トロロッソ・ホンダ:惜しくも入賞を逃す / F1オーストリアGP
トロロッソ・ホンダは、F1オーストリアGPの決勝レースでピエール・ガスリーが終盤タイヤに苦しめられ8番手から後退して11位、ブレンドン・ハートレーが55周目にマシントラブルでリタイアという結果に終わった。
2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPは、現地時間午後3時10分から決勝レースが行われた。気温22℃、路面温度48℃、日差しも強くこの週末一番の好天ですが、路面温度の上昇でタイヤには厳しいコンディションとなった。
トロロッソ・ホンダは、予選12番手のピエール・ガスリーが6列目からのスタート。ブレンドン・ハートレーは、予選終了後パワーユニット交換を行い、グリッド降格ペナルティーを科されたが、ピットスタートのペナルティーを科せられたマシンが出たために、予選順位通りの10列目19番手からのスタートとなった。なお、パワーユニット交換はトラブルによるものではなく、予選結果と今後のパワーユニット使用予定を踏まえた戦略的なもの。2台ともに、スーパーソフトタイヤを選択し、レースはスタートした。
1周目にピエール・ガスリーは他車と接触し、ポジションを14番手に落とす。ブレンドン・ハートレーは1周目を18番手で終えた。10周を過ぎ、トラブルでストップする上位車が出て、ガスリーは12番手、ハートレーは16番手となる。16周目、ストップしたマシンの回収のためにバーチャルセーフティカーが導入され、このタイミングで多くがタイヤ交換を行った。ガスリーもピットインし、ソフトタイヤに交換、ハートレーはピットインせず、13番手にポジションを上げた。
15番手でコースに戻ったピエール・ガスリーは、その後上位車のピットインやオーバーテイクなどで25周目には13番手となる。27周目に、12番手のハートレーとポジションを入れ替え、ガスリー12番手、ハートレー13番手でレースは後半戦に入った。
後半になると、タイヤの摩耗により2回目のピットインを行うマシンやストップするマシンが出始め、トロロッソ・ホンダの2台は徐々にポジションを上げた。46周目にはガスリーが10番手となり入賞圏内に入り、54周目には9番手に浮上した。その時点でまだタイヤ交換を行わずに10番手を走行していたハートレーだが、54周目に車体のトラブルによりでスローダウンしストップ、その場でリタイアとなった。
9番手を走行していたピエール・ガスリーだが、スタート直後の他車との接触の影響もあり、レース終盤、タイヤの状態が厳しくペースが上げられない。残り10周を切って後続の追い上げが激しく迫り、上位車のストップで8番手まで上げたポジションを守りきることはできなかった。64周目、65周目に3台にパスされ11番手に後退し、レースをフィニッシュした。
第10戦 F1イギリスGPは、シルバーストン・サーキットで7月6日(金)~8日(日)に行われる。
ピエール・ガスリー (11位)
「僕にとってこれまでで一番難しいレースだったように思います。1周目のターン3でストフェル(バンドーン)と接触したことでフロアに大きなダメージを負い、どのコーナーでもマシンがスライドしていました。ポイント獲得に向けて全力を尽くしましたが、ドライブはかなり困難で、終盤にはタイヤのグリップがなくなってしまいました。今週末は空力パッケージのアップデートを投入しましたが、フロアの損傷によってダウンフォースを失ったので、その効果をきちんとは見極められませんでした。今日は、残り数周まで8番手につけており、ポイント獲得のチャンスが目前だったので残念ですが、ポテンシャルは示せました。来週のシルバーストンに向けて切り替え、さらに前進しなければなりません」
ブレンドン・ハートレー (リタイア)
「昨日の予選から空力バランスを変更したことで、今日はかなり乗りやすくなりました。レース序盤はザウバーの2台に苦しみましたが、周回が進んでタイヤが摩耗してもペースを失わず、より強さを発揮できたと思います。ポイント獲得は難しかったかもしれませんが、競り合っていたエリクソン選手が9位に入っているので、完走できていればと残念に思っています。今日はタイヤマネジメントの部分で強みがあったのですが、マシンのリアで問題が起きてしまいました。リアに振動があったので、最初はパンクかと思いましたが、原因ははっきりしていません。今晩それを突き止め、次戦のシルバーストンにはさらに強化して臨めればと願っています」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「ハートレー選手はタイヤを上手にマネジメントしながら、入賞圏内を走行していましたが、車体側のトラブルによりリタイアとなってしまいました。ガスリー選手もレース終盤までポイント圏内に踏みとどまっていましたが、最後の数周でタイヤ性能の限界を迎え、入賞を逃しました。非常に残念なレースとなりましたが、来週金曜にはまたイギリスGPが始まります。シルバーストン・サーキットは我々のミルトン・キーンズの拠点からもすぐですし、その意味でホームレースとなるため、もう一度ポイント獲得に向けてチャレンジしたいと思います」
関連:F1オーストリアGP 結果:マックス・フェルスタッペンが今季初優勝!
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1オーストリアGP
2018年のF1世界選手権 第9戦 オーストリアGPは、現地時間午後3時10分から決勝レースが行われた。気温22℃、路面温度48℃、日差しも強くこの週末一番の好天ですが、路面温度の上昇でタイヤには厳しいコンディションとなった。
トロロッソ・ホンダは、予選12番手のピエール・ガスリーが6列目からのスタート。ブレンドン・ハートレーは、予選終了後パワーユニット交換を行い、グリッド降格ペナルティーを科されたが、ピットスタートのペナルティーを科せられたマシンが出たために、予選順位通りの10列目19番手からのスタートとなった。なお、パワーユニット交換はトラブルによるものではなく、予選結果と今後のパワーユニット使用予定を踏まえた戦略的なもの。2台ともに、スーパーソフトタイヤを選択し、レースはスタートした。
1周目にピエール・ガスリーは他車と接触し、ポジションを14番手に落とす。ブレンドン・ハートレーは1周目を18番手で終えた。10周を過ぎ、トラブルでストップする上位車が出て、ガスリーは12番手、ハートレーは16番手となる。16周目、ストップしたマシンの回収のためにバーチャルセーフティカーが導入され、このタイミングで多くがタイヤ交換を行った。ガスリーもピットインし、ソフトタイヤに交換、ハートレーはピットインせず、13番手にポジションを上げた。
15番手でコースに戻ったピエール・ガスリーは、その後上位車のピットインやオーバーテイクなどで25周目には13番手となる。27周目に、12番手のハートレーとポジションを入れ替え、ガスリー12番手、ハートレー13番手でレースは後半戦に入った。
後半になると、タイヤの摩耗により2回目のピットインを行うマシンやストップするマシンが出始め、トロロッソ・ホンダの2台は徐々にポジションを上げた。46周目にはガスリーが10番手となり入賞圏内に入り、54周目には9番手に浮上した。その時点でまだタイヤ交換を行わずに10番手を走行していたハートレーだが、54周目に車体のトラブルによりでスローダウンしストップ、その場でリタイアとなった。
9番手を走行していたピエール・ガスリーだが、スタート直後の他車との接触の影響もあり、レース終盤、タイヤの状態が厳しくペースが上げられない。残り10周を切って後続の追い上げが激しく迫り、上位車のストップで8番手まで上げたポジションを守りきることはできなかった。64周目、65周目に3台にパスされ11番手に後退し、レースをフィニッシュした。
第10戦 F1イギリスGPは、シルバーストン・サーキットで7月6日(金)~8日(日)に行われる。
ピエール・ガスリー (11位)
「僕にとってこれまでで一番難しいレースだったように思います。1周目のターン3でストフェル(バンドーン)と接触したことでフロアに大きなダメージを負い、どのコーナーでもマシンがスライドしていました。ポイント獲得に向けて全力を尽くしましたが、ドライブはかなり困難で、終盤にはタイヤのグリップがなくなってしまいました。今週末は空力パッケージのアップデートを投入しましたが、フロアの損傷によってダウンフォースを失ったので、その効果をきちんとは見極められませんでした。今日は、残り数周まで8番手につけており、ポイント獲得のチャンスが目前だったので残念ですが、ポテンシャルは示せました。来週のシルバーストンに向けて切り替え、さらに前進しなければなりません」
ブレンドン・ハートレー (リタイア)
「昨日の予選から空力バランスを変更したことで、今日はかなり乗りやすくなりました。レース序盤はザウバーの2台に苦しみましたが、周回が進んでタイヤが摩耗してもペースを失わず、より強さを発揮できたと思います。ポイント獲得は難しかったかもしれませんが、競り合っていたエリクソン選手が9位に入っているので、完走できていればと残念に思っています。今日はタイヤマネジメントの部分で強みがあったのですが、マシンのリアで問題が起きてしまいました。リアに振動があったので、最初はパンクかと思いましたが、原因ははっきりしていません。今晩それを突き止め、次戦のシルバーストンにはさらに強化して臨めればと願っています」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「ハートレー選手はタイヤを上手にマネジメントしながら、入賞圏内を走行していましたが、車体側のトラブルによりリタイアとなってしまいました。ガスリー選手もレース終盤までポイント圏内に踏みとどまっていましたが、最後の数周でタイヤ性能の限界を迎え、入賞を逃しました。非常に残念なレースとなりましたが、来週金曜にはまたイギリスGPが始まります。シルバーストン・サーキットは我々のミルトン・キーンズの拠点からもすぐですし、その意味でホームレースとなるため、もう一度ポイント獲得に向けてチャレンジしたいと思います」
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