トロロッソ・ホンダ:F1アメリカGP 予選レポート
トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGPの予選Q1でピエール・ガスリーが7番手タイムをマーク。パワーユニット(PU)交換のペナルティーにより、ブレンドン・ハートレーとともに2台は決勝で最後列から上位進出に挑む。
第18戦アメリカGPは2日目を迎え、P3と予選が行われた。前日までの雨は上がり、空は厚い雲に覆われているものの、降雨の確率は低い予報で一日が始まった。
P3が開始された午後1時、気温18℃、路面温度20℃、降水確率20%で、やや風が強く肌寒さを感じるドライのコンディションとなった。トロロッソ・ホンダの2台は、ピエール・ガスリーがスーパーソフトタイヤで、ブレンドン・ハートレーがソフトタイヤでコースイン。積極的に周回を重ねる。ガスリーは昨日から、ハートレーは本日から新たなPUに交換し、昨日は雨で十分な走行ができなかった分、マシンのセッティングのためにより多くの周回をこなした。セッション残り20分を切り、2台はウルトラソフトタイヤに履き替え、アタックシミュレーションを行う。ガスリーは1分36秒211、ハートレーは1分36秒330のベストラップをマーク。セッション終盤には、新品のウルトラソフトタイヤに替えもう一度アタックシミュレーションへ。ガスリーは1分35秒713と大幅にタイムアップを果たしたが、ハートレーはアタック中にスピンを喫し、タイムアップならず。ガスリーは12番手、ハートレーは19番手でこのセッションを終えている。
午後4時、夕方になり肌寒さが強くなったコンディションの下、予選が開始された。Q1最初のアタックでは、ハートレーが1分36秒943、ガスリーが1分36秒457をマークしたが、ガスリーはターン19でコースをはみ出したためにこのタイムは抹消された。2台はすぐさまニュータイヤに替えて2回目のアタックに。ガスリーは1分35秒192、ハートレーは1分35秒703と、ともにベストタイムを更新した。セッション終盤に、再びニュータイヤに替えて3回目のアタックを行い、ガスリーは1分34秒850、ハートレーは1分35秒206と、ともにベストラップを更新。Q1でガスリーは7番手、ハートレーは15番手となり、ともにQ1突破を果たした。
Q2では、2台ともグリッド降格が決まっているためアタックは行わず、調整のための走行を行い、リザルト上はピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが14番手で予選を終了した。トロロッソ・ホンダの2台は、PU交換によるペナルティーのために、決勝は最後列から上位進出を狙う。
F1アメリカGP決勝レースは10月21日(日)午後1時10分(日本時間22日午前3時10分)にスタートする。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のP3では通常の土曜と比較して、ロングランでの走行を長めに行い、決勝にフォーカスしてセットアップを進めました。限られた時間の中でもいい形でセッティングを進められましたし、Q1での結果はとてもポジティブなものでした。明日は後方からのスタートになりますが、できる限りプッシュして、米国のファンの前でいいレースを見せられればと思います」
ジョディ・エギントン (トロロッソ 副テクニカルディレクター)
「今日は今週末で初めてドライでの走行ができ、このサーキットを初めて走るピエールにとっては、特に重要な一日でした。金曜日はドライであまり走れなかったので、今日のP3をフルに使ってタイヤのデータを集め、昨日できなかったセットアップも進めました。チームは膨大な作業を完了すべく懸命に仕事を進め、2人のドライバーもそれぞれ違うコンパウンドのタイヤでさまざまな状況を試し、PUのセッティングも行いました。また、ショートランではロングラン時に行ったセットアップの評価を行うことがでました。PU交換ペナルティーがあるので、予選の走り方もいつもとは異なりましたが、2人とも3回のアタックを行い、マシンパッケージについて理解を深めることができました。ピエールはかなりの競争力を発揮し、Q1を7番手で終えましたが、ラップタイムを見るとQ3進出の可能性も十分あったと思います。ブレンドンはやや遅れましたが、15番手を確保しました。両者ともにQ2へ進出しましたが、PU交換によって後方グリッドになるのは決まっていたので、Q2ではタイム計測を行いませんでした。ただ、このPU交換を決断したことで、パフォーマンスは上がっていますし、これはシーズン残りのレースも続いていくわけですから、満足しています。明日のレースでは、PUのパフォーマンス向上も考慮すると、いいレースができるチャンスは十分ありますし、2台ともにポジションを上げていけると感じています」
ピエール・ガスリー
「今日のQ1はとてもポジティブなものでした。ラップを楽しむことができましたし、7番手で終えられました。決勝は後方からのスタートが決まっていたので、Q2ではタイムを計測しませんでしたが、新エンジンは素晴らしく、マシンの感触も本当によかったです。レースウイークを通じて、マシンを気持ちよくドライブできており、ウエットでもドライでもいい挙動になっています。明日のレースでは前を行くマシンをオーバーテイクして、クリーンなバトルをせねばならず、簡単にいかないことは分かっていますが、今日のようなパフォーマンスを発揮できれば、思い切りプッシュしますし、最高の結果を出したいと思います」
ブレンドン・ハートレー
「明日は後方からスタートするので、予選の結果は重要ではありませんでした。午前のセッションを終えて、レースに向けてなるべく多くのセットアップを進め、Q2はスタート練習に使いました。明日は追い上げのレースになりますが、僕らは戦えるペースを持っています。すべてのチャンスを活かして順位を上げられればと思いますし、そうなるように準備していかなければなりません」
関連:F1アメリカGP 予選 | ルイス・ハミルトンが今季9度目のポールポジション
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1アメリカGP
第18戦アメリカGPは2日目を迎え、P3と予選が行われた。前日までの雨は上がり、空は厚い雲に覆われているものの、降雨の確率は低い予報で一日が始まった。
P3が開始された午後1時、気温18℃、路面温度20℃、降水確率20%で、やや風が強く肌寒さを感じるドライのコンディションとなった。トロロッソ・ホンダの2台は、ピエール・ガスリーがスーパーソフトタイヤで、ブレンドン・ハートレーがソフトタイヤでコースイン。積極的に周回を重ねる。ガスリーは昨日から、ハートレーは本日から新たなPUに交換し、昨日は雨で十分な走行ができなかった分、マシンのセッティングのためにより多くの周回をこなした。セッション残り20分を切り、2台はウルトラソフトタイヤに履き替え、アタックシミュレーションを行う。ガスリーは1分36秒211、ハートレーは1分36秒330のベストラップをマーク。セッション終盤には、新品のウルトラソフトタイヤに替えもう一度アタックシミュレーションへ。ガスリーは1分35秒713と大幅にタイムアップを果たしたが、ハートレーはアタック中にスピンを喫し、タイムアップならず。ガスリーは12番手、ハートレーは19番手でこのセッションを終えている。
午後4時、夕方になり肌寒さが強くなったコンディションの下、予選が開始された。Q1最初のアタックでは、ハートレーが1分36秒943、ガスリーが1分36秒457をマークしたが、ガスリーはターン19でコースをはみ出したためにこのタイムは抹消された。2台はすぐさまニュータイヤに替えて2回目のアタックに。ガスリーは1分35秒192、ハートレーは1分35秒703と、ともにベストタイムを更新した。セッション終盤に、再びニュータイヤに替えて3回目のアタックを行い、ガスリーは1分34秒850、ハートレーは1分35秒206と、ともにベストラップを更新。Q1でガスリーは7番手、ハートレーは15番手となり、ともにQ1突破を果たした。
Q2では、2台ともグリッド降格が決まっているためアタックは行わず、調整のための走行を行い、リザルト上はピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが14番手で予選を終了した。トロロッソ・ホンダの2台は、PU交換によるペナルティーのために、決勝は最後列から上位進出を狙う。
F1アメリカGP決勝レースは10月21日(日)午後1時10分(日本時間22日午前3時10分)にスタートする。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のP3では通常の土曜と比較して、ロングランでの走行を長めに行い、決勝にフォーカスしてセットアップを進めました。限られた時間の中でもいい形でセッティングを進められましたし、Q1での結果はとてもポジティブなものでした。明日は後方からのスタートになりますが、できる限りプッシュして、米国のファンの前でいいレースを見せられればと思います」
ジョディ・エギントン (トロロッソ 副テクニカルディレクター)
「今日は今週末で初めてドライでの走行ができ、このサーキットを初めて走るピエールにとっては、特に重要な一日でした。金曜日はドライであまり走れなかったので、今日のP3をフルに使ってタイヤのデータを集め、昨日できなかったセットアップも進めました。チームは膨大な作業を完了すべく懸命に仕事を進め、2人のドライバーもそれぞれ違うコンパウンドのタイヤでさまざまな状況を試し、PUのセッティングも行いました。また、ショートランではロングラン時に行ったセットアップの評価を行うことがでました。PU交換ペナルティーがあるので、予選の走り方もいつもとは異なりましたが、2人とも3回のアタックを行い、マシンパッケージについて理解を深めることができました。ピエールはかなりの競争力を発揮し、Q1を7番手で終えましたが、ラップタイムを見るとQ3進出の可能性も十分あったと思います。ブレンドンはやや遅れましたが、15番手を確保しました。両者ともにQ2へ進出しましたが、PU交換によって後方グリッドになるのは決まっていたので、Q2ではタイム計測を行いませんでした。ただ、このPU交換を決断したことで、パフォーマンスは上がっていますし、これはシーズン残りのレースも続いていくわけですから、満足しています。明日のレースでは、PUのパフォーマンス向上も考慮すると、いいレースができるチャンスは十分ありますし、2台ともにポジションを上げていけると感じています」
ピエール・ガスリー
「今日のQ1はとてもポジティブなものでした。ラップを楽しむことができましたし、7番手で終えられました。決勝は後方からのスタートが決まっていたので、Q2ではタイムを計測しませんでしたが、新エンジンは素晴らしく、マシンの感触も本当によかったです。レースウイークを通じて、マシンを気持ちよくドライブできており、ウエットでもドライでもいい挙動になっています。明日のレースでは前を行くマシンをオーバーテイクして、クリーンなバトルをせねばならず、簡単にいかないことは分かっていますが、今日のようなパフォーマンスを発揮できれば、思い切りプッシュしますし、最高の結果を出したいと思います」
ブレンドン・ハートレー
「明日は後方からスタートするので、予選の結果は重要ではありませんでした。午前のセッションを終えて、レースに向けてなるべく多くのセットアップを進め、Q2はスタート練習に使いました。明日は追い上げのレースになりますが、僕らは戦えるペースを持っています。すべてのチャンスを活かして順位を上げられればと思いますし、そうなるように準備していかなければなりません」
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