WEC
TOYOTA GAZOO Racingは12月12日(木)から14日(土)にかけて中東バーレーンで行われる、2019-2020年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦バーレーン8時間レースで、今年最後となる戦いに挑む。

世界チャンピオンとしてバーレーン8時間レースに臨むTOYOTA GAZOO Racingは、今季2勝、残り5戦を残してドライバーとチームの両選手権で首位に立っている。

TOYOTA GAZOO Racingは27点差でチーム選手権をリード、セバスチャン・ブエミ、中嶋 一貴、ブレンドン・ハートレーの3名がドライブするTS050 HYBRID 8号車がドライバーズ選手権の首位、3点差の2位でチームメイトのマイク・コンウェイ、小林 可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの7号車が続いている。

しかしながら、前戦、上海4時間レースでのレベリオン・レーシングの勝利により選手権ポイント差は縮まっている。上海ではトラブル無く走るも、TS050 HYBRIDは8号車が2位、7号車が3位という結果に終わった。TOYOTA GAZOO Racingは、TS050 HYBRIDの最後のシーズンに於いても更なる効率向上を追い求めて行く。

最後にバーレーンでWEC戦が行われた2017年と比べると、この週末のTS050 HYBRIDはWECのサクセス・ハンディキャップによりハイブリッド・パワーと1周あたりの燃料使用量が制限されると共に、重量も増加している。ドライバーズ選手権首位の8号車はサクセス・ハンディキャップシステムで最大となる1周あたり2.72秒、7号車は2.51秒分のハンデを負うこととなる。

TOYOTA GAZOO Racingはこの1周5.412km、15のコーナーを持つバーレーン・インターナショナル・サーキットで3勝を挙げており、相性は良いサーキットだ。最後にチームがこのコースで戦った2017年最終戦では、ブエミと中嶋、アンソニー・デビッドソンの3名が駆るTS050 HYBRID 8号車がシーズン5勝目を上げた。

14日(土)に行われるレースは、昨シーズンのセブリング戦以来、WECでは2度目となる8時間で争われる。レースは現地の午後3時にスタートし、やがて夜が訪れ、午後11時にチェッカーが振られる予定。

最高気温は25℃程と予想されているが、日が落ちると路面温度が低下する見込み。そのため、このレースウィークは全てのコンディションをチームが経験できるよう、12日(木)の合計3時間にわたる公式練習走行は、昼間と夜間に分けられて行われる。

また14日(土)の決勝レースを終えてから11時間後、翌15日(日)の午前10時より、WECルーキーテストが行われる。このルーキーテストでトーマス・ローラン、山下 健太、そしてニック・デ・フリースの3名がTS050 HYBRIDをドライブすることとなっている。

村田 久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表
バーレーンが楽しみです。更なるエキサイティングなレースになるでしょう。上海では2、3位表彰台という現実的に考え得るベストな結果を得られましたが、やはり悔しく、“負け嫌い”な我々は再び表彰台の頂点に立つべくチーム一丸となって準備を進めています。この条件下で優勝するために、超高効率なTS050 HYBRIDの性能をさらに引き出せるよう挑戦を続けます。また、バーレーンは今シーズンの中間点ではありますが、今年最後のレースでもあります。良いクリスマスプレゼントがもらえるよう、チームの全員が全力を尽くしています。

小林 可夢偉(7号車)
バーレーンでの走行は楽しいですし、土曜日のレースはいつもよりも長く、夜間走行もあるということで面白いレースになりそうです。やるべきことを行い、TS050 HYBRIDから最大の性能を引き出して8時間を戦えば、好結果がついてくるでしょう。チームは2年前にここバーレーンで勝利を挙げているので、目標はもちろんその再現です。

マイク・コンウェイ(7号車)
バーレーンのサーキットが本当に大好きです。流れるようなレイアウトもそうですが、私自身も多くの良い思い出があります。私にとってWECでの初勝利は2014年のバーレーンで、その後も表彰台に上りました。今年は8時間レースということで、いつも以上に何が起こるか分かりませんし、長く走れるということで更に楽しめるでしょう。また、長いレースの方が我々にとっては良い戦いになると思います。

ホセ・マリア・ロペス(7号車)
バーレーンでのレースが上海よりも好結果となることを願っています。恐らくコースレイアウトにおいてもバーレーンは高効率のTS050 HYBRIDに適しており、我々は競争力を発揮できると思います。レベリオンは上海で好パフォーマンスを見せました。ノン・ハイブリッドLMP1勢からの逆襲が来ることは分かっていましたし、バーレーンで戦う準備はできています。

中嶋 一貴(8号車)
バーレーンでは競争力が発揮できるという自信がありますが、もちろん今回もライバル達は速いはずで、簡単なレースではないでしょう。バーレーンでの最後の記憶は2017年の最終戦でポルシェを破って勝利したレースでした。今回は8時間と長いレースになりますが、TS050 HYBRIDでの最後のバーレーン戦で再び勝って有終の美を飾れればと思っています。

セバスチャン・ブエミ(8号車)
バーレーンはコースも雰囲気も大好きですし、私の親戚も住んでいます。私にとっては2013年にWEC初勝利を挙げたサーキットで、翌年には世界チャンピオンが決まった地でもあり、大変良い思い出があります。レースは、昼間スタートして夜フィニッシュするということで、面白いレースになるでしょう。楽しみにしています。

ブレンドン・ハートレー(8号車)
バーレーンにはドライバーズランキング首位で臨むことになります。それは我々が最大のサクセス・ハンディキャップで戦うということを意味しますが、それほど悲観的ではありません。レースは接近戦になると思われるので、我々に勝つチャンスもあるはずです。また私自身、日々チームでの居心地は良くなっており、最後のシーズンとなるTS050 HYBRIDをドライブしている全ての瞬間で喜びを感じています。

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カテゴリー: F1 / トヨタ / WEC (FIA世界耐久選手権)