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トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーの後任にフェリックス・ローゼンクヴィストの名前が浮上している。

今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーだが、パフォーマンス不足とミスの多さによってレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコの忍耐は限界に達していると報じられている。

昨年、F1界にカムバックを果たしたブレンドン・ハートレーだが、フル参戦となった今季は同じルーキーでチームメイトのピエール・ガスリーのパフォーマンスに及んでいない。さらに中国GPでは同士討ち、アゼルバイジャンGPではあわや大事故のニアミス、そして、前戦スペインGPではフリー走行3回目に単独クラッシュを起こしてマシンを大破させている。

報道では、噂によると、ブレンドン・ハートレーに残されたレースはあと1戦。つまり、F1モナコGPでのパフォーマンス次第では、6月のカナダGP前に首を切られるとされている。

後任として名前が浮上しているのがメルセデスの契約ドライバーであるパウカル・ウェーレイン。昨年末でF1シートを喪失したものの、メルセデスはウェーレインへの支援を続けており、トト・ヴォルフがブレンドン・ハートレーの状況を察知してウェーレインを売り込んだとも言われている。

さらに新たに後任候補としてフェリックス・ローゼンクヴィストの名前が浮上している。

スウェーデン出身のフェリックス・ローゼンクヴィストは、2011年と2013年にマスターズF3で優勝。2015年にヨーロッパF3選手権でタイトルを獲得したフェリックス・ローゼンクヴィストは、マカオGPでも2014年、2015年と2連覇を達成したが、シングルシーターのキャリアは予算の不足によってF3から上に進めることができなかった。

2016年はメルセデスからドイツツーリングカー選手権(DTM)にスポット参戦。シーズン後半にはマヒンドラからフォーミュラEに参戦し、初優勝を含め、5度の表彰台と3度のポジションを獲得するなど総合3位でシーズンを終了。2017年はフォーミュラEと並行して日本でスーパーーフォーミュラに参戦し、現在トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーに次ぐ3位でシーズンを終了。今年はSUPER GTに参戦し、どのマシン、どのカテゴリーでもマシンへの適応力とレースセンスの高さを示している。

また、ヨーロッパF3選手権での優勝、フォーミュラEとスーパーフォーミュラでの3位により、F1参戦に必要な40点のスーパーライセンスポイントをすでに満たしている。

元F1ドライバーのロバート・ドーンボスは、レッドブルにとってライバルのメルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインおりも、フェリックス・ローゼンクヴィストこそトロロッソ・ホンダに適任のドライバーだと語った。

「レッドブルの厳しい部分は育成プログラムに頼り、それが枯渇していることだ。実際、彼らのプログラムに傑作は出てきていない」とロバート・ドーンボスは Ziggo Sport で語った。

ロバート・ドーンボスは、フェリックス・ローゼンクヴィストがフォーミュラEでシングルシーターでのレースを続けている点を挙げ、「F1のチャンスを与えられるチームは“幸運”だろう」と語った。

以前、フェリックス・ローゼンクヴィストはフォーミュラEについて「これが自分が今いたい選手権であることはかなり明らかだった」と Autosport にコメント。

「チャンスが残っているならば、F1に進むための最高のチャンスだと思っている。今、F1以外で最高のドライバーがいる場所だ。彼らを倒すことができれば、十分に優れているということだよね?」

「それが僕のキャリアの道だと思っている。僕はまだ十分にF1に行ける若さだし、諦めてはいない。これはDTMやF2、インディカーよりも最適な場所だと思っている」

フェリックス・ローゼンクヴィストは、トヨタとではあるが、日本で1年間スーパーフォーミュラを経験し、今年もSUPER GTに参戦しており、日本のエンジニアとの仕事の経験はホンダF1との仕事においてもアドバンテージかもしれない。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1