トロロッソ・ホンダ:F1アメリカGP 金曜フリー走行レポート
トロロッソ・ホンダは、F1アメリカGP初日のウエットコンディションとなったフリー走行2回目で、ピエール・ガスリーが2番手タイム、ブレンドン・ハートレーが6番手タイムをマークした。
F1は舞台を北米に移し、第18戦アメリカGPを迎えた。トロロッソ・ホンダは、今大会でパワーユニット(PU)を交換。ロシアGPで投入し、日本GPで使用したPUの課題を修正すべく、小さな変更を加えた仕様を初日からピエール・ガスリーのマシンに搭載し、ブレンドン・ハートレーは初日の走行後に交換作業を行い、2日目から使用する。
アメリカGPの舞台であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、テキサス州オースティン郊外に位置し、第1コーナーまでの急勾配が特徴。低速、中速、高速の各コーナーが組み合わされたテクニカルなサーキットだ。
トロロッソ・ホンダは、P1で、ハートレーに代わりF2選手権に参戦しているショーン・ゲラエルを起用した。朝方まで激しく降った雨は、プラクティス1が開始される午前10時には上がったが、気温が16℃と低くコースコンディションはあまり回復せずにセッションは行われた。ガスリー、ゲラエルともに、最初はウエットタイヤでコースインし、1周を走行。その後、インターミディエイトタイヤでの走行となった。このP1は、ガスリーが19周を走行し13番手、ゲラエルが21周を走行し20番手という結果で終了した。
午後2時からのP2開始時は、強い雨が降るコンディションとなり、セッション半ばまでコースインするマシンはいなかった。開始から45分が過ぎ、ハートレーがウエットタイヤで最初にコースインし走行をスタート。その頃、雨は上がったが、コース上はヘビーウエットの状態で、セッションは開始から1時間が経過する。そして、ガスリーがコースインし、ウエットタイヤで1分52秒751のトップタイムをマーク。セッション終盤、多くのマシンが走行したことでコンディションは回復し、ガスリーとハートレーはともにインターミディエイトタイヤで走行。これによりガスリーは1分49秒728とタイムを更新し2番手に、ハートレーも1分52秒505とタイムアップし6番手となり、セッションは終了した。
アメリカGPの2日目は10月20日(土)、午後1時(日本時間21日午前3時)からP3、午後4時(日本時間21日午前6時)から予選が行われる。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はガスリー選手のマシンに新しいPUを投入しました。ハートレー選手についても今晩同じ仕様のPUに変更する予定です。2台ともにグリッドペナルティーを受けることになりますが、チームとも相談し、残りのシーズンを考慮するとベストな戦略だと判断しました。今日は雨のため通常の金曜のメニューとは大きく異なる走行になりました。ただ、午前と比較するとP2では大きくバランスが改善され、全体としてはいい感触を得ています。明日の予報は今日よりはいいようですので、ドライコンディションで走行ができればと思っています」
パワーユニット交換に際して
「今日はガスリー選手のマシンに新しいPUを投入しました。ハートレー選手についても今晩同じ仕様のPUに変更する予定です。2台ともにグリッドペナルティーを受けることになりますが、チームとも相談し、残りのシーズンを考慮するとベストな戦略だと判断しました。今日は雨のため通常の金曜のメニューとは大きく異なる走行になりました。ただ、午前と比較するとP2では大きくバランスが改善され、全体としてはいい感触を得ています。明日の予報は今日よりはいいようですので、ドライコンディションで走行ができればと思っています」
ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフレースエンジニア)
「天候がよくなくて理想的なセッションとはなりませんでしたが、ショーンがP1で走れてよかったと思います。彼がフリー走行に出るときはいつも雨ですね(笑)今日は2台のマシンで大規模なテストプログラムを実施しました。ピエールのマシンには新エアロパッケージを投入しましたが、雨の影響を考えてP1では使わないことを決めました。予定していたテストはあまり進みませんでしたが、その分インターミディエイトのコンディションで最適なマシンオペレーションの理解を進めました。P2もウエットでしたが、新エアロを確認したかったので、ピエールのマシンに装着して走行を進めました。残念ながら計画にあったエアロレイク(計測機器)を使ってのテストはできなかったものの、走りを見る限り効果は確認できたので、よかったです。ウエットタイヤ、インターミディエイトタイヤで2台に同じような走行をしてもらい比較ができたので、今夜はまだまだ仕事が続きます」
ピエール・ガスリー
「今日はいい一日でした。午前中はインターミディエイトタイヤを機能させるのにやや苦労しましたが、P2でセッティングを少し変えたらかなり改善されました。午後はマシンの感触がとてもよく、ウエットコンディションの中でのドライブを楽しむことができました。COTAのような素晴らしいコースで雨の中を走るのは、とてもエキサイティングなんです!あまり周回を重ねることはできませんでしたが、全体的な感触とパフォーマンスには満足しています。全員が走ったわけでなくても、リザルトの上位に名前があるのを見るのは気持ちいいものです。PU交換によるペナルティーによって決勝は後方からのスタートになるので、日曜の決勝でいいペースを発揮することに注力していかなければなりません」
ブレンドン・ハートレー
「午前のセッションには参加しませんでしたが、午後はウエットでの走行を行い、万事スムーズに進みました。午前中に起きたことと同じ問題がありましたが、ピエールのマシンは新しいエンジンとエアロパッケージでかなりいい感触を得ています。僕のは従来型のパッケージでしたが、ピエールのパフォーマンスを見る限り、今後に期待が持てると思います」
関連:
・F1アメリカGP フリー走行2回目 | 悪天候のなかピエール・ガスリーが2番手
・F1アメリカGP フリー走行1回目 | ルイス・ハミルトンがトップタイム
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1アメリカGP
F1は舞台を北米に移し、第18戦アメリカGPを迎えた。トロロッソ・ホンダは、今大会でパワーユニット(PU)を交換。ロシアGPで投入し、日本GPで使用したPUの課題を修正すべく、小さな変更を加えた仕様を初日からピエール・ガスリーのマシンに搭載し、ブレンドン・ハートレーは初日の走行後に交換作業を行い、2日目から使用する。
アメリカGPの舞台であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、テキサス州オースティン郊外に位置し、第1コーナーまでの急勾配が特徴。低速、中速、高速の各コーナーが組み合わされたテクニカルなサーキットだ。
トロロッソ・ホンダは、P1で、ハートレーに代わりF2選手権に参戦しているショーン・ゲラエルを起用した。朝方まで激しく降った雨は、プラクティス1が開始される午前10時には上がったが、気温が16℃と低くコースコンディションはあまり回復せずにセッションは行われた。ガスリー、ゲラエルともに、最初はウエットタイヤでコースインし、1周を走行。その後、インターミディエイトタイヤでの走行となった。このP1は、ガスリーが19周を走行し13番手、ゲラエルが21周を走行し20番手という結果で終了した。
午後2時からのP2開始時は、強い雨が降るコンディションとなり、セッション半ばまでコースインするマシンはいなかった。開始から45分が過ぎ、ハートレーがウエットタイヤで最初にコースインし走行をスタート。その頃、雨は上がったが、コース上はヘビーウエットの状態で、セッションは開始から1時間が経過する。そして、ガスリーがコースインし、ウエットタイヤで1分52秒751のトップタイムをマーク。セッション終盤、多くのマシンが走行したことでコンディションは回復し、ガスリーとハートレーはともにインターミディエイトタイヤで走行。これによりガスリーは1分49秒728とタイムを更新し2番手に、ハートレーも1分52秒505とタイムアップし6番手となり、セッションは終了した。
アメリカGPの2日目は10月20日(土)、午後1時(日本時間21日午前3時)からP3、午後4時(日本時間21日午前6時)から予選が行われる。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はガスリー選手のマシンに新しいPUを投入しました。ハートレー選手についても今晩同じ仕様のPUに変更する予定です。2台ともにグリッドペナルティーを受けることになりますが、チームとも相談し、残りのシーズンを考慮するとベストな戦略だと判断しました。今日は雨のため通常の金曜のメニューとは大きく異なる走行になりました。ただ、午前と比較するとP2では大きくバランスが改善され、全体としてはいい感触を得ています。明日の予報は今日よりはいいようですので、ドライコンディションで走行ができればと思っています」
パワーユニット交換に際して
「今日はガスリー選手のマシンに新しいPUを投入しました。ハートレー選手についても今晩同じ仕様のPUに変更する予定です。2台ともにグリッドペナルティーを受けることになりますが、チームとも相談し、残りのシーズンを考慮するとベストな戦略だと判断しました。今日は雨のため通常の金曜のメニューとは大きく異なる走行になりました。ただ、午前と比較するとP2では大きくバランスが改善され、全体としてはいい感触を得ています。明日の予報は今日よりはいいようですので、ドライコンディションで走行ができればと思っています」
ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフレースエンジニア)
「天候がよくなくて理想的なセッションとはなりませんでしたが、ショーンがP1で走れてよかったと思います。彼がフリー走行に出るときはいつも雨ですね(笑)今日は2台のマシンで大規模なテストプログラムを実施しました。ピエールのマシンには新エアロパッケージを投入しましたが、雨の影響を考えてP1では使わないことを決めました。予定していたテストはあまり進みませんでしたが、その分インターミディエイトのコンディションで最適なマシンオペレーションの理解を進めました。P2もウエットでしたが、新エアロを確認したかったので、ピエールのマシンに装着して走行を進めました。残念ながら計画にあったエアロレイク(計測機器)を使ってのテストはできなかったものの、走りを見る限り効果は確認できたので、よかったです。ウエットタイヤ、インターミディエイトタイヤで2台に同じような走行をしてもらい比較ができたので、今夜はまだまだ仕事が続きます」
ピエール・ガスリー
「今日はいい一日でした。午前中はインターミディエイトタイヤを機能させるのにやや苦労しましたが、P2でセッティングを少し変えたらかなり改善されました。午後はマシンの感触がとてもよく、ウエットコンディションの中でのドライブを楽しむことができました。COTAのような素晴らしいコースで雨の中を走るのは、とてもエキサイティングなんです!あまり周回を重ねることはできませんでしたが、全体的な感触とパフォーマンスには満足しています。全員が走ったわけでなくても、リザルトの上位に名前があるのを見るのは気持ちいいものです。PU交換によるペナルティーによって決勝は後方からのスタートになるので、日曜の決勝でいいペースを発揮することに注力していかなければなりません」
ブレンドン・ハートレー
「午前のセッションには参加しませんでしたが、午後はウエットでの走行を行い、万事スムーズに進みました。午前中に起きたことと同じ問題がありましたが、ピエールのマシンは新しいエンジンとエアロパッケージでかなりいい感触を得ています。僕のは従来型のパッケージでしたが、ピエールのパフォーマンスを見る限り、今後に期待が持てると思います」
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