トヨタ WEC
トヨタ・レーシングは、2週間前に行われたWEC(世界耐久選手権)シリーズ第4戦シルバーストン6時間レースで、参戦2戦目ながらファステストラップを記録し、初の表彰台を獲得。意気に燃えてこの週末開催されるWEC第5戦ブラジル・サンパウロ6時間レースへと挑む。

シルバーストン戦で素晴らしいスピードを見せ首位争いを展開、2位を獲得した#7 TS030 HYBRIDは、シルバーストン・サーキットにおけるレース中のファステストラップタイム記録(LMP1クラス)を塗り替えた。

WEC第5戦ブラジル・サンパウロ戦には、アレックス・ブルツと、ニコラス・ラピエールの二人が#7 TS030 HYBRIDと共に臨む。中嶋一貴は、日本でシリーズ参戦しているSUPER GT及びフォーミュラ・ニッポンとの日程的な兼ね合いもあり、欠場する。

全長4.340kmのインテルラゴスサーキットは、チームの拠点となるトヨタ モータースポーツ有限会社(TMG:ドイツ・ケルン市)がF1参戦で熟知しているサーキットであり、 再び表彰台を目指すには十分な知識と自信を持っている。

前戦シルバーストンでもライバルと激しいバトルを繰り広げる高いパフォーマンスを発揮したTS030 HYBRIDのレーシングハイブリッドシステム(THS-R)は、インテルラゴスサーキットでもその効果を十分に発揮できるものと期待される。

インテルラゴスサーキットは、5か所のハイブリッド・ブレーキング区間が設定され、そこでTS030 HYBRIDのスーパー・キャパシタに蓄えられたエネルギーは、加速パワーとしてデンソー製モーターから瞬時に放出される。

9月13日(木)90分づつ2回(11:00と15:30)の公式練習が行われ、14日(金)の3回目(09:45〜10:45)の公式練習に続き、LMP1とLMP2の予選(14:30〜14:50)、そして、15日(土)朝のウォームアップ(08:00〜08:20)の後、正午12:00に6時間レースのスタートが切られる。

木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
シルバーストンでは、素晴らしい戦いを展開できた。それも参戦2戦目にしてファステストラップを記録出来たことは顕著な成果と言える。レースを高い信頼性で完璧に戦えたことは、今後に向け大きな自信となった。今、ブラジル戦へ向けて、この自信と勢いを維持して挑戦するつもりだ。再び、精一杯戦い、首位争いを展開し、完走し表彰台を目指す。もちろん、表彰台の最上段を目指すが、まだ、3戦目の我々には早い。着実に一歩づつ前進する。

アレックス・ブルツ #7:
再びレースに戻れることは素晴らしい。たった2週間前にシルバーストンで戦い、今はブラジルを目指し、すぐにバーレーンが待ち受ける。我々にとっての本格的なレーシング・シーズンが始まったことを実感しており、インテルラゴスへ行くのが待ち遠しい。実は、このサーキットをLMP1で走るのは初めてなのだが、F1で良く知っており、挑戦を楽しみにしている。反時計回りのサーキットはハイスピードで、バンピーの上、30台近い出場車がグリッドに並ぶので、とても忙しい決勝レースになると思う、上手く行けば、セットアップの正しい方向性もすぐに見つかると思うし、エキサイティングなレースが展開出来るはずだ。

ニコラス・ラピエール #7:
シルバーストンでの2位獲得は、チーム全体にとって大きな励みとなった。誰もがこの1年をハードに働き、表彰台に立つことを目指してきた。我々は、多くの空力パッケージについてシルバーストンの週末に学び、サンパウロでの6時間レースで活かせるはずだ。今シーズンのどのレースも厳しい戦いになるだろうが、木曜日の公式練習から積極的にセットアップを煮詰め、レース挑戦への準備を整える。我々はル・マンで一時はリードを奪い、シルバーストンで完走を果たすなど、これまでの2戦を高いレベルで戦ってきており、今回の目標は更なる素晴らしいレースの瞬間を楽しむことだ。

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カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)