トヨタ
FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サンパウロ6時間レースが、ブラジル・サンパウロ近郊のインテルラゴス・サーキットで公式練習から幕を開けた。

トヨタは、このレースにハイダウンフォース仕様の#8 TS030 HYBRIDを持ち込んだ。ドライバーはアンソニー・デビッドソン、ステファン・サラザン、セバスチャン・ブエミの3人。

彼等が駆る最新型ハイダウンフォース仕様のTS030 HYBRIDは、サンパウロに始まる残りのシーズン戦で高い戦闘力を発揮すべく、フロント及びリアに変更が施されている。残り5戦が行われるサーキットはル・マンと比べて距離も短く、ハイダウンフォース仕様が適しているとの判断からだ。

トヨタの誇るトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)も、6時間のスプリントレースで十分な力を発揮できるように、あらゆる改良が施されて来た。ル・マンでは耐久性向上が図られたが、サンパウロ6時間レースでは加速の度に300馬力のモーター出力が確実にV型8気筒3.4リットルエンジンをアシスト出来るようにセットアップされている。

こうした改善が功を奏し、TS030 HYBRIDは、午前中に行われた公式練習第1回目に昨年のポールポジション・タイムを凌ぐ最速タイムを記録し、ル・マン後の努力が実を結んだことを証明した。90分のセッションでは、ほとんどの時間をデビッドソンがステアリングを握り、最後の12分間をサラザンが担当した。

午後に行われた公式練習第2回目は耐久テストを中心に行い、2台のアウディに次ぐ3番手のタイムを記録した。この午後のセッションはサラザンがロングランのテストをするためにまずコックピットに収まった。ちなみにサラザンは2007年、このインテルラゴス・サーキットでル・マンシリーズのタイトルを決めている。ブエミは午後の公式練習の最後にLMP1レースカーでは初めてインテルラゴスを走ったが、2009年から11年までの3年間F1ブラジルGPでこのコースを走っている。

トヨタ・レーシングにとって、サンパウロ6時間レースは、ちょうど一年前に初めてWECでの勝利を飾った記念すべきレースでもある。今年もその再現を願い、ル・マンが終了した後にドイツのラウジッツリンク・サーキットで2日間にわたるテストを行い、確かな手応えを得て今週末の決勝レースへと臨む。

TS030 HYBRID #8:
(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
公式練習第1回目:1番手(1分21秒881)43周
公式練習第2回目:3番手(1分22秒675)57周

アンソニー・デビッドソン #8:
今日はTS030 HYBRIDのバランスも良く、タイヤのグリップレベルも十分だった。先日のテストとほぼ同じような感触だ。午前中はラウジッツリンクで行ったタイヤ・プログラムを引き継いだ。テストの成果と共に、納得のいくポジションに満足している。公式練習ではタイヤテストをメインに走り込んだが、車高の変更に合わせバランスも取り直した。また、混雑時に運転がしやすいようにメカニカルバランスの変更も行った。

セバスチャン・ブエミ #8:
ル・マン後の長い休息の後にトヨタ・レーシングでレースに戻れることは素晴らしいことだ。インテルラゴスは1周の距離が短いので混雑は必至。この混雑をいかに処理するかが重要になる。午前中の公式練習は快調だったが、午後はいくつかの問題に立ち向かった。気温が上がって来るので、そのコンディションに合わせてセットアップを詰める必要がある。レースは接近戦になるはずだが、今日の成果を持ってすれば、日曜日はエキサイティングなレースを見せられるはずだ。

ステファン・サラザン #8:
今日は快調で、我々のパフォーマンスには満足している。 1日をレースへの準備に費やし、午後は長い距離を走り込んだ。TS030 HYBRIDの感触はとても良く、パッケージは強力だと思う。午前中のセッションのほとんどを走り込んだデビッドソンも、午後に走ったブエミも満足していた。改善されたTS030 HYBRIDを運転したのは今日が初めてだが、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。もちろん、予選までに更にセットアップを煮詰めていくが、現時点では良いスタートが切れたと思う。

明日31日(土)は10:20(日本時間22:20)から1時間にわたる最終公式練習のあと、15:10(同1日3:10)から25分間の予選が行われ、6時間の決勝レースは9月1日(日)正午(同2日0:00)にスタートが切られる。

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カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)