【SUPER GT】 第7戦タイ:KeePer TOM'S LC500がポール・トゥ・ウィン
SUPER GT 第7戦『Chang SUPER GT RACE』の決勝レースが8日(日)、タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、GT500クラスはポールポジションからスタートしたNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)が優勝。GT300クラスはNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)が優勝した。
この日のブリーラムは朝から晴天に恵まれていたものの、現地時間午後3時からの決勝レース直前、スターティンググリッドにGTマシンが並んだ直後、強い雨が降った。雨はすぐに止んだものの、コース上はウエットコンディションになったため、ほとんどの車両は雨用のウエットタイヤを装着、2周のセーフティカーランの後にレースがスタートした。
レース序盤をリードしたのはポールポジションのNo.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)。次いでNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)と続くが、GT500クラスではシリーズランキントップのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)他の2車がスリックタイヤを選択。路面が乾くのを待つ展開となる。10周過ぎには路面が乾きはじめ、13周を超えると1台、また1台とピットインし、ドライ路面用のスリックタイヤに交換する。
レース中盤、上位の各車が2回目のピットインを行い、ドライバー交代と給油作業を終えると、トップを守っていたのはNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮)。その背後につけたのは、序盤からNo.17 KEIHIN NSX-GT(後半は小暮卓史)と激しい戦いを展開してきたNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)だ。序盤2番手につけていたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信)は、ピットイン時に手間取ってしまい、3番手にポジションダウンしてしまう。
トップを守る平川は最後まで危なげなく走り切り、2位に12.121秒差をつけたNo.37 KeePer TOM'S LC500が、第1戦岡山以来となる今季2勝目をマーク。ドライバーズランキングでも69点に伸ばし、首位で最終戦を迎える。2位はNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)でランキングでも2位に。3位は終盤までNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信)がつけていたが、残り2周でまさかのエンジントラブル。これでケーヒンの現地法人の大応援団の声援を浴びたNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が3位となった。前戦までランキング首位だったNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/クインタレッリ)はタイヤ無交換作戦に出たものの、9位で2ポイントを獲得してランキング3位となった。
GT300クラスは、こちらもウエットタイヤでスタートするチームが多かったが、ドライバー交代が可能な最低周回数を読み、そこまで乾いた路面でウエットタイヤを引っ張り、ピット作業を行うチームが上位の多くを占めた。そのなかで、真っ先にピットに入ったNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)がトップでチェッカー。2位は同じ作戦を採ったNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)となり、ドライバーズランキングでトップに立ち、最終戦にチーム3度目のチャンピオン獲得に挑むことになった。
GT500クラス
No.37 KeePer TOM'S LC500
平川亮
「ポール・トゥ・ウインを飾ることができて、嬉しいです。スタート前に雨が降ってきて、タイヤ選択では少しナーバスになっていましたが、ウエットタイヤを選んでスタートしたらニック(キャシディ)が良いペースで走って、良いギャップをつくってくれました。ドライタイヤに変えるタイミングも良くて、運も味方してくれたような気がします。ルーティンのピットインでもチームが素晴らしい仕事で作業も速く、ピットアウトしてからはミラーを見ることなく、ずっと前を見て走りました。本当に最高の週末になりました」
ニック・キャシディ
「今日は本当にアメージング(驚異的)な日になりました。良いクルマを作ってくれたレクサスと、それを速いクルマに仕上げてくれたチーム、そして素晴らしいパフォーマンスのタイヤを提供してくれたブリヂストンに感謝したいです。今日のようなレースではピットワークが大事だということは分かっていましたが、チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれました。自分がこれまで戦ってきたSUPER GTのレースで最高のレースになりました」
GT300クラス
No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
中山雄一
「(公式練習で履いた)ドライタイヤも(昨日の予選で履いた)ウエットタイヤも、ブリヂストンさんが本当に良いものを用意してくれました。今日はフロントローからのスタートになりましたが直前に雨が降ったので、予選で使用したのと同じウエットタイヤを選んでスタートしました。予想以上に早く乾いてきたので、ミニマム(最低周回数)を走ったところで坪井(翔)選手に交替しました。その後はピットから見ているだけでしたが安心して見ていることができました。坪井選手の見事な走りに感謝したいです」
坪井翔
「グリッドに着いたところで雨が降ってきて、この先どうなるのか見えてない部分もあって、スタートしたらコースが見る見る乾いていく厳しい展開になりました。上手いタイミングで中山(雄一)選手から交替してドライタイヤに交換してピットアウトして行きましたが、見えない敵との戦いでした。タイヤがタレ(消耗し)ないように気を遣いながら、プッシュするところはプッシュして走りました。残り25周のサインを見た時には長いなぁと思いましたが優勝できて嬉しいです」
カテゴリー: F1 / SUPER GT
この日のブリーラムは朝から晴天に恵まれていたものの、現地時間午後3時からの決勝レース直前、スターティンググリッドにGTマシンが並んだ直後、強い雨が降った。雨はすぐに止んだものの、コース上はウエットコンディションになったため、ほとんどの車両は雨用のウエットタイヤを装着、2周のセーフティカーランの後にレースがスタートした。
レース序盤をリードしたのはポールポジションのNo.37 KeePer TOM'S LC500(ニック・キャシディ)。次いでNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)と続くが、GT500クラスではシリーズランキントップのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)他の2車がスリックタイヤを選択。路面が乾くのを待つ展開となる。10周過ぎには路面が乾きはじめ、13周を超えると1台、また1台とピットインし、ドライ路面用のスリックタイヤに交換する。
レース中盤、上位の各車が2回目のピットインを行い、ドライバー交代と給油作業を終えると、トップを守っていたのはNo.37 KeePer TOM'S LC500(平川亮)。その背後につけたのは、序盤からNo.17 KEIHIN NSX-GT(後半は小暮卓史)と激しい戦いを展開してきたNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也)だ。序盤2番手につけていたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信)は、ピットイン時に手間取ってしまい、3番手にポジションダウンしてしまう。
トップを守る平川は最後まで危なげなく走り切り、2位に12.121秒差をつけたNo.37 KeePer TOM'S LC500が、第1戦岡山以来となる今季2勝目をマーク。ドライバーズランキングでも69点に伸ばし、首位で最終戦を迎える。2位はNo.6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)でランキングでも2位に。3位は終盤までNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信)がつけていたが、残り2周でまさかのエンジントラブル。これでケーヒンの現地法人の大応援団の声援を浴びたNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が3位となった。前戦までランキング首位だったNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/クインタレッリ)はタイヤ無交換作戦に出たものの、9位で2ポイントを獲得してランキング3位となった。
GT300クラスは、こちらもウエットタイヤでスタートするチームが多かったが、ドライバー交代が可能な最低周回数を読み、そこまで乾いた路面でウエットタイヤを引っ張り、ピット作業を行うチームが上位の多くを占めた。そのなかで、真っ先にピットに入ったNo.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)がトップでチェッカー。2位は同じ作戦を採ったNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)となり、ドライバーズランキングでトップに立ち、最終戦にチーム3度目のチャンピオン獲得に挑むことになった。
GT500クラス
No.37 KeePer TOM'S LC500
平川亮
「ポール・トゥ・ウインを飾ることができて、嬉しいです。スタート前に雨が降ってきて、タイヤ選択では少しナーバスになっていましたが、ウエットタイヤを選んでスタートしたらニック(キャシディ)が良いペースで走って、良いギャップをつくってくれました。ドライタイヤに変えるタイミングも良くて、運も味方してくれたような気がします。ルーティンのピットインでもチームが素晴らしい仕事で作業も速く、ピットアウトしてからはミラーを見ることなく、ずっと前を見て走りました。本当に最高の週末になりました」
ニック・キャシディ
「今日は本当にアメージング(驚異的)な日になりました。良いクルマを作ってくれたレクサスと、それを速いクルマに仕上げてくれたチーム、そして素晴らしいパフォーマンスのタイヤを提供してくれたブリヂストンに感謝したいです。今日のようなレースではピットワークが大事だということは分かっていましたが、チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれました。自分がこれまで戦ってきたSUPER GTのレースで最高のレースになりました」
GT300クラス
No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3
中山雄一
「(公式練習で履いた)ドライタイヤも(昨日の予選で履いた)ウエットタイヤも、ブリヂストンさんが本当に良いものを用意してくれました。今日はフロントローからのスタートになりましたが直前に雨が降ったので、予選で使用したのと同じウエットタイヤを選んでスタートしました。予想以上に早く乾いてきたので、ミニマム(最低周回数)を走ったところで坪井(翔)選手に交替しました。その後はピットから見ているだけでしたが安心して見ていることができました。坪井選手の見事な走りに感謝したいです」
坪井翔
「グリッドに着いたところで雨が降ってきて、この先どうなるのか見えてない部分もあって、スタートしたらコースが見る見る乾いていく厳しい展開になりました。上手いタイミングで中山(雄一)選手から交替してドライタイヤに交換してピットアウトして行きましたが、見えない敵との戦いでした。タイヤがタレ(消耗し)ないように気を遣いながら、プッシュするところはプッシュして走りました。残り25周のサインを見た時には長いなぁと思いましたが優勝できて嬉しいです」
SUPER GT 2017年 第7戦 タイ 結果:GT500
順位 | No. | 車名 | ドライバー | タイヤ |
---|---|---|---|---|
1 | 37 | KeePer TOM'S LC500 | 平川亮 ニック・キャシディ | BS |
2 | 6 | WAKO'S 4CR LC500 | 大嶋和也 アンドレア・カルダレッリ | BS |
3 | 17 | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大 小暮 卓史 | BS |
4 | 38 | ZENT CERUMO LC500 | 立川祐路 石浦宏明 | BS |
5 | 36 | au TOM'S LC500 | 中嶋一貴 ジェームス・ロシター | BS |
6 | 1 | DENSO KOBELCO SARD LC500 | ヘイキ・コバライネン 平手晃平 | BS |
7 | 100 | RAYBRIG NSX-GT | 山本尚貴 伊沢拓也 | BS |
8 | 64 | Epson NSX-GT | ベルトラン・バゲット 松浦孝亮 | DL |
9 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生 ロニー・クインタレッリ | MI |
10 | 46 | S Road CRAFTSPORTS GT-R | 本山哲 千代勝正 | MI |
11 | 8 | ARTA NSX-GT | 野尻智紀 小林崇志 | BS |
12 | 19 | WedsSport ADVAN LC500 | 関口雄飛 国本雄資 | YH |
13 | 16 | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀 中嶋大祐 | YH |
14 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 安田裕信 ヤン・マーデンボロー | BS |
15 | 24 | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | 佐々木大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | YH |
カテゴリー: F1 / SUPER GT