最終戦が楽しみです。このレースには、年間ドライバーズチャンピオンとマニュファクチャラーズ選手権での2位争いがかかっており、LM P1-H車両で参戦する3社の間で、間違いなく熾烈な戦いが展開されると予想されます。実際のところ、我々がドライバーズチャンピオンを獲得するのは簡単ではありません。いくらかの運も必要な状況です。しかしながら我々の目標は力強くレースを戦い、少しでも良い成績を残すことです。その結果、一年間チームが頑張った成果として、マニュファクチャラーズ選手権については2位を獲得したいと思います。いつものように全力でこのレースに臨みます。
中嶋一貴 (TS050 HYBRID #5号車)
バーレーンは我々の得意とするコ−スで、TS050 HYBRIDでレースをするのが楽しみです。昨年は苦戦が続きましたが、その中でもバーレーンでは良いレースが出来ました。今年はTS050 HYBRIDで大きな進化を遂げましたので、しっかりしたレースが出来ると思っています。バーレーンでは力強さを発揮し、上位争いが出来るものと信じています。2戦連続で好結果を得るべく全力で頑張ります。
アンソニー・デビッドソン (TS050 HYBRID #5号車)
これで2016年シーズンも最終戦を迎えるのかと驚いてしまいます。随分厳しいシーズンでした。バーレーンは設備も充実し、とても気持ちの良いコースです。ここではいつも良いレースが出来ているので、今回も好結果でシーズンを締めくくるべく、#5号車のスタッフの士気は上がっています。目標はもちろん優勝であり、スパ戦やル・マン24時間では不運に見舞われながらも速さを発揮出来ているので、充分に可能性はあると思っています。勝利のために全力を尽くします。
セバスチャン・ブエミ (TS050 HYBRID #5号車)
前戦上海でようやく表彰台に上れてほっとしました。この勢いを継続し、バーレーンでも力強いレースが出来るように願っています。不運の多かった今シーズンでしたが、前戦が転機となって、良い結果で締めくくれればと思っています。バーレーンは好きなコースで,これまでに何度も好成績を上げていますし、長いストレートからのハードブレーキ、そして一気に加速と、我々の車両に向いているコースだと思っています。勝利のために戦うのが楽しみです。
小林可夢偉 (TS050 HYBRID #6号車)
最終戦バーレーンを迎えるに当たって、タイトル獲得のチャンスがあるということが我々にとって大事な意味を持ちます。もちろん容易ではありませんが、その目標へ向けて全力で戦います。自分自身としては、今季はLMP1-Hでの初勝利を飾るなど、とても素晴らしいシーズンでした。バーレーンのコースは過去の経験でとても良く知っていますし、ここでレースをすることをいつも楽しんできました。それだけに今大会にも十分な自信があります。我々のTS050 HYBRIDはこのコースに向いていると思っていますので、勝利を目指して頑張ります。
ステファン・サラザン (TS050 HYBRID #6号車)
バーレーンでの戦いに気分が高揚しています。シーズン最後の締めくくりになり、毎年独特な雰囲気の下で行われる素晴らしいイベントだからです。我々はまだドライバーズタイトル争いに留まっています。17ポイント差は確かに大きいですが、何が起こるか分からないのがレースなので、諦めずに最後まで戦い続けます。ここ数戦、我々は素晴らしい競争力を発揮出来ており、また、頼もしい走りをしてくれるチームメイトは心強いばかりです。最後のレースに向けて充分な準備を整えて、全力を尽くします。
マイク・コンウェイ (TS050 HYBRID #6号車)
バーレーンではこれまでに良い結果を残しており、大好きなサーキットです。私にとってのWECの初勝利はバーレーンでしたし、昨年唯一の表彰台もバーレーンでした。我々はまだタイトル争いをしており、このシーズン最終戦が楽しみです。日々の改良を続けて来たことで、ここ数戦は予選でも良い結果が出ています。バーレーンでも同じように上位を戦い、チームにとって素晴らしい結果でシーズンを締めくくれることを願っています。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)