F1 トロロッソ・ホンダ アゼルバイジャンGP
トロロッソ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストとテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンがF1アゼルバイジャンGPの決勝レースを振り返った。

トロロッソ・ホンダは、アレクサンダー・アルボンが11位でフィニッシュ。ダニール・クビアトはダニエル・リカルド(ルノー)とのインシデントでマシンにダメージを終えてレースをリタイアすることになった。

ソフトタイヤでスタートしたダニール・クビアトは、ペースが上がらないとみると、5周目で早々にピットインし、ミディアムタイヤに交換。チェッカーまで長いスティントで走る戦略に切り替る。しかしながら、31周目、ダニエル・リカルド(ルノー)に不運な形で接触されてフロアを破損したことにより、リタイアすることになった。

同じくソフトタイヤでスタートしたアレクサンダー・アルボンは、11番手からクリーンなスタートを切るが、ライバルよりも引っ張った形で12周目にピットインすると、ピットアウト後は最後尾までポジションを落としてレースに復帰する。その後も手堅い走りを続け、入賞圏内に迫るが、最後は11位。惜しくもポイントまであと一歩のところでレースを終える形になった。

フランツ・トスト (チーム代表)
「予選で良いペースを示し、我々は良いポジションにいたし、レースに対して非常に楽観的だった。残念ながら、結果は我々の予想とは完全に異なるものとなった。両方のドライバーが1周目にポジションを落とし、非常に早くに二人ともグレイニングについて不満を抱え始めた。最初にピットストップを行ったのはプライムタイヤに交換したダニールだった。彼はそのセットで強力なパフォーマンスを示し、リカルドとのインシデントが発生するまで10位争いを展開する集団に追いついていた。リカルドはブレーキをミスして二人のドライバーのコースオフを招いた。リカルドがコースに復帰しようとした際に彼はバックでダニールに突っ込み、彼のフロアは大きなダメージを負って、ダウンフォースの60%を失った。これによりダニールは継続することが不可能となり、リタイアしなければならなかった。アレックスに関しては我々がピットストップさせるのが遅すぎた。だが、彼は第2スティントで挽回することができた。それにもかかわらず、彼は11位でフィニッシュすること精一杯だった。スペインで強くなってカムバックするために我々は今日何が間違っていたのかを分析しなければならない」

ジョディ・エギントン (テクニカルディレクター)
「今日は我々にとって特に良いレースではなかったし、ポイントのチャンスを逃したという気持ちでバクーを離れる。ダニー(クビアト)のレーススタートタイヤが予想外に早くにドロップオフしたことで早めのストップを強いられ、彼はポジションから外れることになった。ダニーはピットストップ後にポイント圏内を走行していたが、リカルドとの接触によってさらにタイムをロスし、最終的にそのダメージが原因でリタイアした。アレックス(アルボン)はまずまずのレースをしたし、1ポイント獲得には至らなかったが、我々はチームとして正直でなかればならないし、今日は我々のピットストップ戦略でもう少し助けられたかもしれない。このようなことは起こり得るものだし、気持ちを切り替えて数値を見直し、今後同じようなトラップに陥らないようにしていきたい。我々は次のレースに焦点を移している。そこでは再びミッドフィールドはポイントを賭けた激しい戦いになるだろう」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1アゼルバイジャンGP