トロ・ロッソ F1 イギリスグランプリ
トロ・ロッソは13日(木)にスチュワードによって危険と見なされていたパーツを自主的に交換し、F1イギリスGPへの参戦が許可された。

13日(木)に実施された車検で、トロ・ロッソのカルロス・サインツのマシンのホイールテザーに損傷があることが発覚。トロ・ロッソは、この問題に気づいた際に十分に修復することができず、スチュワードはレギュレーション違反の疑いでトロ・ロッソを呼び出していた。

F1マシンはグランプリ週末を前にレギュレーションに適合し、安全に競技に参加できることを確認するために車検に合格しなければならない。

FIA技術委員のジョー・バウアーは報告書のなかで「カーナンバー55に対しての最初の車検でホイールテザーにダメージが確認された。検査官はこれをスクーデリア・トロ・ロッソに通知し、交換するよう依頼した。チームが検査官の指示に従うことを拒否したため、技術委員が損傷をチェックしたところ、テザーには損傷があるだけでなく、切れた状態のファイバーが複数箇所で結び合わされているだけであることが判明した」と述べていた。

ホイールテザーは、事故が起きた際にホイールがマシンから脱落ことを防ぐために非常に強いファイバー製でサスペンションシステムのウィッシュボーンを通ってホイールハブとシャシーを繋いでいる。

トロ・ロッソは、F1競技規則第3条3項「車両検査に車両を提示することは、当該車両がすべての規則に適合していることを暗に申告したものとみなされる」に違反し、FIA国際モータースポーツ競技規則第12条1.1.b項「参加資格のない自動車を登録もしくは出場せしめる目的ってす故意による策謀行為」に該当した疑いがあると報告された。

14日(金)、スチュワードはさらなる確認のためにカルロス・サインツのマシンを招集したことをリリースで報告。トロ・ロッソが夜の間に自主的に問題のパーツを交換し、車検に通過したとした。

「当初、車検に提示された車両は以下の理由でレギュレーションを順守していなかった。
a. 今回の件で該当するようにファイバーのプロテクションに保護があってはならない。
b. ブレーキダストにダストの兆候があった。また、それはファイバーにとって好ましくない状態である。
c. 問題のファイバーには摩耗の兆候があった。
したがって、当該マシンは関連するパーツを交換するまで車検に通過できなかった。スチュワードはチームには検査官を欺く意図がなかったとみなしている」

FIAはホイールテザーの結び目についても触れたが、既にテストし承認を受けているとのチームおよびマニュファクチャラーの説明に納得したとしている。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / F1イギリスGP