WRC:トヨタ 第5戦 ラリー・トルコ プレビュー
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、9月18日(金)から20日(日)にかけてトルコのマルマリスを中心に開催される、FIA世界ラリー選手権(WRC)第5戦「ラリー・トルコ」に、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。マニュファクチャラー選手権および、ドライバー/コ・ドライバー選手権における首位の座をさらに確実なものとすべく、全力で戦いに挑む。
2020年のラリー・トルコは、過去2年の大会と同様、地中海に面したトルコ南西部のマリンリゾート、マルマリスのサービスパークを中心に開催される。山岳地帯を中心に展開するグラベル(未舗装路)ステージは全体的にとても荒れており、路面は凹凸が激しく、大きな石が多く散らばっているため、サスペンションやタイヤに大きな負担がかかる。また、9月は気温が非常に高く、なおかつステージの平均速度も比較的低いので、エンジン、トランスミッション、ブレーキに風が当たりにくく、入念な温度対策が必要になる。そのため、他のグラベルラリー以上にクルマの耐久性の高さが求められる。
2週間前に開催された第4戦ラリー・エストニアでは、オジエが総合3位に入りドライバー選手権首位の座を堅守。総合4位でフィニッシュしたエバンスは、オジエに次ぐ選手権2位を守り、総合5位のロバンペラは、選手権4位につけている。また、チームはマニュファクチャラー選手権首位を維持したが、ライバルに対するリードをさらに拡げるべく、今回のトルコに向けてギリシャの悪路でテストを行ない、ヤリスWRCを鍛え上げた。
今年のラリー・トルコは、金曜日の午前中にシェイクダウンを行ない、その晩に2本計25.22kmのステージを走る。競技2日目の土曜日は、マルマリスの西側に展開する3本のステージを、サービスを挟んで各2回走行し、その合計距離は107.38kmと3日間で最長。最終日の日曜日は、全長38.15kmの大会最長ステージと、全長7.05kmの大会最短ステージをサービスを挟んで各2回走行。最終のSS12「マルマリス-2」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3日間で12本のSSを走行し、その合計距離は223.00km。競技区間は昨年の大会よりも約87km短くなり、これまでよりもスプリント色の強いラリーとなることが予想される。
トミ・マキネン(チーム代表)
非常に荒れた道を走るラリー・トルコは、本当に難しいイベントです。誰にとっても初めての大会だった2018年には優勝しましたが、必ずしも我々が得意とするコースではありませんでした。しかし、昨年の大会以降、我々はトルコで直面するようなコンディションに向けてクルマの改善をするため、多くの作業を行ってきました。今年は、我々のクルマがそのようなコンディションでかなり良くなっていることは確かなので、良い戦いをする自信があります。
セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
昨年、ジュリアンと一緒に勝利をあげたラリー・トルコには、もちろんいい思い出があります。しかし、昨年と同じ結果を残すことは簡単ではないでしょう。誰にとってもタフなラリーですが、出走順がトップの我々にとっては、特に難しい1戦になると覚悟しています。それでも、ヤリスWRCでどんな戦いができるのか、ワクワクしています。トルコに向けたテストを最近行ないましたが、クルマに改善を施し、大幅に進化させることができたと信じていますので、ラリー本番がとても楽しみです。
エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
ラリー・トルコは常に難しく、ハイスピードな道が多かったエストニアとは正反対の、低速なラリーになるでしょう。非常に暑く、選手にとって体力的に厳しい1戦ですが、クルマにとっても非常に過酷なイベントになることは間違いなく、それに適応するための準備が必要です。数週間前にギリシャでテストを行なった際、クルマの感触はとても良かったので、その良いフィーリングがラリーに反映されることを期待しています。
カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
トルコの道は非常に荒れているため、僕にとってかなり難しいラリーになるでしょう。昨年、ラリー・トルコのWRC 2カテゴリーに出場したので、どのようなラリーなのかある程度は理解しています。しかし、自分のキャリアにおいて、このようなラリーへの出場経験は多くありません。チームは昨年よりもクルマを大きく進化させたようなので、このような荒れた道でのパフォーマンスは上がっているはずです。ラリー・トルコで、我々が良いペースで走れることを期待しています。
■2019年のラリー・トルコ
2019年のラリー・トルコは、チームにとって非常に厳しい戦いとなり、金曜日の大雨で大きくタイムを失ったヤリ-マティ・ラトバラが総合6位、クリス・ミークが総合7位でフィニッシュ。選手権首位のオィット・タナックは、土曜日のデイリタイアを経て日曜日に再出走し、総合16位で完走した。なお、タナックは、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージを制し、シーズン終盤のドライバー選手権初制覇に繋がる、貴重な5ポイントを獲得した。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)
2020年のラリー・トルコは、過去2年の大会と同様、地中海に面したトルコ南西部のマリンリゾート、マルマリスのサービスパークを中心に開催される。山岳地帯を中心に展開するグラベル(未舗装路)ステージは全体的にとても荒れており、路面は凹凸が激しく、大きな石が多く散らばっているため、サスペンションやタイヤに大きな負担がかかる。また、9月は気温が非常に高く、なおかつステージの平均速度も比較的低いので、エンジン、トランスミッション、ブレーキに風が当たりにくく、入念な温度対策が必要になる。そのため、他のグラベルラリー以上にクルマの耐久性の高さが求められる。
2週間前に開催された第4戦ラリー・エストニアでは、オジエが総合3位に入りドライバー選手権首位の座を堅守。総合4位でフィニッシュしたエバンスは、オジエに次ぐ選手権2位を守り、総合5位のロバンペラは、選手権4位につけている。また、チームはマニュファクチャラー選手権首位を維持したが、ライバルに対するリードをさらに拡げるべく、今回のトルコに向けてギリシャの悪路でテストを行ない、ヤリスWRCを鍛え上げた。
今年のラリー・トルコは、金曜日の午前中にシェイクダウンを行ない、その晩に2本計25.22kmのステージを走る。競技2日目の土曜日は、マルマリスの西側に展開する3本のステージを、サービスを挟んで各2回走行し、その合計距離は107.38kmと3日間で最長。最終日の日曜日は、全長38.15kmの大会最長ステージと、全長7.05kmの大会最短ステージをサービスを挟んで各2回走行。最終のSS12「マルマリス-2」は、トップ5タイムを記録した選手に対し、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。3日間で12本のSSを走行し、その合計距離は223.00km。競技区間は昨年の大会よりも約87km短くなり、これまでよりもスプリント色の強いラリーとなることが予想される。
トミ・マキネン(チーム代表)
非常に荒れた道を走るラリー・トルコは、本当に難しいイベントです。誰にとっても初めての大会だった2018年には優勝しましたが、必ずしも我々が得意とするコースではありませんでした。しかし、昨年の大会以降、我々はトルコで直面するようなコンディションに向けてクルマの改善をするため、多くの作業を行ってきました。今年は、我々のクルマがそのようなコンディションでかなり良くなっていることは確かなので、良い戦いをする自信があります。
セバスチャン・オジエ (ヤリスWRC 17号車)
昨年、ジュリアンと一緒に勝利をあげたラリー・トルコには、もちろんいい思い出があります。しかし、昨年と同じ結果を残すことは簡単ではないでしょう。誰にとってもタフなラリーですが、出走順がトップの我々にとっては、特に難しい1戦になると覚悟しています。それでも、ヤリスWRCでどんな戦いができるのか、ワクワクしています。トルコに向けたテストを最近行ないましたが、クルマに改善を施し、大幅に進化させることができたと信じていますので、ラリー本番がとても楽しみです。
エルフィン・エバンス (ヤリスWRC 33号車)
ラリー・トルコは常に難しく、ハイスピードな道が多かったエストニアとは正反対の、低速なラリーになるでしょう。非常に暑く、選手にとって体力的に厳しい1戦ですが、クルマにとっても非常に過酷なイベントになることは間違いなく、それに適応するための準備が必要です。数週間前にギリシャでテストを行なった際、クルマの感触はとても良かったので、その良いフィーリングがラリーに反映されることを期待しています。
カッレ・ロバンペラ (ヤリスWRC 69号車)
トルコの道は非常に荒れているため、僕にとってかなり難しいラリーになるでしょう。昨年、ラリー・トルコのWRC 2カテゴリーに出場したので、どのようなラリーなのかある程度は理解しています。しかし、自分のキャリアにおいて、このようなラリーへの出場経験は多くありません。チームは昨年よりもクルマを大きく進化させたようなので、このような荒れた道でのパフォーマンスは上がっているはずです。ラリー・トルコで、我々が良いペースで走れることを期待しています。
■2019年のラリー・トルコ
2019年のラリー・トルコは、チームにとって非常に厳しい戦いとなり、金曜日の大雨で大きくタイムを失ったヤリ-マティ・ラトバラが総合6位、クリス・ミークが総合7位でフィニッシュ。選手権首位のオィット・タナックは、土曜日のデイリタイアを経て日曜日に再出走し、総合16位で完走した。なお、タナックは、ボーナスポイントがかかる最終のパワーステージを制し、シーズン終盤のドライバー選手権初制覇に繋がる、貴重な5ポイントを獲得した。
カテゴリー: F1 / トヨタ / WRC (世界ラリー選手権)